ギャンブルが原因で山に連れて行かれ、毛布代1日700円アメ3粒800円の環境で1年働いた結果・・・

【PR】Akogare


でももう頭に血が昇ってて「なんでも聞いてやるよ!明日に50万揃えればいいんやろ!?(無理)」

みたいな口調で安達さんに食ってかかった

でも安達さん、俺が無職なのしってるし、俺の住所やアパートの名義が会社なのも知ってる状況だから

お前がすぐに50万揃えるのは無理だろう。働け。働いて50万補填しろと言ってきた

「働けって言っても、またスロですか?今度は強盗でもしろっていうんですか?!」

「お前、若いし体力はあるだろ。お前の大好きな建築関係だ。そこで働いてこい」

また金田さんがいる前の会社で働けっていうのか?

それともこのおっさんあてでもあるんか?

という感じでその話を聞いた。

「避暑地にお忍びで有名人達が来れる、リゾート地を作っている。お前はそこで働いて来い」

「金田さんの繋がりですか?」「行けばわかる。明日、お前のうちに迎えに行く。逃げるなよ」

もう嫌な予感しかしなかった

でももう腹をくくるしかなかった

逃げるのは簡単だが実家に連絡いくのは勘弁だし

ここで逃げるとこのグループに一生食いものにされそうで行くとしか言えなかった

「アパートの部屋代もお前の給料から引いておくから、安心しろ。金田にも言っておく」

でもまあ、また建設に戻るだけだし、50万ならすぐに返せるし半年くらいで縁が切れるならそうしよう。

最悪、働きはじめたらサラ金から借りて50万返そう。

そんな楽天的な感じで俺は、長野への準備をしに家に帰った

 

とりあえず家に帰り、半年は帰れないなと思っていたので冷蔵庫の中身を掃除したり、部屋の掃除をした。

建設業は良くキツイしごとと思われがちだが実はそこまでキツクない。

俺がキツイと感じたのは夏の暑い中での炎天下の作業か現場が遠くて満員電車が苦痛だったことくらいだ。

とりあえず、使いそうなラチェットやドライバー、番線カッター等

着替えなどの準備をしてその日は明日に備えてゆっくり寝た

朝、池谷(仮名)という男が迎えにきた

約束では9時だったはずだが、池谷は6時に部屋に来た

「おい、いつまで寝てんだよ。おきろよ!」

池谷は年は30歳くらいのどう見てもDQN丸出しの男

ズボンはスウエットを履いており上はスカジャンを着ていた

非常識だなと思いつつ「すぐ準備しますので」と言い部屋の電気、ブレーカー、水の元栓、全て確認し

池谷が運転する車に飛び乗った

「すいません。おまたせしました」「おせーよ。いわすぞコラ」

やっぱり性格も最悪みたいだな。と思い俺は黙って車のラジオを聞いていた

一時間走った頃だろうか

「おい。次のパーキングエリアでお前、後ろのトランクに入れ」

は?


意味が分からなかった。「冗談ですよね?w」

「お前、俺が冗談いってるようにみえるの?」

冗談じゃなかった。俺は言われた通り、トランクの中に入った

「携帯は俺が持ってるから」池谷は俺から携帯をとりあげた

狭いトランクの中で助手席では吸えなかったタバコに火をつけ俺どうなってしまうんだろう、

大丈夫なのかなと思いながらタバコをふかしていた

トランクの中に入って一時間ころだろうか車がとまった

ここで後に作業で迷惑をかける島田さんが登場することになる

「おい島田!はやくのれよ!迷惑なんだよ!」

池谷が島田さんに罵声を浴びせている。

島田さんは泣きながらヒイヒイ言ってるようにも聞こえた

島田さん建築に相当なイメージを抱いているんだな。

でもこれから行くゼネコンはそうとう悪質な会社かもしれない

こんなヤクザみたいなやつがいる業者を使っているんだから、そうとうブラックかもな。

などと考えながらトランクの中にいたのだが自分の考えてた世界に行こうとはこの時は思っていなかった

何時間走っただろうか?

携帯もとりあげられて時計関係も鞄の中にある俺に時間はわからなかった

「ついたぞ!島田!目隠しとれコラ!手錠も外すから動くな!」

 

島田は手錠!?そこまでするのか?

まあでも途中逃げられたら池谷も大変だもんなと思いつつ俺のいるトランクを開けられた

「早くでろ!…お前、タバコすわんかったか?こんなかで?」

「いや?吸ってないですよ?匂います?」

「気のせいか。早く降りろ!」

もし吸ったなんてあの時言ってたら半殺しにされてたかもしれない

とりあえず外に出て辺りを見回してみる

リゾート地の工事と聞いていたがそんな感じではない。

山の中の沼地でけしてそんな感じの所ではないと言う印象だった

「歩け!」池谷に言われ、場内に入っていく

〇〇建設?聞いたこともない名前だな。

工事現場では10人程度しか作業をしていなかった

作業員の見た感じはけして職人という感じではなくくたびれたおっさんばかり。

これで本当にリゾート地を作れるのか?

しかもまだ更地にしてるだんかいじゃないなかと言う思いだった。

「お前ら、今から誓約書書いてもらうから事務所まで来い」

池谷に言われて島田と事務所に向かう

「失礼します」入ってみるとそこには現場監督らしき男が一人、テレビを見ていた

「おう来たか。まあ座れや」

 

パソコンも何もない事務所。

これで本当に活動できてるの?っと思うほどの何も無い事務所だった

「山本と、島田な。山本は現場で働いてたと聞いたが本当か?」

「はい。3年くらい経験があります」

「そうか。島田はないんだな。じゃあ、ここにサインして。」

サインを終え、池谷に現場の説明を受ける

「すいません、池谷さん。質問いいですか?」

「答えられる質問にはな」

ニヤニヤしながら池谷が俺の方を見る

「工期はいつまでなんですか?後、作業員はこれで全員なんですか?」

「作業員はこれで全部だぞ、お前ら合わせて12人」

工期のことについては答えてくれなかった

「お前らは明日から働いてもらうからな。そうだ、言い忘れてたがお前らの日当は2万な。もちろん飯代と住居費は引くが」

2万!

それならすぐに50万の補填くらいできそうだ!

住居費は最悪一日3,000とられても、飯代は一日2千がいいところだろう

一万五千は浮くじゃないか!

なんだ優良会社なのか?と思いつつ

寝泊まりする部屋につれていかれる

寝泊りする部屋につれてこられるとそこは20畳くらいのプレハブ小屋の2階だった

一応、畳は敷いてあるが臭い。

続きは次のページから!!