友人4人で肝試しをしたら…とんでもない恐怖体験をするハメに!!

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923 :子供9:2012/07/10(火) 01:44:35.63 ID:COnTfSmE0
完全に担がれたと思ったんだろうTが「お前さ、そういうのやめてくんない?マジで」と半ギレ。
そのジッポ・ライターはTと仲の良い年上の従兄弟から譲って貰った物とかでTのお気に入りなのはみんな知ってる。
人の良いUがそんな他人の大事な物でわざわざこんな悪ふざけするとも思えなかった。
でも急にUが「ゴメンゴメン」って言いながらあっさりと自分が犯人だって白状したのね。
俺もTもUの不自然な態度に「あれ?」って思ったけど取り敢えずその場は気を取り直して、トイレを調べようとしてた時、頭の上で“ミシ”と音がした。
その瞬間3人とも固まって、誰も声を出さない。
急に冷静になってジットしたまま耳に意識を集中して天井の気配を探った。
音の感じから2階からしたのだろうという事は判った。
音はその1回きりで他に音はしなかった。
お互いに顔を見合わせて何故か小声で「聞こえた?」「人?」「動物?」と確認し合い緊張感が一気に増して来た。
それ以上は何も起こらなかったんで、警戒しながら扉の奥を調べる事にした。
扉のノブを回して手前に引くとそこは恐らくダイニングキッチンと居間を合わせたような広い部屋だった。
ダイニングテーブルがあり、食器棚の中の食器もそのまま。
その奥のキッチンの床はあり得ない位ゴミ袋や紙くずが散乱してて近づきたくもなかった。

924 :子供10:2012/07/10(火) 01:45:42.43 ID:COnTfSmE0
居間のテレビ台の上に凄く古い型のテレビが置いてあって、手前にソファーとテーブルがある。
壁にカレンダーとその横に何か貼ってあるんで良く見ると小さな子供が描いたらしい親子の絵。
クレヨンでニコニコ顔の大きな人2人の間に小さい人が描いてある。
カレンダーの日付は1997年5月。
うわっ15年前じゃん。すげぇ古いなぁとか思いながら、本当になんの気なしにカレンダー捲ったらもうビックリ。
捲ったカレンダーの真裏にさっきと同じ子供が描いたらしい人の絵が描いてあんの。
何がビックリかってその絵の目の部分だけ真っ黒に塗りつぶしてあんのね。
ちょうど穴がポッカリ空いたみたいな感じで。
絵を見た瞬間、呪怨の真っ白い子供を思い出して全身に鳥肌が立った。
持ってたカレンダーをパッと離してどうしてか服で手を拭った。
もう、マジで気持ち悪い。
頭の中のイメージも恐すぎてなんとか別の事を考えようと、ここに来る前にDVDで観たエアロスミスの“I Don’t Want To Miss A Thing”のサビ部分を必死に頭の中で繰り返した。
流石にTとUも気持ち悪がってカレンダーをもう1度触ろうとかしなかった。
このカレンダーで俺は完全に此処に来た事を後悔してしまって、1番元気な筈のTも冗談すら言わないの。

925 :子供11:2012/07/10(火) 02:08:04.00 ID:COnTfSmE0
もう半ば意地で1階部分を見終わって、2階に上がる階段の前に立った。
急な勾配で小さな踊り場がある。
階段の途中の壁にちょうど拳位の穴が開いてた。何かで壁を叩き壊したような感じ。
気のせいか、2階から誰かに視られている気がしてしょうがなかった。
狭いのでTが先頭で1人づつ登る事になり俺が真ん中で後ろにU。
ちょうど踊り場に差し掛かった時に突然B’zのさまよえる青い弾丸が大音量で鳴った。
Tのスマホの着歌が狭い階段に反響してもの凄く響いて思いっきりビクンってなったのね。
電話の相手は外で待ってる筈のRかららしくTがスマホに向かって少し話をした後直ぐに切った。
俺が「何?」って聞くと、
T「出ろって」
俺「は?」
U「どしたん?」
実はこの時、Tの方を向くと嫌でも上の2階廊下部分がうっすら見えるんだけど、何故だか無性に恐くて意識して見ないようにしてた。
T「なんか直ぐにこっから出ろって」
俺「・・・分かった」