638: :2008/04/15(火) 18:39:05.05 ID:
当たり前である。数ヶ月前に2度も俺から金を奪おうとした女だ。
しかし・・・しかし・・・。俺は全てが信じられなくなった。
なんで・・・?なんで・・・?「吉村・・・・」俺は声を絞りだした。
「明日まで・・・時間をくれ」
640: :2008/04/15(火) 18:40:21.77 ID:
吉村は「はい・・・」と言って電話を切った。
またか・・・。また華を問い詰めるのか。
しかし今はあの時と状況が違う。
華に対しての見方も変わった。
華の俺に対する想いも十分伝わっている(子供なりの愛情表現だが)
そして今の俺は
華を愛している。
その華に・・・その華に・・・聞くのか・・・。
「吉村の財布から金を盗んだのか?」
激しい絶望感が俺の体を貫いた。
しかし・・・これは俺と華だけの問題じゃない。
第三者まで巻き込んでしまったのだ。
俺の大切な後輩まで・・・。
聞かなければならない。
1社会人として・・・。そして華の彼氏として・・・。
俺は震える手で携帯を握り・・・そして華に電話を掛けた。
644: :2008/04/15(火) 18:41:27.19 ID:
ロリコン乙
650: :2008/04/15(火) 18:42:38.17 ID:
そういわれると
本当にミも蓋もありません・・・orz
645: :2008/04/15(火) 18:41:34.82 ID:
寝かせて下さい・・・この通りです。
647: :2008/04/15(火) 18:42:20.63 ID:
寝たらいいさwこのロリコンがぁwww
672: :2008/04/15(火) 18:49:27.31 ID:
おやすみなさい
676: :2008/04/15(火) 18:52:00.46 ID:
早く起きてくれ。半裸だから風邪ひいてしまう。
898: :2008/04/16(水) 04:11:31.12 ID:
今起きたよ
900: :2008/04/16(水) 04:11:49.14 ID:
今から頑張って続きかくよ
903: :2008/04/16(水) 04:14:53.66 ID:
やっとキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
910: :2008/04/16(水) 04:19:42.60 ID:
しかし不思議なものでこんな時に限って
すぐに出るものなのだ。「ぁーぃ。華ちゃんやで~♪」
前回俺はUSJでの時もそうだったが
華は金を盗んだ時ほどテンションが高い。
カムフラージューのつもりなのか?
それとも金を奪い盗った喜びからなのか?
後者だとしたら・・・本物の窃盗犯罪者だ。俺はなかなか言葉が出てこない。
それはそうだろう。
どこの世界に「後輩の金盗ったでしょ?」と自分の彼女に聞く彼氏がいるのか??「華・・・少し話があるねん・・・」
カラカラの喉・・・言葉がかすれる。
しかしコレだけは曖昧にできない。
「ん??どしたん??」
華は俺の声を聞いてただならぬ雰囲気を察したようだった。
912: :2008/04/16(水) 04:24:36.76 ID:
ヤバイ声が震えている。「ぅんぅん」「華は先に店出たけど・・・俺と吉村は会計してたやんか?」「・・・ぅん」
華の反応が微妙に変わった・・・。
聞きたくない。怖い。でも・・・。
「吉村の財布から2万無くなってたそうや・・・」
言ってしまった!
「・・・・・」
「間違ってたら謝る・・・・」
「犯人は・・・華か?」
頼む違うと言ってくれ!むしろ「なんでそんな事ぃぅのんっ!!」と怒ってくれ!!
917: :2008/04/16(水) 04:34:35.84 ID:
「・・・・・・・・」お互いの沈黙が続く。それだけで華の答えとしては十分なものだった・・・。沈黙が1分を過ぎたころ華から口を開いた。「・・・ちゃぅ。ぅちとちゃぅ・・・。盗ってなぃ」
消え入りそうな声だ。
華はとうとう嘘までつくような女になったのか??
俺は言った。
「華のその言葉信じてええんやな?吉村の財布からお金盗ってないんやな?」
華は無言。
「よし!俺は華を信じるわ。自分の彼女やから・・・でもな」
「俺は明日吉村を殴る!大切な後輩やけど・・・華を疑った吉村を殴る!」
「ええよな?華??」
良心があるならば正直に答えてくれ。そういう願いを込めた言葉だった。
すると華のすすり泣く声が聞こえてきた。
「・・・ごめん。ぅちが盗った・・・。ごめん・・・」
終わったな。全てが・・・。
どこにも希望がない言葉を突きつけられた。
920: :2008/04/16(水) 04:37:31.22 ID:
>「俺は明日吉村を殴る!大切な後輩やけど・・・華を疑った吉村を殴る!」
これは良い返し方だ!!
だが眠い
924: :2008/04/16(水) 04:44:40.23 ID:
シクシク泣く華の声が聞こえる。
しかし俺は華を許すことができなかった。
「華も言うたよな?俺と付き合ったら盗みやめるって・・・」「俺と付き合ってからも・・・人の金盗んでたんか??」華はすすり泣く声で絶望的な言葉を浴びせる。
「・・・ぅん」俺は続けて聞き出してみる
「何回くらい?何回くらい盗んだ??」
「じゅ・・10かぃ・・くらぃ・・・」
925: :2008/04/16(水) 04:45:03.51 ID:
華は俺と付き合ってもなにも変わっていなかった。
表面上は普通の女の子に戻っていたが・・・中身はなにも変化していなかった。「初めて俺と会った時みたいに・・・人を襲って・・・強盗みたいなことは
してないよな??」
少しでも・・・少しでも希望が欲しい。そういう願いから生まれてきた
言葉だった。しかし・・・華は答えない。待っても待っても答えない。まさか・・・。俺はついに華に対して初めて怒鳴った!
「答えろや!!華っ!!」
涙声で華は答えた。
「・・・それも・・・やった・・・」
926: :2008/04/16(水) 04:46:28.88 ID:
ゴチンっ事件再来か
928: :2008/04/16(水) 04:54:38.81 ID:
俺は呆れた。もうなにもかも終わりだ。
「分かった。吉村には俺から2万返しとく」
泣き続ける華。
俺は間髪入れずに続けた。「もう華とはおしまいや」
929: :2008/04/16(水) 04:55:21.38 ID:
激しく泣き出した。「1ぃややーー!!そんなんぃわんとってぇぇ!!」「ぅちもぅ人のぉ金盗れへんからーー!!」「学校もちゃんとぃくからーー!!」
「ぃややねん。1と別れるのぃややねん!!」
「ぅちちゃんと謝るからーーー!!」
「許して!ぉねがぃやから許してーーー!!」
「ぅち・・ぅち・・頑張ってぇぇ子になるからぁーー・・・」
胸が痛んだ。悪いのは華だけではないと知っている。
家庭も悪い。あの母親も悪い。でもでも・・・。
「悪いけど・・・もう無理!!」
俺はそう言って電話を切った・・・。
切る間際の華の「ぃややぁーー!!」という泣き声は耳から離れなかった・・・。
930: :2008/04/16(水) 04:56:26.03 ID:
華は何年くらいクサイメシ食うの?
933: :2008/04/16(水) 04:58:05.47 ID:
14歳で強盗致傷でもたいしたことにはならんよ。
1年入れば長いほうじゃね?
936: :2008/04/16(水) 05:00:56.47 ID:
まりがとう。
でも10人以上から金取ったり殴ったりしても僅か1年未満で出てこれるとは…
941: :2008/04/16(水) 05:03:05.41 ID:
もう何も考えたくない。華に裏切られた・・・。その思いが頭の中をグルグルと駆け巡る。華からはその間、何度も着信があった。
マナーモードに切り替えて無視した。
メールも何通も来た。
「ごめんなさぃ・・」
「もぅせんから・・」
「ぅちと別れるなんてぃぅんやめて・・」
メールを見て同情はした。しかし・・・やっぱり俺には
無理だと思った。若干14歳で強盗傷害を起こす女・・・。
俺には無理だ。彼女の人生を背負うことなんてできない。
俺はビールを一気飲みして眠った。