46:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:39:03.19ID:27FbfFul.net
私の前では常に常に明るくて
元気な姿でナナミちゃんがいるのは
亡くなった事をよろこんだ幼い日の私に
必要と思われたいナナミちゃんの魂が弟君に入ったのかもしれません
弟君に繰り返し、いなくなれと伝えた為に
私に必要とされる自分を探した結果
弟君の人格が壊れてしまったのではないか?
家族が互いに感心を持たなくなってしまった
全てきっかけが私にあったかもしれない事実を知って
私は泣き崩れてしまいました
47:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:39:40.05ID:Lb2ZLm5x.net
うわあ
48:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:40:10.82ID:27FbfFul.net
泣き声が聞こえたのか母が「どうしたの?大丈夫?」と声をかけてくれました
私は叔母様から話を聞いた事
位牌を見た事を伝え
全ての責任が私にある事を母に伝え
心から謝罪しましたが母は
「あなたのせいで弟君がこうなったわけじゃないから」と慰めてくれました
49:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:41:16.38ID:27FbfFul.net
私は涙を流しながら2階に上がり
弟君の部屋を開けると
ベッドで本を読んでる
ヒロに「こんな事は言った事は無いけれどナナミちゃんと変わって!」と叫ぶと
弟君の眼球が痙攣し
今まで物を見るような目付きから
にんまりともニッコリとも受け取れる優しい目付きなり
「どうしたの?お姉ちゃん?どうして泣いてるの?」と
ナナミちゃんが駆け寄って優しくハグをしてくれました
私は今まで知らなかった事や
幼い日の私がしてしまった事
それは幼心から出た過ちであって
今はそんな事を毛頭思ってもいない事
過去の私と、家族関係から無関心になった私を許して欲しいと
ナナミちゃんに心から謝りましたが
途中でヒロへと変わってしまっていました。
50:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:44:49.86ID:27FbfFul.net
スーパーめんどくさそうにヒロは教えてくれました
「ナナミは気にしていないよ」と
それでも、そういった事があった事
お前もいなくなれと言われた事を
弟君の記憶から遮断する為にナナミちゃんがいる事
記憶の共有化はしてあっても
ナナミちゃんや他の人格が伺い知れて
弟君には覗けない領域に
私が起こしてしまった悲劇は隔離されている事
病院でレンが大暴れしたのも
ナナミと弟君を統合すると
その記憶が弟君から見れてしまうから
レンが逃げ出し
このままで3人格では生きていけないであろうと思い、ナナミが自分を産んだ事などを伝えてくれました。
「だからナナミと弟君を一つには出来ない。」
51:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:46:15.94ID:27FbfFul.net
思いだせば
ナナミちゃんの状態でも「押忍!」と男の子に近づくよう強要した空手の時にレンが生まれ
弟君とナナミちゃんを統合する時にもレンが二人を身を呈して不器用にも守っていたのかもしれません
私の浅はかな行為で
弟君の心や人生を壊してしまった
それをもっと小さな頃に私が知っていたら
私の心も壊れていたかもしれない
両親はその原因を隠しながら
なんとかかんとか今日この日まで
やってきたんだと思うと申し訳ないと同時に
ワタシはイモウトもオトウトもリョウシンすらも
ワタシがコロシテシマッタ
そういう思いが頭をかすめ
闇に引きずりこまれそうでした。
52:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:48:10.14ID:27FbfFul.net
起こしてしまった悲劇にさいなまれながらも
私は家族がもう一度、向き合えるようにするべく尽力しました
うっとうしい、ウザイと言われながらもヒロと話しては関係性を持ち
母任せにはせず、上手くはありませんが料理や得意ではありませんが掃除をして母を助け
父親には全てを知った事
何故、父親がナナミちゃんを嫌うのかは分かるけれど
それも弟君であり
悪いのはナナミちゃんではなく私であると何度も話し合いました。
53:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:49:07.39ID:27FbfFul.net
私は罪の意識からかもしれませんが
家族が向き合えるよう努力し
その結果が出始めてはいました
会話が増え、家族で食事に行き
誕生日を祝い合う
でも少し遅かったようで
弟君の同級生達は進路が決まり
弟君だけが高校へは進学出来ない時期までかかってしまいました。