両親が死んだ俺が従姉と暮らした日々➡︎高校を卒業した後・・・

1:名も無き被検体774号+:2011/10/21(金) 22:40:00.10 ID:TSFSWWVI0
初スレ立てだから拙い部分もあるけど許してな
最近の自分語りスレのように
虐待やら貧乏生活やら過酷な人生ではないし、
山もないオチもないだらだらとした話になるから、暇つぶしに読んでくれ。

2:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 22:43:47.25 ID:TSFSWWVI0
スペック
都合上、仮のフルネームつけとく

俺 山下一次 現在17才高2
従姉 山下みよ 現在28歳事務員

幼心がついた時から、俺は従姉と二人で暮らしてた
とりあえず、俺の記憶を辿って書いていく

3:名も無き被検体774号+:2011/10/21(金) 22:46:16.67 ID:TPxzq5dv0
聞いてやる(上から

4:名も無き被検体774号+:2011/10/21(金) 22:47:04.82 ID:srQtfowl0
結構歳離れてるな

5:名も無き被検体774号+:2011/10/21(金) 22:48:08.95 ID:F+2IcEyu0
はーやーくぅ。

7:名も無き被検体774号+:2011/10/21(金) 22:51:24.08 ID:j17ieh3M0
10歳と21歳か。

悪くない

9:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 22:55:27.27 ID:TSFSWWVI0
みよ姉は教育熱心で、俺が小さい頃からとにかく読書を勧めていた。
小学校入学前にして、ひらがなだけでなく、
小1レベルの漢字も読めていた。暗算有段者であるみよ姉は、俺にそろばんを教えてくれた。

出来がいいと心底褒めてくれて、
俺を撫でたり抱きしめたりして愛情をすごく注いでくれていた。
そんなみよ姉が大好きだった。

12:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 23:01:45.64 ID:TSFSWWVI0
小学校に入学した。
両親は死んだと聞かされていたけど、よく理解していなかった。
みよ姉がいるからたいして重要な事ではなかった。不自由なく暮らせていたし。

みよ姉から日頃、礼儀作法には厳しくしつけられていたし、勉強も出来たので、
俺は天才だともてはやされた。先生からえこひいきされるのは非常に気分が良かった。

そんな時、初めての授業参観があった。
ちなみに、
みよ姉は授業参観に行けないと言ってたので、
教室にみよ姉がくる事は期待していなかった。
けど、他の子達が、自分の親に手を振ってるのを見て、なんかもやっとした。

たくさんの大人に囲まれての授業はすごく緊張した。
けどどの大人も俺のことなんか見ちゃいないんだって気づくとどうでもよくなった。
やっぱりみよ姉に来てもらえば良かった、
なんで来なかったんだろう、とかいろいろもやもやした。

そのトドメに、友達が
一次くんのママどこ?って聞いてきた。

「ママとかいない」ってぶっきらぼうに答えたら「えー来てないの?」とか
さらに聞いて来たからシカトした。
授業参観が終わって、クラスメイトが自分の親の元に笑顔で駆けつけていくの
を横目に見ながら下校した。

この時はじめて劣等感を抱いた。

16:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 23:10:44.07 ID:TSFSWWVI0
その夜、みよ姉に授業参観の話をした。
たくさんの大人がいて緊張した。
けれどいっぱい発表して先生に褒められた。とか、みよ姉が喜ぶ顔を見たくて、
話を盛りつつ会話した。最後に、
みよ姉に来て欲しかった、次の授業参観は来て、と頼んでみた。
みよ姉は あー とか生返事をして、
学校(みよ姉は専門学校に通ってた)やバイトの時間とかぶらなかったらね って答えた。
これは次も来ないなと直感した。
だからしつこく言うのをやめた。

次の日の朝の会で、みんなのうたの「輪になって踊ろう」という歌を歌った。
なんだか泣けて来た。
孤独だなあって感じた。
あれはまじで良い歌。今でも思う。

17:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 23:21:33.61 ID:TSFSWWVI0
みんなと遊んでいて、俺の家族はちょっと違うんだと薄々気づき始めた。
だからみんなの前で家族の話をする事は
なるべく避けた。
パパが休みの日にどこどこへ連れて行ってくれた、とか、そういう話を聞くたびに
少し嫉妬した。

毎朝お仏壇に飾ってある父母の写真を見ては、なんで死んだんだろーて思った。
でもみよ姉には聞きにくかった。
俺も子供なりに遠慮してたのかもしれない。

小2になった。
みよ姉は専門学校を卒業し、資格を生かして税理士事務所に務めだした。
みよ姉に勧められ、俺は空手を通いはじめた。
自信をつける為だとか、後から言われた。
この頃から、玄関掃除と風呂掃除、植物の水やりは俺の役目になっていた。
最初は任せられた事が嬉しくて進んでやってたけど、途中から飽きた。
さぼってるのがばれたらみよ姉は当然怒った。
「任せられた事はちゃんとこなしぃよ!それが誠意ってもんよ!」
はぁ?て感じだったけどしぶしぶ続けた。

18:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 23:28:51.37 ID:TSFSWWVI0
小3
クラス替えで仲の良い友達とは離れ離れになった。
新しいクラスで友達をつくろうとしたけど、だめだった。
俺に親がいない事は学校中に広まっていた。それプラス先生のえこひいきが原因だった。

そもそも、全校生徒200人程度で、クラスには男女10人ずつしかいない小さな学校だ。
別学年の人からは、好奇の目で見られ、同学年の奴からは異色の目で見られた。

だんだんと学校の居心地が悪くなった。
仲の良かった奴も別クラスで友達をつくっていて、もうつるむ事はなかった。

19:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 23:35:34.53 ID:TSFSWWVI0
自分の家族について考えるようになって、俺は人生やら存在理由やらについて考えるようになった。
学校に行っても休み時間は寝てるフリか読書かのどちらかだった。
頭がいいから嫌われるんだと思って、わざとテスト間違えたり、授業の発表も消極的になった。

家に帰っても遊びに行かずに、パソコンをした。
みよ姉に学校での様子とかを聞かれるのが苦痛になってきて、
みよ姉を遠ざけるようになった。
みよ姉は干渉してこなかった。

それで良かったんだけど、少し淋しかった。

みよ姉は成人式に、叔母(みよ姉からすれば母親)のお下がりの振袖を着ていった。
その振袖は祖母が叔母の成人のお祝いに買ったものだそうだ。
その振袖を見せてくれた時、俺は思い切って家族の事を聞いてみた。

どうして親は死んだのか。どうしてみよ姉と暮らしているのか。
みよ姉は「まだ君には早いーね。10才になったら話すけぇ。
それまでに一次は見聞を深めて、大人になるんよ」と言った。


20:いちじ ◆.RK0SmlnEImq :2011/10/21(金) 23:42:14.20 ID:TSFSWWVI0
俺ははじめてみよ姉にキレた。
自分では、他の同級生より大人だと思ってたから、
そんな事言われるのは悔しかった。子供扱いするな!母親面するな!って怒鳴って泣いた。

今までのもやもやを全部晴らすように泣いた。
ずっとみよ姉のいう事を素直に聞いて育ってたから、みよ姉はすごく驚いてた。
みよ姉は俺を抱きしめようとしたけど、俺はその腕を振り払って自分の部屋に閉じこもった。
部屋でとにかく泣いた。

どうして俺だけこんな不幸なんだろうって考えると、涙は止まらなかった。
ようやく興奮が冷めてきた頃、みよ姉が小さくノックして部屋に入ってきた。
ファンタの缶を二つ持って。

俺はベッドの上で胡座かいていて、シカトしたけど、みよ姉は勝手に勉強机のイスに座った。

ファンタを一つ俺の方に投げてもう一つは蓋を開けて飲みはじめた。
俺も真似してファンタを飲みはじめた。

みよ姉はいきなり話をきりだした。

「私の家族は、もう君しかいないんよ。
じゃけぇ、十分の愛情を持って接しとるんよ、君には」

それから沈黙。
俺が何か言おうか迷っていると、みよ姉はまた口を開いた。

「親がおらんで、辛い思いさせるいね…。けど、悲観せんで。
背筋を伸ばして堂々と生きーさいね」

声が震えていて、独り言みたいだった。少し泣いていたと思う。
きっと、みよ姉自身にも向かって言ったんだと思う。
俺も単純なもんで、みよ姉の言葉を聞いて、堂々と生きようと思った。