知らない女の子に『魚』に『みぎ』で何て読むの?と話しかけられた・・・このことを姉に伝えた結果

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母親に話し、
近所の病院に行ったが、
特に異常は認められず
咳止めの薬を渡された。
しかし薬を飲んでも一向に咳は治まらず、
夜寝るときだけではなく昼間も咳が出始めていた。
そして横になったときの咳は激しさを増し、
明け方まで喘息のような咳に悩まされ
1日1時間くらいしか眠れなくなっていった。
病院も大きな総合病院に変えたが
そこでも原因はわからず
出された薬は全く効かなかった。
1ヶ月経った頃には
俺の声は森進一のモノマネのような
ガラガラ声になってしまった。

 

親戚の紹介で
隣県のガンセンターの有名な医師にも診てもらったが
何の効果もなかった。
もう受験勉強どころじゃない。
食欲もなくなり体重も激減した。
学校は夏休みに入り、
姉も俺のことを心配して
早めの盆休みを取り
就職して初めて実家に戻ってきた。
「あんた大変やね。大丈夫?
病院何件も変えても直らんのやて?」
「おう…それよりネーちゃん、
この咳って俺に何か霊みたいなのが憑りついているとかが
原因じゃないんか?」
俺は冗談めかしく聞いてみた。
姉だったら何か見えるかもしれないし、
逆に何かが俺に憑りついてくれてて
それが原因のほうが有難い。
お祓い事をすれば咳は直るわけだから。
俺はそう思い
姉の答えを期待した。
しばらく姉は考え込み
「何も見えんね。
て言うか会社入ってから
あんまりそういうものは感じんようになったんよ。」
と言った後
「でもあんたが言うようにそうかもしれんね。
ちょっと待ってて。ある人に電話してみるから。」
と部屋を出て行った。

 

しばらくして姉が戻ってきた。
「会社の先輩に連れて行って貰ったバーがあるんよ。
そこのオーナーは結構な年の女の人なんやけど
その人の霊視は凄いって評判なんよ。」
その女性オーナーは毎日店に出るわけじゃないが
姉が初めて店に行ったとき、たまたまその女性オーナーがいて、
姉を一目見て
『あなた鍛えればいい霊能者になれるかもね。
でも今はその力もだんだん弱くなっているけど』
と言ったらしい。
なんでも店の営業とは別に
週1回だけ土曜の昼間に店を開け、
占いて言うか霊視をやっているとのこと。
予約は半年先まで埋まっていて
芸能人とか野球選手や政治家なんかも
見てもらっているらしい。
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