志村というのはそいつの名字ではなく、ただ志村けんに似ているというだけでつけたあだ名だ
もっと詳しく説明すると志村けんがボクシングの試合で10R戦った後みたいな顔をしてた
志村の凄い所(もちろん悪い意味)は顔だけじゃなく、ファッションセンスもすば抜けていた
簡単に言うとヴィジュアル系バンドがライブする時に着ていそうな服を好んで着てんだ
俺が思うに多分だけどGLAYのHISASHIを意識してたんだろう
一度ロングコートにハーフパンツ、編み上げの厚底ブーツで出勤してきた時は
笑ってしまい仕事が全く手につかなかった
本来、俺より先輩の志村が新人教育を担当するはずなんだが
服装に難有りという事で担当が俺になったという経緯があるw
そんな理由だから面接官にもなれなかったという悲しい話
ツラも服装もマイナス要素しかないのに志村は何故か自信満々のナルシストで
バイトの女の子は全員志村から口説かれていた
もちろん全員からスルーされていたんだが、一度志村がやらかしてしまった事があったので
その話を書いていこう
うちの会社は社員専用と社員とバイトのLINEグルを作っていて場合によって使い分けている
このLINEグルのおかげで急なお知らせがある時は助かっていたんだけど
ある日、仕事が終わって家に着いて飯を食っている時に社員とバイト用のLINEグルからチャットが飛んできた
こんな時間に誰が?と思いスマホを見てみるとチャットを飛ばしたのは志村だった
ただその内容が
「俺の女になればいいのに」
という意味不明なものだった
どうせ誤爆したんだろう、それにしても気持ち悪い志村だと
深く考えずにいた俺だったが次の日に
その誤爆が誰に向けてのものだったかを知る事になる
会社に着いたらいつもは比較的静かなのにざわざわしていた
何かあったのかと聞いてみると昨日の志村の誤爆相手がバイトのEちゃんである事が発覚したというのだ
俺はEちゃんとはあまり親しくないので知らなかったが志村にロックオンされているらしい
普段からLINEで口説かれているようでそのログを見せてもらった時は鳥肌が立つほど志村のナルが全開していた
例えていうとスピードワゴンの小沢がいいそうな感じのチャットばかりで
とても正気とは思えないものばかりだった
その中でも一番破壊力があったのが
「君の瞳の海に溺れそう」
志村がEちゃんへ送った気持ち悪いLINEのログを見ながら楽しんでいたら
そこへ問題の志村が出勤してきた
昨日の誤爆の事なんて無かったかのように挨拶しながら入ってくる志村を見ながら
こいつのメンタル強すぎるだろと俺は心の中でツッコんでいた
まぁ、この誤爆の一軒があったおかげで志村は上司から相当怒られたと聞いたのは
しばらくしてからの事だった
おしまい
志村の女関係の話は正直言って尽きる事無く無限にあるが
ただの悪口になってしまうので女関係の話は一旦止めておく
ちなみにこの志村なんだけどバイトの女子連中からだけでなく
男子連中にも相当嫌われていた
それは簡単に言ってしまうとパワハラが凄いから
これから書く志村エピソードは初めて志村のパワハラを知った時の話である
とんでもないようなパワハラを働く事がある
バイトのF君はいじられキャラで社員から人気があった
決して仕事が出来るタイプではなかったけど一生懸命頑張るので
いじられつつも信頼されていた
いつもと違う様子に違和感を覚えた俺はF君に声を掛けた
するとF君は泣きそうになりながら助けを求めてきた
詳しく話を聞くと、自分のスキルや知識ではどうにもならない作業を任されて困っているという事だった
PCのモニターを見てみると確かにF君にはレベルが高い内容の作業だった
普段ならもっと簡単な作業しか任せていないはずなのに何故?と思った俺は誰がこの作業を指示したかを聞いた
F君は言いにくそうにしながらも志村からの指示でやっていると教えてくれた
それを見かねた他の先輩が志村に注意をしたりしていたのだが
今度は仕事と見せかけたパワハラをF君に仕掛けてきたのだった
これはさすがにやりすぎだと思い俺は上司に報告したのだが
この後から志村のF君に対するパワハラの数々が発覚する事となる
志村がF君にやるパワハラの手口は簡単に説明すると
志村がF君に本来の仕事とは違う追加の作業を追加する
↓
急ぎの仕事だからと言って何時までに完成させろと脅す
↓
なんとか時間ギリギリに終わらせると志村は遅いから自分でやったという
こんな事を毎日のようにF君にやらせていたらしい
しかも、その急ぎの仕事というのは全くの嘘でやらなくてもいい作業だった
志村はF君がギリギリに仕事を仕上げてくるのが気に食わず
絶対に出来ないレベルの作業を任せたら俺にそれが見つかってしまったというのが
今回の真相だった
ちなみにバイトの男子に聞いた所、多い少ないの差はあったけど全員志村から
同じようなパワハラを受けていた事が分かった
F君は目の敵にされていたから特に酷かったそうだ
この話は社長の耳にまで入った事で志村の解雇が決まりつつあったのだが
F君が庇った事で志村はギリギリの所で助かった
でも、悲しいかなこの志村さん1ヶ月も経たない内に別の悪事を働いて
結局解雇になりましたとさ
おしまい
会社の重要なデータを他社に売ろうとした
その他社からの問い合わせで発覚するという志村の馬鹿さw
流れを変える為にちょいと今までと違う怖い話を書いてみる
うちの会社が入っているビルで俺の知る限り、2人が死んでいる
1人は病気でもう1人は自殺
今回は病気で亡くなった方の話をする
その場所が女子トイレだった
亡くなった人が女なら別におかしいことはない、しかし亡くなったのは男だった
何故に男が女子トイレで倒れたのか?これは未だに分からないまま
盗撮の線も考えられたがカメラなどは発見されなかった
第一発見者は清掃のおばちゃんで俺達が出勤して来た時には既に遺体は運ばれた後だった
こんな事件が起きてしまったら女子トイレに行くのは抵抗があるという事でうちの会社の女子達は他の階のトイレやコンビニのトイレを使う様になった
でも人間っていい加減なもので1ヶ月もしない内に普通に事件のあったトイレを使う様になってた
やっぱりいちいち他の階のトイレやコンビニまで行くのは面倒だったんだろう
そんな感じで事件の事も記憶から薄れていきかけていた頃、女子トイレで男の人が鏡に映るという体験をする人が出てきた
でも、女子トイレで男を見たという人がどんどん増えていき
最終的には事務員さんまでもが見たと言い出した