黒魔術の被害にあって生霊に苦しめられた人間の末路・・・

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75: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 13:25:58.73 ID:pHMK2Nfj0
そんなある日、いつものように学校から帰ると元カノから着信があった。
俺は自分が元カノにしたことを棚にあげ、藁にもすがる思いで電話を掛け直した。

元カノ「もしもし」
俺「もしもし。電話した?」
元カノ「あー、何か大変みたいだねwww 」
俺「最悪だったよ。今も最悪だけど」
元カノ「Aと付き合うからだよwww 言ったじゃん?Aと関わるとろくなことないって」
俺「反省してます。」
元カノ「Aはかなり色々な人に言い回ってるよw
多分これは嘘だろうなーってことも言いふらしてるwww 」
そこから元カノに延々とAとのことを説教される。

79:名も無き被検体774号+:2012/03/16(金) 13:45:17.22 ID:kBmf6Rl10
続きはよ
黒魔術によって滅んだか?

81:名も無き被検体774号+:2012/03/16(金) 14:21:16.99 ID:IfWeLMJJO
黒魔術怖ぇぇ

90: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 17:28:08.96 ID:pHMK2Nfj0
度重なる不幸にうちひしがれ、
更に元カノにまで説教される俺は完全にテンションが下がっていた。

元カノ「終わってしまったことだから仕方ないw多分Aはまた>>1にすがってくるんじゃない?」
俺「もう勘弁っすよ…」
元カノ「女運ないねw」
俺「本当になw最近夜うなされてるらしいし、祟られてるのかなw」
元カノ「………」
俺「お祓いでもしようかなw」
元カノ「した方がいいかもね…。」

そんな他愛のない会話を重ね、二時間ほど話して切った。
そしてこの辺りからいよいよ黒魔術?の祟りが悪化し始めるんだ。

93: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 17:31:22.08 ID:pHMK2Nfj0
その日は元カノと電話してから割りと早めに寝たんだ。
確か十一時半頃だったかな。
疲れてたから寝付きはよかったと思う。
でも夜中にふと目が覚めたんだ。
俺は割りと睡眠が浅い方で、朝までに二、三回は目が覚めるんだけど。
その日もいつもの感じだと思って、寝返り打ってすぐに寝ようとした。
でも俺は気づいてしまったんだ。

キ ッ チ ン に 誰 か い る

95: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 17:42:55.66 ID:pHMK2Nfj0
当時の俺の部屋の間取りは1kタイプで、寝室とキッチンを一枚の扉で隔ててたんだ。
夜寝る前には必ずそのドアは閉めるんだけど、明らかにドア越しに誰かいるのが分かった。
しかもキッチンの床の立て付けがよくないから、人が歩くとギシギシ言うんだ。
俺は今自分が置かれている状況を客観視し戦慄したw
とりあえず息を潜めてキッチンからする音に聞き耳をたてた。

ギシ………ギシ………ギシ………

音を聞いている限りキッチンにいるそいつはキッチンで何かを探しているように
右往左往しているようだ。
俺は意を決して、鉄アレイ四キロを手に取りゆっくりとキッチンに近付いた。

96:名も無き被検体774号+:2012/03/16(金) 17:46:19.69 ID:Rw1twSlL0
キャーーーーーーーーー!!

97: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 17:47:26.86 ID:pHMK2Nfj0
額に汗をにじませながら俺はゆっくりとドアに近付いた。
右手に持った鉄アレイは自分の頭の高さより高い位置に構える。
汗がにじんだ手でドアノブを音が立たないように掴んだ。
そして同じく音が立たないようにドアノブを回す。
ドアノブが最後まで回ったのを確認し、その体勢のまま息を整えた。
俺の家何も盗るもんないのになーとか思いながら勢いよくドアをあけた!
「ごるぁぁぁぁぁぁどろぼぉぉぉあめぇぇぇかくごぉぉぉぉぉ!!!!!」

ってあれ?

誰 も い な い

99: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 17:51:03.97 ID:pHMK2Nfj0
鉄アレイを汗だくになりながら構えてる俺は状況を把握するのに時間を要した。
明らかに誰かが歩き回る足音はしていたのに誰もいないキッチン。
玄関のドアを確認するも鍵は掛かったまま。
もちろん人が隠れるようなスペースなんかない狭さのキッチン。
部屋の暑さでかいていた汗は、みるみるうちに冷や汗へと変わっていった。


101: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 17:56:15.31 ID:pHMK2Nfj0
俺は速攻でベッドの中に潜り込んだ。
気のせい!気のせいっしょ!疲れてたから家鳴りが足音に聞こえただけ!
と、必死に冷静になるように自分に言い聞かせるも恐怖心は簡単に拭えない。
何を隠そう、俺は極端な怖がり!つまりビビリである。
そこから外が明るくなるまで寝付けることはなかった。

102: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 18:00:01.67 ID:pHMK2Nfj0
次の日の夜、昨晩の一件があり寝不足だった俺は
バイトから帰ってきたらシャワーも浴びずにベッドに横になった。
そして夢想に耽る間もなく睡眠に入った。
でもまた夜中に目が覚めた。
時計を見ると3時を回って間もない時間だった。
うわー、変な時間にまた目が覚めちゃったなぁ…。
と思い、寝付こう寝付こうと暗示に掛ける。
しかしそういうときに限って寝られないのがビビリのさだめ。
そうこうしているうちにまたあの足音がキッチンから聞こえてきた。

103:名も無き被検体774号+:2012/03/16(金) 18:02:01.33 ID:6eQ8K1zq0
おんぎゃあああああああ(´・ω・`)

104: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/16(金) 18:04:01.77 ID:pHMK2Nfj0
ギシ………ギシ………ギシ………

得たいの知れない足音にただただ戦慄してますた。
何かね注意深く足音を聞いてるとキッチンをぐるぐる回ってるんだよね。
何となくのイメージが頭に浮かんだんだけど、左回りで一歩一歩忍び足で歩くように。
決して寝室には入ってこないんだよ、そいつ。
キッチンを規則的な感覚で歩いてるんだ。
そいつはそれから毎晩のように3時過ぎに現れるようになった。