46:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 20:45:37.78ID:w6ZzJY750.net
相談内容はどうやら進路のことらしい
当時の僕は自身の進路すらままならない状況だったので、相談相手を間違えていたと思う
彼女曰く、相談と言うよりもただ愚痴を言いたかっただけで相手は誰でも良かったらしい
その時は僕の事は、本好きの友達程度の認識で、まぁ僕なら何を言っても損害はないと考えたらしい
そして僕は彼女の愚痴を文句も言わずにただただ聞いていたという
彼女からしてみたら、自分には関係ないことだし、聞いて気分の良い物ではないのに、文句を言わなかったのは驚いたと言う
いやまぁ、僕は彼女の事を好きなわけで、恋は人を盲目にするというか、愚痴くらいはなんともなかっただろう
47:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 20:49:10.15ID:/TCI1NoA0.net
ほうほう
48:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 20:53:56.02ID:w6ZzJY750.net
「あの時も今日みたいに、何も言わず愚痴を聞いてくれて、スッキリした気持ちになれたんだよね~。」
そんな事があったのか、と僕は聞いていた
とりあえず中学の自分あっぱれ
どうやら二次会もそろそろお開きみたいだし、まぁ初恋の相手とこんなにも話せたのはいい思い出だなと思っていた
「いや~その時からかな?○○の事、ただの変人だと思ってたのが見方変わったの。」
ふと彼女がそんなことを言った
僕はん?と思った
この流れは…あまり好ましくないぞ
そう思うが速く、僕は逃げ出した
「ね、○○。私…」
「ゴメン、トイレ行ってくる。」
そう言い僕はトイレに逃げ込み、会計まで戻ることはなかった
51:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:09:59.06ID:/TCI1NoA0.net
なぜ逃げたww
50:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:09:07.23ID:w6ZzJY750.net
その後は、それぞれのメンバーで3次会に行くような流れとなった
僕はちらっと横目で彼女がほかの女子達と話ているのを確認した
多分僕と長話してた事を聞かれているんだろう、このまま3次会に行くかな?
と思い帰ろうと、DQNたちを探したがどうやら彼らも旧友たちと3次会に行くようだ
これは、電車で帰るしかないかなそう思い僕は駅に向かって歩き出した
幸い駅はそこまで遠くなかったので助かった
切符を買い、ああ今日はいい日だったなーと思いを馳せながら改札機を通った
すると
「待って!」
52:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:19:06.76ID:w6ZzJY750.net
ああ今日はよく呼び止められる日だな、とアホな事を思い振り返ると想像どうりに彼女がいた
一番最悪なパターンだなと思いながら、仲良く電車が来るのを待っていた
「………」
「………」
しばらく二人の間に沈黙が続いたが、遂に耐えられなくたり僕から話しかけた
「…3次会、行かなくてよかったの?」
「別に。騒ぐの好きじゃないから。」
彼女はぶっきらぼうにそう言った
これは一本取られたなと、やはりアホな事を思っていた
「てっか、なんで私から逃げるの?」
「逃げてないですよ?」
「嘘つけ。逃げてんだろうが。ちゃんと理由を言え。」
どうやら彼女は相当お怒りのようで、口調が変わっていた
「あ、そろそろ電車来る。」
「○○!!」
彼女の突然の大声に周りにいた他の客がこちらを見た後、また元へ戻った
多分痴話喧嘩だと思ったんだろう
さすがにここまでさせたら、言わないといけないだろう
僕はそう思った
53:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:22:40.70ID:/TCI1NoA0.net
んでんで
54:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:23:53.68ID:6VbBT9l60.net
はよ!!11
55:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:30:25.17ID:w6ZzJY750.net
「まぁ人には言えない事くらいあるさ。」
思ったが、やはり言えなかった
だってとても恥ずかしい理由だったから
「……もういい。わかった。」
彼女は少し考えた後にそう言った
できれば僕はそのままどこかへ行って欲しかったが、そうは行かなかった
「私は絶対君に言いたいことがあるんだ。逃げた見返りとしてそれだけは聞いてもらいたい。」
そう言われたら断るわけにもいかなかった
「うん…いいよ…」
あーやっぱり行かなきゃよかった、そう思いながら答えた
「…うん。私ね、中学の頃から○○の事が好きだったの。結局伝えられなかったけど…。高校に入ってもやっぱり好きだったし、大学で彼氏を作ってみたけど○○の事が好きだった。
私の初恋の相手だった。こんな面倒くさい女だけど私と付き合ってくれませんか?」
そして彼女は僕に告白をした
まぁ予想はできた
少し予想外だったけど
ここで僕が答えるべき答えはひとつだった
一つだけど…
58:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:38:02.52ID:w6ZzJY750.net
「…少しだけ。いいかな。」
「…な、なに?」
彼女は今にも泣きそうだった
ああ、僕は男失格だな
そう考えながらも僕は言った
「今県外の大学にいるんだっけ?」
「うん…。でも!4月からはこっちから通うよ?」
「そっか…」
「?」
僕は震えていた
なけなしの男らしさを奮い出して
「告白してくれたのは嬉しい。」
「うん…」
彼女はもう涙が落ちそうだった
そりゃそうだ、これは断るときの前口上だ
「でも今の僕は君と付き合えない…」
「そっか…」
彼女は僕の前では絶対涙を見せたくないのか、我慢をしていた
あぁ本当にいい子だなぁ
「だから、君に釣り合うようになるまで。君が戻ってくる4月まで待っててくれませんか?」
60:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:39:21.00ID:xDmuGiw20.net
>>58
ラスト1行、カッコ良すぎ泣いたw
59:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:38:12.80ID:xDmuGiw20.net
良いね良いね
最後まで見届けるわ
61:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:39:32.29ID:/TCI1NoA0.net
お前はイケメンかww
62:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2015/01/18(日) 21:43:26.99ID:w6ZzJY750.net
「え…?」
すごい身勝手な事を言ってると思う
勇気を振り絞って告白してくれた彼女をフッておきながら、待っていてくれと
彼女が自分の事を中学の時からずっと好きで居続けていてくれたこと、彼女の優しさに漬け込んだ要望であること
それをわかっていながら僕は言った
「ダメ…だよね?」
当然である
「い、いや!いいよ!うん!私待つから!待ってるから!」
しかし彼女は笑顔で許してくれた
でもこの時の僕は、若干どうせムリだろうと思っていました
こうして彼女と約束をして(ついでに連絡先を交換して)成人の日は終わった