両親が死んだ俺が従姉と暮らした日々➡︎高校を卒業した後・・・

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152:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 10:27:32.25 ID:R9YuRbwD0
まだ告白するほど好きじゃ….ってぐずってたら、さっさとカズはルミに告白した。
そしたらルミもカズが好きだったらしく両思いでちゃんちゃん。

俺もはじめはルミが好きだったからなんじゃそりゃーって投げやりになって
ナナに手紙で告白。ルミからカズ経由で
ナナも俺のこと好きだと聞く。

いきなり2カップル誕生でクラスからちやほや。
なんか俺クラスで目立ち始める。

あのナナが一次を…?!って感じで皆の目が
変わった。俺はイケメン扱いされだした。

みよ姉に、学校での恋愛話をするのは
躊躇した。彼女できたよーって言うのも
恥ずかしいってか、みよ姉そんな事に
興味なさそう。それでもそれっぽい事は
伝えた方がいいのかどうかドキドキしながらみよ姉に話してみた。

154:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 10:36:52.28 ID:R9YuRbwD0
俺「クラスでさー、俺のこと好きっていう女子がおるんよ」
姉「まじか!君モテるんやー」
俺「うーん…あーカズがね、ルミっていう去年来た転校生に告ったけぇw」
姉「はぁー!ませてんねぇー!」
俺「みよ姉は小学校ん時モテた?」
姉「私は….まー隠れファンが多かったかねぇ。
女子から恰好イイってのはよく言われたわーw」
俺「そうなんやーw….」
姉「君も好きな人おるん?」
俺「特におらんけどー、まー付き合いやけぇwカズに合わせて俺もおるって言いよるw」
姉「え、それがさっき言った俺の事好きな女子?」
俺の「まーねw」
姉「おっまえは…悪い男やのーw」

やっぱね、みよ姉に素直に言えんかったw
けど寛容な感じだったから安心した。

155:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 10:49:00.97 ID:R9YuRbwD0
学校ではほとんどカズと二人で行動するようになった。もっぱら恋愛話。
カズとルミは携帯をもってたから、しょっちゅうメールしてるって聞いた。
ナナも携帯もってるから、ルミと同じくらい頻繁にカズへ相談メールがくると言ってた。
携帯ほしいなーって思い出した。
連絡先は….カズ、ナナ、ルミ、みよ姉の四人だけになるだろう。

やっぱいらねって思った。

6月に宿泊学習があった。
チームは俺、カズ、ナナ、ルミ他4名だった。

158:名も無き被検体774号+:2011/10/23(日) 11:06:35.25 ID:m95Du4BL0
五年生で

彼女………………

だと……

orz

161:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 11:57:07.82 ID:R9YuRbwD0
男子は大部屋で、女子は外にあるウッドテラス?みたいな小屋に泊まったから
夜は特にありませんでした。

宿泊学習自体は、カレーつくったり森の中でウォークラリーしたり普通に楽しかった
特筆する出来事もなかった
むしろ気になったのは、宿泊学習に行く前。
カレー作りの担当決めの時。

162:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 12:09:05.15 ID:R9YuRbwD0
薪割り、食材切りとか自分の担当の役割りがあった。

一人はリーダー、薪割りは一人で後は二人。

カズ「お前何やる?w」
俺「なんでもいいw」
ルミ「私食材切りたいなあ」
男A「じゃあカズも食材切れよw二人でやりーやw」
男B「それいいw決定なw」
ルミ「えーw」
カズ「ちょw強引やろーwじゃあ一次もナナとやれよw」
俺「えw」
ナナ「んー、私食材切りたいかもw」
カズ「じゃあナナやる?」
ナナ「えーカズはどうするん?」
カズ「俺なんでもいいしw」
ナナ「そんなw」
俺「ルミと一緒がいいんやろ?w」
ナナ「いやまあなんでもいいわwやっぱw」
ルミ「何それw一緒にやる?」
男A「いやいやそこはルミとカズがw」
カズ「お前は黙っとけw」

文字に起こしてみたら不自然な感じしないけど、俺には違和感があった。
なんか、ナナは俺よりカズに寄ってない?w

163:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 12:13:54.43 ID:R9YuRbwD0
この予感は後々的中する。
はしょって書く。

振り返ってみれば、ナナは俺に直接好きと言う事は無かった。
手紙でも、ハートは書くし、気があるような事は書くけれど、
一度も「好き」という文字を見たこと無かった。

四人で映画見に行っても、ゲーセン行っても所々でカズに近寄っていた。

164:名も無き被検体774号+:2011/10/23(日) 12:15:26.45 ID:2tQ37q4d0
うわあ・・・


165:名も無き被検体774号+:2011/10/23(日) 12:39:09.98 ID:m95Du4BL0
きついわ~

166:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 12:47:52.93 ID:R9YuRbwD0
決定打となったのはプリクラ。
カズルミ、俺ナナ、四人っていうチーム分けで撮った。フレームごとにね。

カズルミ、俺ナナの時は、まあ普通だったんだけど、四人の時。

(ナナ)(ルミ)
(俺)(カズ)

と並んで撮る事になった。
3、2…とカウントされる。
1!となった時、ナナはひょいっと顔を
俺とカズの間にいれた。
後から、「一次君と隣になりたくて~」
とか言ってたけど、もう聞く気にならなかった。
その後もちょくちょくカズに接近したプリを撮った。

その帰り、ルミと二人きりになる機会があった。
もちろん話はナナの事だった。

167:名も無き被検体774号+:2011/10/23(日) 12:51:46.19 ID:2keUe+xaO
小5でこの迫り方は恐いわ

169:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 13:05:20.39 ID:R9YuRbwD0
ルミ「今日のナナさー、もうさー、あれはキッツイわ~」
俺「何が?」
ルミ「何って、気づいてあらへんの?!
ナナってほんまにアンタん事好いとんかねぇ」
俺「さあ…」
ルミ「うちさぁ、五年になった時、始めは一次君の事が好きやってん」
俺「えっ?!」
ルミ「でもさぁ、一次君、なんか近寄り難いオーラがあってん」
ルミ「そんな時、カズがうちの事好きとか噂で聞くやろ?
もう一次君とかどうでもよくなったわw」
ルミ「カズ、クラスでも人気者やろ?かっこいいし優しいやん。
まあカズならうちとつり合うかなーて思って、告られて付き合った」
ルミ「でもな、多分ナナも狙ってたんやろな。言っとくけどうちら、言うほど仲良くあらへんよw
うちの事カズが好きっていう噂聞いてから、うちに近づき出したんよ、ナナは」

ルミと仲良くなったナナは、カズと仲が良くてすぐに自分に惚れそうな男子を見つけた。
見つけられた俺。

俺の事が好き!というデマを流し、
自分の事を気になりさせて、
まんまと俺に告白させた。

悪女である。

悪女は俺にその気があるようにみせながら、俺と付き合う事で友人のカズとも近づいていった。

いやお前モテるんだから、カズに直接アタックしろよ。俺を使うなよ。
騙された悔しさと自分の馬鹿さに腹が立った。

172:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 13:19:40.77 ID:R9YuRbwD0
ようはナナはカズの事が好きだった。

日がたって、ナナに直接聞いてみた。
俺「ナナ、俺の事好き?」
ナナ「え?wそんなんハズくて言えんようw」
俺「遠慮せんで言って?本当は誰が好き?」
ナナ「….秘密ぅーw」
ナナは逃げた。

微妙な距離感ができたまま夏休みが明けた。
カズはルミからナナへ鞍替えしていた。
いつのまにやらナナと付き合っていた。

フられた俺とルミ。
というか利用された俺とルミ。
もう、カズともナナとも距離をおいた。
恋愛する気になれんかった。
カズは俺に絡まなくなった。
カズも、ルミが俺の事を好きと知って俺に近づいていたんだと思うと…
噂の怖さを知った。自分が見聞きした事だけ信じようと思った。

173:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 13:28:09.40 ID:R9YuRbwD0
そんな俺の恋愛の一部始終をみよ姉に話した。みよ姉は慰めてくれるかと思ったら、
爆笑された。

姉「ひっどい話やねwwwwいやー、小5をなめちゃいけんわーwwww腹黒すぎww」
俺「もうマジでない。もう恋とか無理や」
姉「諦めんなwwwまだ君11でしょwww」
俺「みよ姉は諦めてんの?w」
姉「馬鹿いうなwwwまだ22じゃwww
結婚願望有りありやしwww」
俺「え、結婚したいん!?」
姉「当たり前やん!せっかく女に生まれたんやけ、子供産んで育てたいわ」
俺「そっかー、みよ姉結婚できるんかねー」
姉「どういう意味w」
俺「みよ姉、彼氏とかいた?」
姉「一次に関係あるか!あほんだら!」

みよ姉、彼氏とかいたんかな。
今でも教えてくれない。

175:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 13:41:30.69 ID:R9YuRbwD0
ここからは端的に書く。

ルミは小6になると転校した。
ナナとカズとはまた同じクラスになった。

修学旅行。九州へ行った。
吉野ヶ里遺跡やスペースワールドに行った。
遊園地というか、こういう遊ぶ所に行った事がなかったのですごく興奮してた。
だからか知らんけど、高熱を出した。

スペースワールドには行きたかったから、
先生と病院に行って解熱剤もらった。
クラスメイトと同じ部屋で寝る事は出来なかったから、先生と同じ部屋で寝た。
どこで寝てもどうせぼっちだから良かったけど。
みよ姉にも電話した。

心配かけたくなくて、39度あったけど37度と嘘ついた。
その後電話を代わった先生が「39度あるんですが~」ってさらっとバラして意味なかったが。

177:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 13:52:07.83 ID:R9YuRbwD0
解熱剤を飲んでスペースワールドを回った。
カズと同じ班。
俺らの班はタイタンとか怖くて乗れない派だったけど、
室内にある暗闇を走るジェットコースターには乗れた。

人もいないし、言うほど怖くないし、穴場だった。
4、5回くらい乗って、酔ったからおりた。しかしカズ達は7回くらい乗ってた。

お土産屋さんでは、みよ姉にボールペンとストラップ買った。
あとはお菓子と自分用に下敷きとか諸々。

万引きしている高校生2人と目が合った。
一人が周りをキョロキョロして焦ってて、もう一人が盗んでた。
馬鹿やってんなあ、と冷たい視線を送って、何も言わずに去った。
そんなクールな対応をした俺だけど、
俺も万引きした事あるけどな、とか自分にツッコミいれて自虐的に笑った。

180:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 14:02:35.56 ID:R9YuRbwD0
学校に帰ると、みよ姉が待っていた。
帰還式?みたいなのを最後やるんだけど、
先に抜けて家へ帰った。
みよ姉はすごく心配してて、俺の肩を抱きながら「頑張ったね、家に帰ろう」と言った。

季節はずれのインフルエンザみたいで、
学校へ行くのに二週間くらいかかった。
行った頃には、修学旅行のまとめみたいな授業はとっくに終わってた。
あっけなく修学旅行はおわった。

二週間もみよ姉は会社を休めるわけがなく、後半はほとんど一人で過ごした。
このまま学校行きたくないなあとか
考えた。

続きは夕方。

181:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/23(日) 14:42:46.20 ID:R9YuRbwD0
小学生生活は、俺の人格形成においてすごく影響力があったんだと思う。

夏休みになると、みよ姉は英語の塾に行く事を勧めてきた。
中学生になれば英語の授業があるから、
今のうちに先取りしときぃ とな。
夏休みにする事もないので、承諾して塾へ通う事となった。

塾へ行くと、勉強したい!っていう意欲が
ある奴ばかりだった。
塾の友達は普通に出来た。学校の奴より話しやすかった。
会話がね、低レベルじゃないんだ。話し方とかからして賢そうって思えた。
話の内容はもっぱら中学受験の事。

賢い奴が集う学校なら、
俺は俺のレベルにあった人間関係が築けるんじゃないかと思い始めた。

地元の中学へ行けば、今のメンツともまた三年間付き合わなきゃいけなくなる。
そんな無駄な中学生生活を送るなら、誰も知り合いのいない学校で新しく頑張ってみたい。

中学受験しようと決めた。