黒魔術の被害にあって生霊に苦しめられた人間の末路・・・

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169:名も無き被検体774号+:2012/03/17(土) 11:21:25.88 ID:0e8kOmtDO
はよはよ

170: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 11:25:23.12 ID:rhuyTbTH0
そのままのいきおいで元カノにも電話した。
Aと完全に関係を絶ったこと、静養中にAと会ったことを正直に話して謝った。
謝るような間柄でもないんだけど。
元カノは終始俺を罵倒した。
されても仕方ないことしたし、真摯に受け取った。
元カノは泣きじゃくった。
「>>1が離れていくなんて。これじゃ違う!思ってたのと違うよ!」

ん?何のことですか?

171: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 11:26:48.86 ID:rhuyTbTH0
すま○こ、ちょっと外出の準備してくる。
準備終わったら少しだけ書いてく。

172:名も無き被検体774号+:2012/03/17(土) 11:31:12.79 ID:S8lYms+I0
あーどっちとも別れるのね
なるほど

174:名も無き被検体774号+:2012/03/17(土) 11:46:18.05 ID:xssrJ5PK0
真相やいかに

182: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 16:31:51.39 ID:qtGODBb70
元カノとの電話を終えて一息ついていた俺は、最後の元カノの言葉が引っ掛かっていた。
それに加えて元カノのヒステリックな対応は常軌を異していたので、
変な違和感を俺に与えた。
まぁ考えても仕方ないし、とりあえずは体力の回復に勤めようと思う。
静養10日目にして快方に向かうんだけど。

183: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 16:35:47.31 ID:bPHjLzDj0
体調がよくなり学校に通うと少しの変化があった。
まあまあ話したことあるレベルのクラスメートが俺を心配し話しかけてくれた。
今となっては親友と呼べるような奴等何だが、
クラス替えがあった当初の印象はあまりよくなく。
むしろ話しかけられた方が驚く程なんだ。
その友達はBって呼ぶことにしよう。
Bとはこの日を境に絡みだすんだけど、
こいつはやたらいいやつで俺の話を親身に聞いてくれた。

184: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/17(土) 16:39:22.17 ID:nzm4sRBz0
BはAとのいざこざの話を知っていたが、あまり信じていない奴。
Aの悪い噂はかねがね耳にしており、
その事件のAの言い分は端から信用ならないものだと思っていた。
だから味方してくれてたんだけど、そんなBを俺は段々信用してきていた。
Bは度重なる俺の不幸を真剣に悩んでくれた。
Bの存在は俺の支えになって、どんどん俺は立ち直っていった。
ちなみにBは男な。

206: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 09:35:22.74 ID:+0sQYsXA0
そんなこんなで段々と友達が戻ってきたわけなんだけど、
それとは対照的にAは孤立してったんだな。
結局虚言癖が仇となり、最初は信じてた人も段々と信用をなくしてった。
俺が回りからも普通に扱われるようになってからAを学校で見かけることはほぼなくなった。


208: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 09:42:58.03 ID:+0sQYsXA0
俺の生活は普通に戻ってきたものの、
奇怪な現象後もやたらと運がついてなかったんだよね 。
財布は落とすし、やたらと酔っぱらいに絡まれるし、
そういう細かい事を挙げたらきりがないくらい。
でもそんなこともあるか、くらいにしか捉えてなかった。
もちろん夜中の足音とかも健在。
まぁこの頃には何か慣れちゃって、足音に気づいて起きても普通に寝れたんだけど。

209: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 09:47:29.98 ID:+0sQYsXA0
そうこうしてるうちに俺は学校を卒業することになる。
時系列が曖昧なままで来ちゃったけど、元カノと付き合ったのは今から6年前。
Aと付き合ったのは5年と半年前くらい。
卒業したのは5年前と、1年間の話なんだけど。
話戻すけど、卒業した俺は特に就職するわけでもなくフリーターでぷらぷらしてた。
もちろんこの時もずっと運がなく、たまに謎の高熱出したり、
体調がすぐれなかっりってのはあった。

210: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 09:51:16.87 ID:+0sQYsXA0
もうその頃には俺自身も、
俺はこういう天命なのかなwたまに良いことあればいいやw
と考えれるくらいポジティブな解釈してた。
でも新しい彼女が出来ても何故かすぐにフラれるし、女に騙されたり、弄ばれたりと、
女運は本当になかった。
一番きつかったのは借金背負わされたことw
たいした額じゃなかったからよかったけど。

211: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 09:53:30.94 ID:+0sQYsXA0
そんなこんなでまた一年が過ぎ、就職も決まりいよいよ一社会人として働きだす前。
俺は1ヶ月の間実家に帰る機会があった。
この実家に帰ってから俺の人生はある意味好転することとなるんだな。

212:名も無き被検体774号+:2012/03/18(日) 09:57:47.36 ID:W6pLVYQS0
ほうほう

214: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:06:09.53 ID:+0sQYsXA0
実家での出来事を話す前に、俺の家族の境遇を教えておこう。
この話はちょびっと長くなるかもしれないけどご了承!

うちは両親とも自営業やってるんだけど、元々は祖父の店だったんだな。
まぁ祖父はバブル期のTHE成金って感じの人でかなり金遣いが荒かった。
バブルが終わり、店の経営が傾きだしたら祖父は店の経営権やら何やらを全て父親に投げた。
ちゃっかりしたジジイで、運営資金やら経費やらを全て抜いて。
そんなんだから当初も今もかなり苦しい資金繰りだったよう。
肝心のジジイはその金で悠々自適な余生を送り、最期は癌で死んでった。

216: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:15:17.95 ID:+0sQYsXA0
当時はジジイババアとうちの家族は別居していたんだけど、
ババア一人になって色々と心配ということでうちの家族はババアと一緒に住むことになるんだ。
それからがちょっと大変だった。
ってのは、俺ら家族はババアの家に移り住んだわけなんだけど、
その家が霊障が絶えない家なんだ。
俺は二、三回しか体験したことないけど父親や弟は霊感あるから
毎日のように霊障に遭ってた。
よく聞いた霊障は、夜中天窓?が勢いよく開いたと思ったら、
そっから何かが侵入してきて、廊下を右往左往してた。
とか、朝起きてジジイの仏壇にお茶組もうとしたら、ジジイの仏壇から白い靄が出てたり。
とか、俺も体験したものだと誰もいない部屋に黒い影が立ってるのを見た。
とか。

217: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:22:10.25 ID:+0sQYsXA0
俺が上京してから何度かお祓いみたいなことしてたらしいんだけど、
全然効果なしだったみたい。
んで、俺が実家に戻ってきたときにちょうどお祓いをするって話になった。
今度はちゃんと家族全員集まって、しっかりした霊媒師の人呼んでする。みたいな。
今までの霊媒師はなんだったんだよwwwwwとか思ったけど、色々いるんだろうね。
3月の中旬頃だった。
霊媒師は弟子を二人つれてやって来たんだ。

218: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:27:09.47 ID:+0sQYsXA0
お祓いは居間で行われることになった。
正座して並ぶ俺一家を尻目に着々と儀式の準備をする霊媒師とその弟子。
謎の植物が刺さった瓶を置いたり、祭壇のようなものを組み立てたり、
護摩?文字分からんを燃やすようなセット作ったり。
とにかくテレビで見たことあるような本格的なセットが準備されていった。

219: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:32:24.67 ID:+0sQYsXA0
物々しい雰囲気に圧倒されながらも、準備は終わり霊媒師が話始める。
霊媒師「これより>>1家に取り憑く全ての怨霊を浄霊する儀式を執り行います。
宜しくお願い致します。」
そんなようなことを言いながら丁寧にお辞儀をしてくる霊媒師とその弟子。
この時俺はただただ雰囲気に圧倒されてた。
程なくしてゴマ?に火をくべる弟子。
豪々と燃え始めるそれに、俺は密かに火事を心配してた。

221: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:37:46.15 ID:+0sQYsXA0
燃え盛る炎を目の前に霊媒師はお経を唱え始めた。併せて弟子たちも同じお経を唱える。
時々燃え盛る炎目掛けてお菓子のひねり挙げを投下する霊媒師。
何でひねり挙げwwwww心の中で突っ込みを入れてたけど、
それには理由があるんだって。
そんなんで十分くらいお経を唱え続ける霊媒師が喋りだす。
その間弟子たちはお経を唱え続ける。
霊媒師「>>1家にさまよえる霊よ。姿を見せなさい。」
すると後ろでお経を唱えていた弟子の一人が呻き声を挙げ始める。

222: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:44:49.73 ID:+0sQYsXA0
後で知ったんだが、その弟子の一人は寄り代(文字違うかも)と言って、
霊を降臨させるための媒体となる人だった。
儀式が終わった後霊媒師と談笑しているときに聞いたけど、
その弟子はかなり優秀な寄り代で一万人に一人の逸材らしいそう。
ちなみに女性の方でそこそこ美人さんだった。

話を戻すけど、その寄り代さんが呻き声を上げだし躊躇する俺一家。
言葉にならないような声で呻く寄り代さんに霊媒師と
もう一人の弟子は激しくお経を喰らわせる。
そして霊媒師は少し優しい口調で寄り代さんに話しかける。
霊媒師「貴方は誰ですか。この家に居着いて離れようとしない方ですか?答えなさい。」
寄り代「うぅぅぅぅぅぅ………。○○(祖父の名前)………。うぅぅぅぅぅぅ………。」

223: ◆gKWfLXJsS. :2012/03/18(日) 10:49:41.94 ID:+0sQYsXA0
霊媒師「>>1の祖父ですね。何故今も尚一家を苦しめるんです?」
寄り代「うぅぅぅぅぅぅ………。」
霊媒師「貴方はすでに亡くなっている。散々息子夫婦を振り回してきた。」
寄り代「うぅぅぅぅぅぅ………。」
霊媒師「それでも尚一家を苦しめる貴方は何がしたいのですか?」
ここら辺から寄り代さんが大粒の涙をこぼし始める。
霊媒師「亡くなった貴方が一家にしてあげるべきことは天界へ修行に出、
高貴な魂を手にし、一家の幸せを願うことではないのか」
寄り代「ごめんなさい………。ごめんなさい………。」