黒魔術の被害にあって生霊に苦しめられた人間の末路・・・

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127: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 08:59:17.06 ID:rhuyTbTH0
毎晩3時過ぎに現れる謎の足音のせいで俺の精神はすり減らされていた。
おまけに相談できる友人もいなかったため、ただ溜め込むしかなかった。
寝不足とストレスからかみるみるうちに痩せこけてったし、体は常に倦怠感半端なかった。
これはマジで祟られてるレベル…
とか思ってたけど、本当にそんなことあるわけがないと思ってた俺は
とりあえず病院に行くことにした。

128: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:03:09.37 ID:rhuyTbTH0
病院に行くことにした辺りでは倦怠感どころか、常に微熱が出ている状態だった。
加えて頭痛や目眩、吐き気を常に感じてるような状態。
医師は最初自律神経失調症と診断した。
薬を処方され、しばらくは学校も休んで体を休めるように。と言われた。
俺は一週間休みをとって静養することにした。

129: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:08:47.87 ID:rhuyTbTH0
静養初日。
いつも起きないといけない時間に布団に入っていられる幸せを噛み締めつつ、
3時の足音からくる寝不足を解消するために睡眠をとる。
連日の寝不足からか割りと早い段階で寝付けそうだった。
でも寝付くか寝付かないかの夢うつつの状態に入った時に急に誰かに体を揺すられた。
はっ!と起き上がるも誰もいるわけがなく。気のせいか、と思いまた寝付こうとする。
すると次は「寝たらあかん」という声で起こされる。
何で関西弁なんだよ…とか思いながらまた寝付こうとする。
すると次は耳元で

「 起 き ろ よ 」

130: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:10:35.19 ID:rhuyTbTH0
そっから完全に意識が覚醒した俺はガクブルしながらずっと起きてた。
寝たら誰かに何かされそうな気がして寝るのが怖くなってきた。
静養初日は結局寝ることは出来なかったorz

131: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:21:11.66 ID:rhuyTbTH0
静養2日目。
朝方まで寝れなくて疲れと眠気でうとうとしていると、元カノから電話があった。
元カノ「体調不良で休んでるんだって?」
俺「うーん。」
元カノ「ちゃんとご飯食べてる?」
俺「いや、食よくなくて」
元カノ「作りにいってあげようか?」
俺「いい、大丈夫。今はゆっくりと休みたいし。」
元カノ「……あっそ。せいぜい体気を付けてねー」

ブチッ!ツー………ツー………ツー………

意味わからないとこでキレる元カノ。
俺は自分がそれどころじゃなかったからとりあえず放っておいた。

134: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:26:01.77 ID:rhuyTbTH0
そこからいい加減寝ようと布団の中に入る。
起こされたりするのが怖かったからカーテン全開の朝日バンバン入りまくりの状態だったけど。
でも寝付いても30分もしないうちに目が覚めてしまう。
その間ずっと元カノの言葉が頭のなかを駆け巡っていた。
何だか元カノが気になって気になって仕方なくなってきた。

136: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:30:41.25 ID:rhuyTbTH0
静養3日目。
俺は気づいたら元カノに電話していた。
しかし早朝ということもあって、電話には出なかった。
凄くもどかしく何で電話に出ないのか苛立っていた。
まぁ冷静に考えたら朝の7時に電話したら大概の人は出ないだろうけどw
俺は度重なる謎の出来事や自分の体調について元カノに話したくて話したくて仕方なかった。
今思うと異常だけど、その時は元カノに話を聞いてもらえなかったら
どうにかなってしまいそうだった。

137: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:33:07.96 ID:rhuyTbTH0
結局元カノから折り返しの電話が来たのは夜中だった。
しかしその頃には気が抜けてしまったのか、電話に出る気にはなれなかった。
着信が鳴りやみ、吹き込まれた留守電を聞く。
元カノ「電話遅れてごめんね。また明日掛け直しまぁす。」
この言葉に安堵し、久しぶりに朝までに寝ることができた。

138: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:39:04.01 ID:rhuyTbTH0
静養4日目。
起きたのは昼過ぎだった。
相変わらず重い体を引きずり起こし、携帯をまずチェック。
元カノから「学校終わったら電話するねー!」というメールが入っていてホッコリ。
何故か元カノを心の支えにしている俺。もう気持ちなんてないのに。
元カノからのメールの他に珍しくもう一通メールが届いていた。
Aからだった。


139: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:44:24.38 ID:rhuyTbTH0
内容は俺の体調不良を気づかい、心配だから学校帰りにうちに寄るといった内容。
誰のおかげでこんなんなったと思ってんだよ白々しいwと思ったが、
誰かに頼りたい欲求が凄かった俺はその要請を快諾してしまう。
俺のなかで
電話くれる予定の元カノ<会いに来てくれるA という構造に早くもシフトチェンジされる。我ながら揺るぎないクズっぷりに感服した。 140: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:48:24.12 ID:rhuyTbTH0 Aは午前中の授業を終わらせて俺の家まで直行してきた。 久しぶりに顔を合わせた俺は懐かしさもあったが、 何より会ってしまったことへの後悔が強かった。 ちなみにAはヤンデレという属性を兼ね備えた女であり、 この日は弱った俺を見てデレ全開だった。 「大丈夫?」「何処か具合悪いとこない?」「抱き締めてあげるね。」 などなどの甘い言葉を口から垂れ流すA。 そしてその言葉を鵜呑みに甘える俺。 もはやハッピーエンドは期待できやしなかったw 141: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:53:15.08 ID:rhuyTbTH0 忘れてはならないAの特性がもうひとつある。 それは、極度のセクロス狂であるということw 俺を甘えさせていたAはいつの間にかよがる時の表情になっていた。 それに気付いていたが、そこまでするつもりはなかったので無視してた。 でもそれでも止まない首筋への愛撫や、俺の鬼頭さんを手のひらでグリグリしてくるA さすがの俺も耐えられるわけもなく、俺はAと何度もセクロスしてしまったorz 142: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 09:56:39.98 ID:rhuyTbTH0 セクロスしていたときや、ピロートーク時に携帯の大人のおもちゃが鳴り続けていた。 多分元カノからの電話だなぁ。と思いつつも、無視してAといちゃいちゃしてた。 というか、近くにすがれる存在があるんだから元カノと電話する必要はなかった。 俺は裸でいちゃいちゃしているAにこれまでの奇怪な出来事や体調不良について話すことにした。 143:名も無き被検体774号+:2012/03/17(土) 09:57:01.54 ID:rOtaLIcAO >>1おはよう
続きwktk

145: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:03:14.68 ID:rhuyTbTH0
>>143おはよー!
午後から予定があるので、それまで書けるとこまで書くよー!

144: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:01:58.51 ID:rhuyTbTH0
自称霊能力者( )のAは俺の話を聞いて、一言だけ呟いた。
「誰かに呪いでもかけられてるのかもね。」
うはっwwwwwこいつブレねぇwwwwwwwwwwwww
と表情には出さないものの脳内で吹き出す俺。
でも待てよ?病院で処方された薬飲んでも効き目ないし、
何よりあの説明のつかない奇怪な出来事の件もあるし。
あながちないとも言いきれないのか?
俺「kwsk」

147: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:09:34.72 ID:rhuyTbTH0
Aは興味を示した俺に得意気に説明する。
が、その内容は目も当てられないような陳腐な内容。
丑の刻参りとかそんなレベルのオカルト話だった。
もっと現実的な、かつエグい話かと思ってた俺は激しく興醒め。
まぁ丑の刻参りが現実的じゃないってわけでもないんだろうけど、
ド定番過ぎて逆に現実味がわかないというか。
でももしかしたら呪いって本当にあって、もし掛けられてたら洒落にはならんなー。と思った。

152: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:16:22.63 ID:rhuyTbTH0
静養5日目。
結局朝までAと話をしてすごし、Aはそのまま学校へと向かった。
Aを見送り、そのままテーブルに置かれていた携帯をてにとりチェック。
するとそこには元カノからの無数の着信履歴とメールの数々。

「体調大丈夫?」
「電話掛けたけど寝てる?」
「電話出てー」
「まだ寝てるかな?」
「電話出ろ」

「 も し か し て A と 会 っ て た り す る ? 」

154:名も無き被検体774号+:2012/03/17(土) 10:18:14.15 ID:S8lYms+I0
わかったわかったいいからはよ

156:名も無き被検体774号+:2012/03/17(土) 10:27:48.50 ID:Cp46PEzk0
うるせーのは無視でいいから
進めてくれ

157: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:29:58.72 ID:rhuyTbTH0
元カノからのメールの内容はどんどん過激なものとなっていった。
途中で読むのが恐くなって携帯を思わず閉じた。
そして閉じた瞬間Aの言葉が頭をよぎる。
「誰かに呪われてるのかも」
ま、まさかなぁ…そんなことあるわけないっしょw
でもよくよく考えたら元カノと別れてからうなされ出したし、
色々と合点があるな。
俺はこの時から少し元カノを疑いだした。

158: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:34:29.32 ID:rhuyTbTH0
その日の夕方から俺は謎の高熱を出した。
これはヤバイwと思い病院に行くも風邪扱いで薬渡されて帰らされた。
でも明らかに風邪の時の高熱とは違うんだよね。
なんかタオルで関節とか、背中とかを締め付けられて
激しく摩擦されるような痛みとかあだたし。
家に着くとそのままベッドにたおれこんだ。
最悪救急車呼ぶことも視野に入れよう。そう思ってると元カノから電話があった。

159:名も無き被検体774号+:2012/03/17(土) 10:36:40.24 ID:XlY9SJYcO
いいね

160: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:43:57.69 ID:rhuyTbTH0
電話に出るのは躊躇われたけど、戦慄のメールの件もありシカトするのが恐くて出た。
元カノ「もしもし。」
俺「はい。」
元カノ「てか何で昨日電話でねんだよ!!!メールも返してこねぇし!!!!」
俺、いきなりの元カノぶちギレに唖然。
元カノ「何してやがったんだよ!!?あぁ!!?」
俺「す、すいませ」「だから何してやがったんだよぉぉぉぉ!!!!!」
あまりの剣幕にAと会ってたなんて言ったら殺されると思った俺は嘘をつく。
俺「ご、ごめん、体調悪くてずっと寝てたよ。電話掛けてくれたのにごめんなさい。」
元カノ「いいんだよ、いいよ。いきなり怒鳴ってごめん。」
俺「い、いや、コチラこそごめんなさい。すいませんでした!」(内心Aとのことを謝ってたw)
元カノ「いや、Aと一緒にいるような気がしてつい。Aとは本当に関わらない方がいいからさ。」
体調不良と元カノの図星を突いてくる勘の良さにもう生きた心地がしなかった。

162: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:50:49.72 ID:rhuyTbTH0
元カノ「具合どう?」
俺「さ、最悪ッス。今日になって高熱出てるッス。辛いッス。」
元カノ「ふーん。」
俺(えっ、それだけ?)
元カノ「色々と気を付けた方がいいよ!ってかヤバくなったら言って。
看病ならいつでもしにいくし」
俺「ア、アザス(色々?って何だ?)」
軽いやり取りがあった後電話を切る。
元カノとの電話は生気を吸われるような感じがしてどっと疲れた。
高熱もあって俺は寝ることにする。

163: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 10:53:27.34 ID:rhuyTbTH0
寝付こうとしても高熱でうなされてなかなか寝れなかった。
インフルエンザとかで熱だしてるときに意識してないのに声だしてうなされるの分かる?
自分でも声出てるの分かるようなうなされかた。
あんな感じで自分のうめき声で目が覚めちゃうんだよね。
結局この日もまともに寝れなかった。

164: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 11:01:27.04 ID:rhuyTbTH0
静養6日目。
この日も朝から晩まで熱が上がりっぱなし。
嗚呼、これは死ぬかも分からんね。と訳分からん悟りの境地。
苦しみが頭の天辺から抜けていくのが分かる。
今日乗り越えたらどうにかなるような気もしてた。
そうだ、今日はとにかく無心になろう。
携帯の電源も切ろう。
テレビも消そう。
音楽なんかもっての他だ!
足元に力の入らない体を起こしてカーテンも全部閉めた。
そして律儀に布団を綺麗に整えてそのままINTO。
何も考えないように努めた。
その日は雨だったな。ひたすら雨音だけに集中した。

165: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 11:06:14.71 ID:rhuyTbTH0
その日の夜中の3時。
例のごとく目が覚める。
そしていつものようにキッチンからギシ…ギシ…と床をきしませる足音がする。
何かその日は不思議と恐怖心がなかった。
高熱で思考がままならなかったからか、あー今日も来た。ラッシャイ!
そんなくらいにしか思わなかった。
んで俺はその足音の主に話しかけてた。
声に出してるつもりだけど実際は頭のなかで話しかけるみたいな。
「君はいつも何しに来てるんだい?」
「何か探してるのかい?」
「多分君が思ってるより俺の家は何もないし、俺も何もないつまらん男だよ。」
ってな感じのことを延々と。

166: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 11:08:12.50 ID:rhuyTbTH0
気がつくと時計の針は5時をさそうとしてた。
足音もいつの間にか消えてた。
俺は、「あぁ、帰ったんだなぁ。」なんて思いながら寝た。
気づいたら辺りは夕方になっていた。

167: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 11:11:48.50 ID:rhuyTbTH0
静養7日目。
昨日までの高熱が嘘のように体が軽かった。
頭もスッキリしてた。
携帯開いて電源をいれると、そこには元カノからと
Aからの心配したメールがもっさり入っていた。
とりあえず二人に熱が下がり、体調も快方に向かっている旨を伝えた。
Aからはすぐに返信があったが、元カノからは返信はなかった。

168: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 11:21:12.11 ID:rhuyTbTH0
静養8日目。
体も動くようになってきたので散らかった部屋を片付けることに。
ついでに心の汚れもとろうとAとの関係もさっぱりさせようと思った。
Aの都合のいい時間を聞き出し、そしてその時間に電話する。
これ以上の都合のいい関係は何も産み出さないし、
根本的に俺達は合わない人間。
だからこれ以上傍にいてもお互いを傷つけるだけだと伝える。
支えてくれた時間は感謝してるし、忘れない。
って話し合った。
けど、最後の最後で何きっかけでかAぶちギレwwwww
結局わだかまりが残るような終わりかたしかできなかったw