50:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 01:59:49.87 ID:SfrOoNuP0
俺「お前こそ彼氏どした?」
女「いないしそんなもん」
俺「しってるwww」
女「しね」
俺「ごめんなさい!」
女「・・・彼女つくらないの?」
告白するならこの時だったのかもなあといまとなっては思う
今も昔も相変わらずのチキンなこともあるけど
51:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:00:30.64 ID:SfrOoNuP0
俺「え・・・」
女「・・・つくらないの?」
志望大学はお互い全く違う場所で、夢も全く違ってて、
どうせ離れ離れになるだろうという理由で
俺「あーまあ欲しいけど相手いないしww・・・お前はどうなん?」
女「相手いないし」
俺「お前もかよwww」
女「でも欲しいよね」
俺「・・・そうだね」
女「うん・・・」
そんな言い訳をして、結局
俺「まぁ大学いったらできるだろ!!
遊ぶとこいっぱいあるし出会いもいっぱいあるぞ~絶対wwwww」
俺は思いを告げることをやめてしまった
女「・・・うん、そだねw大学でいい出会いしよう」
俺「絶対俺のほうが早く恋人見つけるからなwwww」
女「無理無理w数学で私に勝てない俺に負けるはずがない」
俺「関係なくね!?」
52:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:01:19.57 ID:SfrOoNuP0
ふー回想終了
またまた一服
54:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:04:54.90 ID:RkUP3DfH0
このへたれがああああああああああああああ
55:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:06:20.44 ID:F2VeCdql0
そこが青春っぽくて良いね
56:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:11:19.88 ID:SfrOoNuP0
そもそも最初は同情だったのかもしれない
最初は「一人でかわいそうだから」という理由で話しかけてたりしてた
でも、頑張り屋で、負けず嫌いで、はずかしがりやで、
実は結構腹黒い、そんな彼女のことがいつのまにか好きになっていた
高校を卒業すると、俺は関東に、彼女は中部の大学にそれぞれ進んだ
離れると諦めがつくだろwwwwと思ってたんだけどね
結論から言うと諦めはつかなかった
大学に入ってから、女の子と遊ぶ機会はあった
でも、なんというかつまらなかった
それはその子たちがつまらないわけじゃなかったと思う。
それなりに楽しかったのだろうとも思う。
でも、彼女との楽しかった思い出が存在が、その子たちに重なってしまった
彼女とは大学時代に連絡をとってお互いの街を行き来してたりもしてたんだけど、
ごたごたあって疎遠になってしまった
その時彼女の連絡先もすべて消した
それ以来彼女の存在がぼんやりと宙ぶらりんに忘れられないまま、
今にいたってしまった
57:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:15:10.91 ID:SfrOoNuP0
動画をカメラからPCに取り込む
その際、とりこんでる動画がずっとデスクトップに表示され続ける
お互いに見つめあい幸せそうな顔を浮かべキスをする彼女と
身長の高い知性的な好青年が映っていた
俺とは正反対そうな人だった
だれが見てもお似合いのカップルだった
そう思ったら、泣けてきた
60:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:22:26.70 ID:4ByQObFqO
>>57
俺も潤るっときたよ
ここから同2√か…
58:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:18:00.00 ID:RKS04fL6P
俺は鬱展開に耐えられる精神状態に無い・・・
59:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:20:03.19 ID:vWmY/SXLi
>>58 俺も
61:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:26:00.91 ID:SfrOoNuP0
プ「おい!俺!?大丈夫か!?」
俺「へ?」
涙と鼻水でぐじょぐじょになって、嗚咽をもらしながら、泣いていた
泣きながら、動画を編集していた
彼女を好きだった日々を思い出しながら
涙が止まらなかった
プ「どした!?なんかあったか!?」
俺「だいじょうぶでずだいじょうぶでずずびばぜん」
プ「おいおい、おま、ちょ後で話きくけど、それできんのか?」
俺「やりまずだいじょうぶです」
たまたま通りかかったプロデューサーさんが話しかけてくれた
「あとで聞く」って言葉が、仕事の話より先に出てきたことが少しうれしかった
62:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:29:04.89 ID:RkUP3DfH0
うんうん、いい人だな
63:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:32:15.43 ID:SfrOoNuP0
しばらくするとティッシュをひと箱もって天がきた
天「プロデューサーがもっていけって・・・どうしたの?」
俺「ありがどなんでもない大丈b」
天「大丈夫なわけないでしょ!」
俺「」
天「仕事中に泣くとか何考えてんの!?みんな心配してんだよ!」
俺「はい、ずみません・・・」
天「・・・なんかあったのね?」
俺「・・・うぅ」
天「もう!泣くのは後!とにかく今はそれをやる!わかった!?」
俺「は、はい!」
天「あとで話きくからね!そんとき泣くの!わかった!?」
俺「うん、ありがどw」
天「まったくもう!世話がやける兄ちゃんだよ!・・・がんばってね」
そういって天は出て行った
はじめて天が怒ったとこ見たな~なんてぼんやり思った
64:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:39:12.46 ID:SfrOoNuP0
ムービーが出来上がり、レンダリングから書き出し、
DVDへの焼きこみが終わると
何か言いたげなプロデューサーの手に押し込めるようにしてDVDを渡し、
タバコを吸いに外へでた
とても上映されているところを見る気にはなれなかったからだ
『二人のためにつくった』映像を見ることも、それを見る彼女をみることは
とてもできそうになかったから
65:名も無き被検体774号+:2012/04/15(日) 02:40:18.68 ID:SfrOoNuP0
さーてそろそろ終わりやで
タバコが5、6本目、缶コーヒーが3本目に差し掛かったあたりで
プロデューサーがタバコを吸いに外に出てきた
プ「終わったよ」
俺「・・・ご迷惑をおかけしてほんとすんませんした」
プ「心配させるなあほww」
俺「サーセン」
プ「・・・よかったよ、ムービー」
俺「あー、ほんとっすか」
プ「なんか最近の中で一番感情入ってたきがする」
俺「入りすぎて泣いちゃいましたけどねw」
プ「www」