高1の時に一目惚れした女子がクズみたいな男に捨てられ、男性不信に陥った結果・・・

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43:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:36:57.82 ID:aVjIbmRb0
俺「あ、吉木さん・・・」
吉木「俺くん・・・」
俺「どうしたの?こんなとこで?一人?」
吉木「そうですよ、遊びに行ってた帰りなんです。俺君は?」
俺「まあ、俺もそんなとこ」
吉木「そうなんですか」
俺「うん!じゃ、またね!」
吉木「えっ・・・あ・・・バイバイ」

吉木さんはホームに降りて行った

44:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:40:00.48 ID:aVjIbmRb0
友人には見られてたので、「あのかわいい子誰だよ~」
とか、茶化された。
彼女の姿をまともに見たのは、本当に久しぶりだった。
このとき俺は無性に彼女としゃべりたくなった。
学校では彼氏やら周りやらがいて距離を置いていたけど今は違う
彼女は、一人きりだから。
「俺、ちょっといってくるわ!」

45:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:40:36.00 ID:aVjIbmRb0
友人にそれだけ言い残して、彼女の降りて行ったホームへダッシュした
ホームへ降りると、吉木さんはホームの席にポツンと一人座っていた
俺「吉木さん・・・」
吉木「俺くん・・・?」
俺「あのさ・・・もしよかったらなんだけど、一緒に電車乗ってもいい?」
吉木「え・・・?ご一緒していいんですか?」
俺「いやww全然かまわないっていうか・・・俺が頼んでるんだしねwww」
吉木「ありがとう!」

46:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:43:47.47 ID:r+W+zVKA0
見てる

48:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:45:35.54 ID:f5Smunsu0
>>46
奇遇だな我輩も見てる

47:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:45:08.14 ID:aVjIbmRb0
ご一緒とかそういう単語聞いて、ああ、吉木さんだなぁってしみじみと感じた。
本当に話すのは久しぶりだったんだなと実感した。
電車はすぐにやって来た
俺と彼女は一緒に電車に乗って、たくさん話した

すごく楽しかった
彼女とこうやって楽しく話す事が出来るのが久しぶりすぎて、嬉しかった

49:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:45:47.40 ID:aVjIbmRb0
俺「吉木さんはなんで吊皮をつかまないの?」
吉木「慣れてますから」
俺「つかめばいいのに、危ないよ?」
吉木「背伸びしないと届かないんですよ・・・」
顔を赤らめた吉木さんはホントに可愛かった
同時に、あ、俺やっぱこの子の事好きなんだなって思った。
そして、どうしようもなく悲しくなった。

次の駅に着くのは一瞬のようだった

50:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:47:34.14 ID:aVjIbmRb0
その日がきっかけだったのかもしれない
俺と彼女は再び前みたいにもしかしたら前以上にメールをしたりするようになった
学校でもいっぱい話した
電話もしたりした
なんだか、2人の間に出来た溝が埋まっていくような感じだった

51:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:50:34.25 ID:aVjIbmRb0
そして、1年生も終わりが近づき、打ち上げの話がクラスで出始めた。
俺は打ち上げにはいかないことに決めていた。
全員参加だったけど、部活もあったし
なによりクラスのやつらがそんなに好きじゃなかったから
松岡と吉木さんがクラスの連中に煽られるのは目に見えてる。

そんなとき、彼女からメールが来たんだ

52:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:50:58.64 ID:U378APRQ0
オレもそろそろ卒業だ
みてるぞ、がんばれ

54:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:53:59.14 ID:aVjIbmRb0
吉木「俺くんは打ち上げいきますか?」
俺「うーん、俺はパスかな。俺が行っても別にかわんないっしょ(笑)」
吉木「私は行きますよ。そんな、行かないんですか?もし遠慮とかそういうのだったら、そんなの駄目だよ?」
俺「いや、フツーに部活あるしさww疲れちゃう」
吉木「私は、俺くんに打ち上げに来て欲しいです!!」
俺「うーん…ま、考えとくよ」

55:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:54:41.46 ID:aVjIbmRb0
こんな感じだった
この時は絶対行かないつもりだったし
吉木さんは何度も俺をメールで説得してたけど、毎回お茶を濁すようにしかしなかった。
吉木さんのやさしさは、きっと俺だけに向けられたものじゃないから。
彼女はみんなに平等でみんなに優しくて、そして誰のことも見ていない。
なんとなくそんな気がした

まあ、そんなこんなで打ち上げ当日

部活は7時に終わり、さあ帰ろうとケータイを見た
クラス会は6時開始だから行ってももう無駄だろうと思ってた
ケータイには、すごい数の着信と1件のメールがきてた

送り主は、全部吉木さんだった


56:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:55:18.55 ID:U378APRQ0
部活何やってたん?

57:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:56:39.41 ID:aVjIbmRb0
>>56
俺はソフトテニス
吉木さんは硬式テニス

60:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:59:02.72 ID:aVjIbmRb0
これメール本文ね
保存してたから残ってる

「何度も
電話しちゃってごめんね

もしメールに気付いたら
イヤじゃなかったら
折り返してもらえると
うれしいです

怒ってるかな? 」

もういいや…
クラス会行こうそんで、そのあと吉木さんに気持ちを伝えて
すっぱり嫌われて全部終わりにしよう

俺はそう決心したんだ

62:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 22:04:18.18 ID:aVjIbmRb0
大急ぎでジャージから制服に着替えて俺はすぐさま学校を出ると、
吉木さんに電話した
1コール目で出てくれた
吉木「もしもし!?」
俺「もしもし。打ち上げ、終わっちゃった?」
吉木「ううん!まだやってますよ。みんな俺くんが来ないってさみしがってたよ!!」
俺「そっか。あのさ・・・俺行くわ」
吉木「本当!?ありがとう!!よかったあ!!じゃあ、近くに着たら電話して!!迎えに行くからさ」
俺「わかった、そんじゃ….」

63:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 22:05:05.31 ID:aVjIbmRb0
その時電話の向こうから雑音やら吉木さんの「やめて!!」って声やらが聞こえて
声の主が変わった

松岡「いようwwwwwwwww俺wwwwwww楽しんでるぜえwwwww」

俺はケータイをきった