高1の時に一目惚れした女子がクズみたいな男に捨てられ、男性不信に陥った結果・・・

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26:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:07:26.95 ID:aVjIbmRb0
マックの後の帰り道、俺は思い切って隣にいる吉木さんの頭を撫でた。
だって、本当に撫でたくなるようなサイズなんだもん。
どういう脈絡で撫でたかは覚えてない。
一瞬ビクッ!ってして、頬を赤らめながら上目づかいにほほ笑んでくれた。
吉木「頭撫でられるの私・・・好きです」
俺「吉木さんはちっちゃいからねw よくいろんな人が撫でてくれるでしょ」
吉木「ちっちゃくないです!!!俺くんなんかしりません」
俺「ごめんてごめんてwww」
その帰り道で彼女とたくさんの話をした。
進路の事や、将来の夢。気になってる人とかいるの?とか聞いたらいるって言ってた。
もしそれが俺だったらなぁって何度考えたことか。

二人で並んで帰った駅までの道は本当に早く感じられた。

27:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:10:02.31 ID:aVjIbmRb0
文化祭は本当に楽しかった。
吉木さんの衣装はとても可愛らしくて、すごく似合ってて、思わず見惚れてしまった。
後夜祭のバンド演奏を見てる時、図らずも隣には吉木さんが居て、
バンド演奏のときってすごく密着するじゃん
ギュウギュウ詰めになりながらものすごい二人ともすごく距離が近くて。
彼女の顔の近さに俺はバンドどころじゃなかった
バンド演奏見て興奮気味にピョンピョン小さな体を跳ねさせている彼女の横顔は、
言葉にできないくらいキラキラしてて、愛しかった。
「ああ・・・俺はこの子のことが好きなんだな」ってはっきり感じた。
本能的に、この子が欲しいって思った。

28:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:10:35.02 ID:aVjIbmRb0
早く告白したい、
俺のこの想いをを彼女に伝えたい、そう思うようになった。
文化祭が終わってからも、吉木さんとのメールのやり取りは続き、そろそろ告白しようかな?
なんて淡い期待を持ち始めた、そんな7月のある日のことだった。

29:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:13:17.71 ID:aVjIbmRb0
リア充「おい俺、お前、吉木ちゃんのこと狙ってっぺ?www」
俺「いや、別に狙ってるとかそんなんじゃないって」
クラスの連中からしたら明らかに俺と吉木さんは仲が良すぎたし、そう思われてて当然だった。
しかし、それを誰かにバラスのは嫌だった。
誰にも言わないからなんて言葉ほど当てにならないものはない。

30:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:13:50.28 ID:aVjIbmRb0
リア充「正直に言えってww俺スゲーこと知ってんだよ。お前のメリットにもなる」
俺「へぇ・・・」
メリットという言葉にちょっとした期待を持ってしまった俺を誰が殴ってほしい。
吉木さんが俺のことを好きとかそういう類の話かなって思っても仕方なくないか
この場合、メリットなんて単語使われたら誰だって反応しちゃうと思うんだ。
リア充「で、どうなんだよwww正直なところは・・・?」
俺「好き・・・かな」
リア充「だよなwwwやっぱりwwww」
リア充が俺の肩にポンと手を置いた、俺はこの瞬間を絶対に忘れることはない。
リア充「お前、吉木ちゃん諦めろwwwww」
俺「は?」
リア充「吉木ちゃん、松岡と付き合い始めたwwww」

32:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:18:15.20 ID:yxuPZ3CJ0
見てる

33:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:22:30.47 ID:EFNqAapg0
見てる気になる

35:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:23:38.44 ID:aVjIbmRb0
耳を疑った
吉木さんが、松岡と?なぜ?聞いてねーぞ。
松岡ってのは、クラスメートの一人ね。俺も多少仲良かった。
俺「いや、冗談だろ?」
リア充「や、ガチ」
俺「松岡にちょっと聞いてくる」
リア充「待て俺も行くわ」
俺は廊下にいた松岡のもとへ向かった。
正直、何が何だかわからなかった。第一、松岡と彼女がクラスでしゃべっているところを俺は見たことが無い
そんなの信じられなかったんだ

36:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:24:09.81 ID:aVjIbmRb0
俺「松岡」
松「どうした?俺」
俺「お前、吉木さんと付き合ってるのか・・・?」
松「そうだけど?ww何で知ってるしwww」
俺「それは・・・」
リア充「俺が教えてやったんだよwwwwwwwwwwwこいつ真菜ちゃんに気があるみたいだからさwwwwwきちんと教えてやったwwwwwww」
俺「おい、おまっそれは」
松「まwwwwじwwwかwwwww ごめんな、俺wwwwwww」
二人に本気で殺意が湧いた
同時に、言い表しようのない悔しさが込み上げてきた。
ただとにかく信じられなかったし、信じたくなかった。
俺はその場から逃げ出し、次の授業を無欠しトイレで泣いていた
その日は早退し、午後中家にこもった。

37:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:25:04.07 ID:ZHQpk4bc0
みとるぞ


38:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:25:40.59 ID:aVjIbmRb0
本当に悔しかった。
悪い冗談なのではないかと、夢なんじゃないかと何度も思った。
せめて最後の確認と、俺は震える手で、吉木さんにメールを打った。
俺「吉木さんて・・・松岡と付き合いはじめたの?」
吉木「そうですよ~ どうして知ってるんですか??」
俺はケータイを投げた。
そして家のトイレで吐いた。

40:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:30:24.25 ID:aVjIbmRb0
後から聞いた話、彼女は松岡に告白されて、2週間近く悩んだ末、断れずオッケーしたらしい。

俺は彼女と連絡をあまりとらないようになった

学校でも、よくおはようとか話しかけられたりしたけど、
あまり長く関わらないようにしてた。
彼女とかかわってしまうとどうしてもむなしくなるから。はっきりとした恋愛感情を持ってしまった
自分は、彼女のことをまっすぐに見ることはできなかった。
よく休み時間に彼女と松岡はクラスの連中に弄られた。カップル的なノリでね
リア充「おいwwww松岡wwww吉木ちゃんとキスしろよwwwwwww」
みんな「キースwwwwwwwキースwwwwwww」
俺はそのキスコールや松岡たちへの煽りが耳を塞ぎたいくらい辛かった
彼女たちの話題がクラス内で揚がるたびに胸がズキズキと痛んだ。
彼女は何があってもそのキスは拒んだ
それだけが本当に救いだった
俺はクラスのやつらが嫌いになった。

41:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:32:24.94 ID:aVjIbmRb0
松岡と付き合っている時も彼女は俺によくしてくれた。
彼女は本当に優しい人なんだ
松岡がクラスのいじめられっ子のチョイ池沼をいじめてる時とか
彼女はそれを必死に止めてた
彼女は誰に対しても平等で、分け隔てなく接していた
本当に優しい心の持ち主でいい子だったんだよ

それがまた、苦しかった

夏休みに一緒に数人でカラオケに誘われたこともあったけど断った
いけばよかったと思う。松岡もいなかったし

42:名も無き被検体774号+:2014/02/12(水) 21:35:48.31 ID:aVjIbmRb0
松岡と彼女は別れなかった
彼女への思いはそれでも募るばかりで
別れて欲しいとか、そういうことを思って彼女を見てしまう自分がすごく嫌になった
どうしようもないくらい、彼女のことが好きになっていたんだ。

なんだかんだ時期は飛ぶけど
年も明け、もうすぐクラス替えという時期に差し掛かった。
俺は、他校の友人とカラオケに行ったかえりに駅に行った
そこで、吉木さんとバッタリ遭遇した
ちなみにトイレ前