それから3日くらいしてからAが久しぶりに登校してきた。
教室に入り席に着いたAに話しかけた。
俺「Aさん久しぶり~具合悪かったんだって?」
ビクッ
A「ち、ちょっとね…」
俺「そうなんだ!これ委員会の資料。しおりみたいな感じになってるんだけどクラスマッチの仕事俺と一緒に点数係にしちゃったけどよかった?」
A「大丈夫ごめんね」
俺「全然!無理しないでね」
今思い返すとなんて爽やかな好青年なんだろと感心するくらい優しかった。
それからしばらくしてクラスマッチ当日。点数係は大まかなルールだけで打ち合わせは終わってたので楽だった。Aと俺は委員会だからって言って競技には参加しなかった。
俺「Aさん出たかった?」
A「私運動音痴だったから助かったよ」
俺「そうなんだw俺もあんまり得意じゃないw」
A「でも体育のときとか楽しそうでいいなぁって思うよ。俺くん見てると」
俺「えーみてたのーw恥ずかしいわw」
A「あっなんかこれ変な人みたいだから今の取り消してw」
点数係してる時に初めてAが笑った顔を見た。めちゃくそかわいかった。
私ダメだから。とか私が悪いのとか口癖のように言ってた。
クラスマッチも無事終わった。Aはしきりにありがとうって言ってて可愛い子だなぁって俺はしきりに思ってた。
クラスマッチが終わって普通の学校生活が始まるとAへのいじめはまた始まった。今まではクラスマッチの練習やらなんやらでみんな違うことに目が向いていたけど改めてAを認識したらしくいじめが始まった。
女にやめろよって割と強く注意したけど
やめないし担任にも相談したけど女子なんてそんなもんとかわけわからんこと言っわれAがまた学校に来なくなっ真。
それからAは一週間に一回程度しか学校に来なくなり徐々にその回数も減って学校に来なくなった。でも委員会の責任見たいのはあるらしく文化祭の準備期間は頑張っていくってLINEが入ってて少し安心した。
準備期間に入るとAは今までよりもげっそりとした顔で学校に来た。
女達は準備期間だけきやがって楽しやがってとか散々言ってた。
俺「大丈夫?なんか具合悪そうだけど…」
A「うん…大丈夫。」
俺「そっか…委員会だけど無理して出なくても大丈夫だよ?」
A「大丈夫だよやるよ」
なんて健気なんだろと思って委員会の段取りとかを説明した。
多少のトラブルやミスもあったけど
委員会の仕事はやり遂げたしクラス展示も割と好評だったらしかった。
Aも終わった後はニコニコしててなんだか幸せな気分になった。
帰りは後片付けもあって遅くなったからAと一緒に帰った。
A「そだねー久しぶりに動いたw」
俺「体調はどうなの?」
A「具合悪くないよ。仮病~」
俺「そうなんだ…やっぱり女とかのが原因?」
A「…」
俺(やっちまったかな…)
A「私が悪いから仕方ないよ」
俺「何したの」
A「わかんない」
俺「何もしてないじゃん。悪くないよ。」
A「ありがとwでも私高校やめる」
俺「えっ?」
A「疲れちゃったw」
Aは少し涙目になって声も嗚咽を堪えるように絞り出してた。