33:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 14:05:37.25ID:27FbfFul.net
家族の誰もが家族を見据えない
みんながみんなを見て見ぬ振りし
無視しあっている状態
長く暗いトンネルの中に
引き込まれたようでした。
34:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 14:07:02.49ID:27FbfFul.net
母の妹、私からみて叔母のエミ叔母様から呼び出されたのは
ものすごく暑い夏の日でした。
母も弟君も父親も相変わらずな状態を憂いたのか叔母の家に久々に呼ばれ
顔を出しました
弟君は中学3年生、
進路や将来を考えないといけない時期に差し掛かりましたが
母も父親も三者面談すら行っておらず
当人である弟君も日常のほとんどをヒロで過ごし
変わらず本ばかり読んでいる状態でした。
35:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 14:09:08.08ID:27FbfFul.net
病院での一件以来
時が止まったような家
草も生え放題で荒れていました
叔母様に現状を聞かれたので
その事を話しし
私は短大を出たら家を出たい
その為にアルバイトしている事
あの家にはいたくない事を叔母様に伝えました。
叔母様は一通り話を聞いてはくれましたが
家を出るのは反対で
私が家を出たら弟君はどうするのか?と聞いてきました。
大人しくて、心優しい弟君
明るくて、活発、面白いナナミちゃん
その二人ならみてあげれる事は出来るかもしれないけれど
レンやヒロとは生活なんて出来ない
いつそうなるか分からない弟君を
姉弟だからといって
面倒を見る事が正直出来ないと伝えると
叔母様は
弟君の秘密
人格が分裂しはじめたわけを
ゆっくりと話してくれました…。
36:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 14:34:39.27ID:K3wNwvTz.net
見てるよ
38:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 14:52:44.89ID:27FbfFul.net
家のお仏壇を見たことがある?と叔母様から聞かれましたが
もちろん場所は知っており
気がついた時にお水を取り替えたりもしますが
そんなにマジマジと見たことはありませんでした。
叔母様の話しでは
私が4才、弟君が2才の手前ぐらい時に
弟君からすると妹が生まれたそうです
(私のその記憶がありません…)
21週目と、かなりの早産で生まれ
2日というあまに短い命だったそうです。
41:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:15:46.03ID:27FbfFul.net
両親はとてもとても悲しみましたが
弟がまだ小さい事もあり
悲しんでばかりもいられないと一念発起したそうです
しかし、幼い私は母を
弟君と亡くなってしまった妹に取られるのが嫌で
いなくなった事を喜び
弟君にも「いなくなれ、いなくなれ」と言っていたそうです
42:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:16:20.66ID:27FbfFul.net
私の記憶にそんな事を言っていた覚えも
妹が生まれ記憶もありませんでしたが
叔母様の中ではそうやって繰り返し私が言っていたのが
弟君の人格が分裂したきっかけの一つと言われました
両親はそれがきっかけであると
私に責任を感じさせないように
叔母様や親戚にも口止めをしていたようです。
43:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:17:07.93ID:27FbfFul.net
子供のやった事とはいえ
ひょっとしたら
妹が亡くなったのも
弟君の心が壊れているのも
私がきっかけではないか?
その他の話は耳に入らず
放心状態で帰宅した私は
お仏壇の前に座り、手を合わせてから
沢山ある位牌の中から比較的新しい
ひときわ小さな位牌を手に取り
何気なく裏側を見て
頭をハンマーで殴られるような衝撃と
全身に鳥肌が立ちました。
44:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:30:23.50ID:xsteqeAQ.net
その妹がナナミちゃんか
45:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2016/06/30(木) 15:38:20.62ID:27FbfFul.net
お位牌の裏には
亡くなった日付と共に
「高橋 奈々実」とありました。
初めて弟君の言動に母が質問した時に「ナナミちゃんと話しているの」と答えた時
母がギョッとした仕草をしたのも
父親がどうしてナナミちゃんを毛嫌いし遠ざけ、不機嫌になるのか
激怒した父親が弟君を踏み付けようとした時に母が弟君に覆いかぶさり
「私のせいだから 私が悪いから」とどうして言ったのか
長い月日の間の腑に落ちなかった部分