154: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/16(月) 03:57:47.85 ID:IfvPzF4o0
「それで…私に用事とは」
「その前に訊きたいんですが」
カナちゃんが紅茶を混ぜる。ミルクが綺麗に溶けていく。ケアしてある手先が美しくて、吸い込まれるようにただ見つめる。
「さぁくんに惚れてないですよね?」
思いもよらない質問だった。
考えたこともなくて、言葉に詰まった。
一瞬の沈黙の中でカナちゃんの瞳は強気で、不安げだ。
155: ◆bN5NHW/.U6 2012/01/16(月) 04:05:18.26 ID:IfvPzF4o0
A君は本当に弟のような存在だ。
それに嘘はない。何に誓ってもいい。 「考えたことなくて吃驚した…」 素直にそう答えた。
カナちゃんは本当に?と言いたげな目で、「それなら相談に乗ってくれませんか?」と続けた。 「よりを戻したいんです、さぁくんの好みとか知りません?」 そうきたか、と呆気にとられる。
「好み?女の子の?」 「モノでも女の子でも…簡単に言えばもっとさぁくんの理想に近付きたいんです。あとプレゼント攻撃もしたい」
それに嘘はない。何に誓ってもいい。 「考えたことなくて吃驚した…」 素直にそう答えた。
カナちゃんは本当に?と言いたげな目で、「それなら相談に乗ってくれませんか?」と続けた。 「よりを戻したいんです、さぁくんの好みとか知りません?」 そうきたか、と呆気にとられる。
「好み?女の子の?」 「モノでも女の子でも…簡単に言えばもっとさぁくんの理想に近付きたいんです。あとプレゼント攻撃もしたい」
恋愛のれ、の字もかじれてない私の小さな思考容量がフル活動しだした。
156: 名も無き被検体774号+ 2012/01/16(月) 04:19:11.54 ID:9BN0z+s40
小説を読んでるみたい
読み易くて面白い
読み易くて面白い
157: 名も無き被検体774号+ 2012/01/16(月) 04:34:08.64 ID:BTN6XAav0
独特のテンポが心地よい。
158: 名も無き被検体774号+ 2012/01/16(月) 05:06:30.38 ID:UbpEfToo0
粛々とした、不思議な雰囲気だなぁ
魅力のある性格と文章だね。
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