ギャンブルが原因で山に連れて行かれ、毛布代1日700円アメ3粒800円の環境で1年働いた結果・・・

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「池山も酷かったけど、こいつも酷いなー。どうすんの?安達さん」藤本さんが言った

池山さんもやっぱり負けてたんだ。負けてたからやめたんだな。

頭を下げている時にそんな事を考えていた。

「まあ、もう一ヶ月様子みようよ」

安達さんがそう言ってくれた。

「そう言ってくれるのはありがたいんですが、僕がいたらみなさんの足を引っ張るだけですすいません。やめます」

俺はもう辞める気でいた。

すると藤本に顔を本気で蹴られた

一瞬何が起こったかわからなかった

さっきまで普通に話してくれていた藤本さんに思いっきり蹴られてるのだ

 

え?って言う顔で起き上がると他のメンバーはしょうがない、可哀想にと哀れみの目で俺を見ていた

「お前、何勘違いしてんだよ?70万も負けちゃってくれてさ?馬鹿にしてんの?」

俺、蹴られた衝動によりパニックなりどもりながら

「い、いや。あのその・・・」

と言葉になっていなかったと思う

その言葉にイラッとしたのか藤本に鼻に思い切りパンチされる

殴られたときは痛いと言うより衝撃が凄かった事しか覚えていない。

正直、藤本は我体良くないし、一体一で喧嘩すれば余裕で俺が勝つだろう

今、思えばそうかもしれないがその時は

体の全身が震えていた。座っていたにもかかわらず(地面に腰つけてる)

足が震えているのが分かった。ガクガク震えていた。

「お前、舐めたこといってんじゃねーよ。補填せずに逃げるのは泥棒だぞ。おい」

「す、すいません。でもすぐにそんなお金は・・・」

「だから勝って返せよ。勝てなかったらこっちが処理するから。お前は黙って働けよ」

とにかくもう帰りたかった

安達さんは黙って俺の方を見て

「やる気があるなら自分の腕で返せ。それが出来ないなら50万で良い。それを用意してから俺に辞めると言ってくれ」

安達さんの顔は真剣だったが、どこかにやけてるような感じもした


「ありがとうございます!頑張ります!俺、みんなの足引っ張らないようにします」

自分でも不思議だった。

本当は「うるせー!おまえら全員並べ!」くらいの気持ちだったのだが

頭と違う言葉がスラスラ出てくる。しかも泣きながら

未だにこれは謎なんだが、本心とは違う言葉をスラスラ無意識に喋っているのは

助かりたい一心だったのか?

そうこうして「よし、明日からまた頑張れ!期待してる!」と言ってくれ、

俺もやめられず2ヶ月目に突入した。

今度は収支もつけるようにし始めた。

最初は順調だった。

半月で20万勝っていた

今月はいける!いかないとやばい!俺はいける!出来る男だ!

そう言い聞かせながら一生懸命スロットとパチンコを打った

しかし藤本には恐怖心を抱いたせいか、藤本の方を見るのも怖くなっていた

目が合うとなぐられるんじゃないかとか(被害妄想)思っていたが

だんだん、偉そうな態度をしている風に見える藤本にイラついていた。

そしてその月の〆日のミーティングがきた

後半調子を落としたことにより俺の自分のつけている収支ではプラス120kだった

胸をはれる金額ではないが先月のとてつもないマイナスに比べると精神的には楽だった

安達さんからメンバーの発表がある。

 

俺は確か8位だった。

他のメンバーも調子悪いみたいだった。

その月はグループ収支50万を切っていた

先月みたいな俺だけずば抜けて悪い成績では無いのでビールが美味かった

藤本が安達さんと何か話をしている

「おい、山本。お前、今月こんだけグループの収支が悪かったのに明るくビール飲めるな?舐めてんのか?」

藤本が文句を言ってきた。

内心、藤本に対して恐怖心が凄かったのだが俺はここで舐められちゃいけないと思い

「すいません。」と、ムスッとしたような態度をとり藤本を睨みつけた

勝った。やってやった。俺はそう思った

藤本からまたパンチを喰らう

「お前、生意気な態度とってんじゃねーよ!どれだけ皆に迷惑かけたかしってんのか?」

ここで俺もぶちぎれてしまった。

ここで切れなかったら一年棒に振らなかった

「おい。藤本さんよー、ここじゃ皆に迷惑かけるから表で話しましょうや。俺あんたとは一度じっくり話したかったんや」

怒りすぎて記憶にないんだがたぶん、こんな感じで話してたと思う。

藤本の髪の毛を引っ張り表に引きずりだそうとする

「おい!山本!」安達さんが怒鳴る。

 

「すいません、安達さん。殴らせてください。抑えがききません」

「うるさい!落ち着け。お前首だ!藤本に手を出すな!」

クビ?こんなに一ヶ月頑張ってきたのに精神的に自分を追い詰めいてきたのに…

その場で藤本の顔面を蹴り上げる

頭に血が昇り、藤本に蹴りを入れたがとりあえずそこで頭の中は冷静になるが

俺は脅すように安達さんに「どいうことですか?!」と尋ねる

「もう先月の負けでお前の解雇は決まっていた、ただそれは余りにも可哀想という藤本の申し立てにより、お前を一ヶ月様子を見ていた。今月は金額はプラスになったがお前は恩人の藤本の気持ちを知らず、藤本にはむかう様な視線を常に送ったり今日に限っては暴力だ。お前は使えない。輪の空気を乱す。お前がいたからプラスもたいしたことなかった、藤本がお前に指定していた台は一番自信がある台をお前に打たせていたんだ、収支は100万くらいになっていてもおかしくないお前が悪い。清算してもらう」

まあ、こんな続けては言ってないが様は藤本が俺に助け舟を出していたのに

自分で全て失わせたわけであります。

続きは次のページから!!