24:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:31:58.39ID:apqk/3kj0.net
あまり上手く説明出来なかったけど。話を聞き終わるとAさんは、ワンコをこっちおいでと引き寄せた。
Aさん「君はいいこだね。よく頑張ったね。でも、もう大丈夫だよ」
凄く優しくワンコを撫でながらそう話かけてた。
私「あの・・・このコ、変なのに憑かれてるとかですか?」
霊を信じてるか?と聞かれたら微妙だった私も愛犬が弱ってるとか頑張ってたとか聞いたもんだから不安になった。
でも、Aさんから出た言葉は私の心配とは違った。
Aさん「このコはね、ただ単に貴女を守ろうとしてただけ。憑かれてるのは、貴女だよ」
25:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:35:14.85ID:apqk/3kj0.net
ビックリした。ってか、一瞬で真顔になった。
隣の彼氏は、黙ってたけど真顔だった。
私「あの・・・え?私ですか?」
Aさん「うん。貴女と正しくはこの家」
Aさんの話だと
この家の隣が霊道になっているらしかった。
その霊道からひょっこりはみ出た霊から私を守るためにワンコは毎晩毎晩必死に吠えて威嚇していた。
生憎、私には霊感が全くないらしく、だけど呼びやすく、憑かれやすい。
飼い主が鈍感だからワンコは必死だったんだと。
Aさん「あと、貴女が使ってる散歩コースに必ず神社があるはずだよ。このコを連れて行ったことのある場所。」
27:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:37:26.09ID:apqk/3kj0.net
はっとした。
引っ越してすぐにワンコを連れて探索してた時。
小さな神社を見つけた事があった。
もう、寂れてて誰も立ち寄らないような小さな小さな神社。そこに1度か2度行ったことがあったのを思い出した。
Aさん「そこに行こうか」
そう言われ、私の案内でその神社に向かった。
夜だったからあんまり乗り気ではなかったけど、まぁAさんいるし!みたいな軽い気持ちで行った。
28:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:40:09.32ID:donANPFzO.net
ワッフルワッフル
29:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:42:06.89ID:apqk/3kj0.net
その神社は、家から2.3分の場所にあって、別に隠れてるとかじゃない道路からも全然見える場所にある。
特別怖い雰囲気もない。
神社の前に着くと彼氏が「こんな所あったんだ」
と言った。
逆に何故お前は気づかなったと思ったけど言わなかった。
Aさん「貴女に見つけてもらえて嬉しかったんだよ、きっと。だから、貴女に遊んで貰おうとしたんだね」
Aさんは、手を合わせると帰ろうと言った。
正直、何をしに行ったのかわからないぐらい短時間の滞在で終わってしまった。
30:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:45:20.63ID:apqk/3kj0.net
家に戻るとAさんは玄関で立ち止まって目を瞑った。
私はただ、黙って見てた。
Aさん「今も遊びに来てるよ」
えー・・・と思いつつ、玄関を見渡すけどやっぱり何にも見えなかった。
31:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:46:53.87ID:apqk/3kj0.net
その後、部屋に戻るとAさんはまた話を続けた。
Aさん「お稲荷さんはさっきも言った様に貴女に見つけてもらって嬉しかったみたいだからここから引っ越すまで貴女は出来る限りあの神社に行ってあげて。でないと悪い悪戯をしてくるかもしれないから。」
悪い悪戯って何だよって思った。
でも、怖いのが先立って私はAさんに神社に行って何をしたらいいのか?とか何かお供え物はいるのかとか聞いた。
32:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:49:03.07ID:apqk/3kj0.net
Aさん「別に何か特別な物はいらないけどたまには何でもいいから貴女の好きな物を持って行ってあげて。お稲荷さんは貴女を凄く気に入ってるから貴女の好きな物ならなんでも喜ぶと思うよ」
好きな物。
私の大好物はいちごだ。
果たしていちごで狐さんは喜ぶのか。
てか、狐っていちご食べるの?って思った。
Aさん「あと、この部屋の隣の霊道についてだけど。こればっかりはどうしようもない。元々ここがそう言う場所だからね。これからもこのコは、吠えて貴女を守ろうとすると思うけどあまりに酷い時は、外に連れ出してあげて。そしたら、お稲荷さんが守ってくれるはず。
33:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/: 2016/11/04(金) 14:50:13.59ID:apqk/3kj0.net
それにこのコの守護霊はとても霊能力が強い。一緒に産まれてけどその時、死んでしまったお兄さんがこのコを守ってる。そのお兄さんは霊感が強かったんだろうね。このコは、貴女に全く守護霊がないから心配で仕方なかったんだね。守らなきゃって」
何か泣けてきた。
愛犬が私を守ってくれてたなんて。
もう、号泣しながらワンコを撫でた。
「ごめんね」って何度も言った。
私が鈍感でごめんね。
ありがとね。