知らない女の子に『魚』に『みぎ』で何て読むの?と話しかけられた・・・このことを姉に伝えた結果

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3つ年上で
そのころ地元の短大に通っていた姉は
昔から霊感のようなものが強く、
「見える」とか「感じる」とか
子供の頃からよく俺は聞かされていた。
弟の俺は霊感なんてものは全くないし
信じないわけじゃないが興味はなかった。
「はあ?何?連れて帰ったって?」
俺は姉に向かって面倒くさそうに返した。
「あんた、今日変なとこ行っとらん?」
「別に行っとらんわ。何や?変なとこって?」
「まあええわ。とにかく玄関の外に一回出て」
「はあ?」
「はよー出て!」
姉の剣幕に押され
俺は玄関の外に出た。

 

姉は台所から塩を持ってきて、
玄関先に立っている俺に
2~3度ほど塩を振りかけた。
家の中に入り姉に聞いた。
「ネーちゃん、
俺何を連れて帰っとった?
今の塩でそれは消えたんか?」
「うーん…多分大丈夫と思うわ。
もう何も感じんし。」
「で、さっきは何が見えたんや?」
「見えたわけやないけど、
あんたの周りの空気物凄くよどんどったわ。
私も気分悪うなるし・・・
あんたの顔も妙に青白かったで。」

 

「何かよーわからんけど、アホらし。」
俺は薄気味悪いのを精一杯隠し、
姉を小馬鹿にするように言ったものの
あの公園の女の子のことを思い出していた。
変わったことと言えば
それくらいのことしか思い浮かばなかった。
まさかな…
憑りつくも何も
別に変わったことでもなかったよな…
魚の漢字がどうこうとか変なことは言ってたけど…。
姉に話すと面倒臭くなりそうな気がして
女の子のことは言わず
俺の中で封印した。
それから数ヶ月たち、

 

姉は短大を卒業、就職して家を出た。
俺は受験を控え日々の勉強は苦痛だったが
特段かわったこともなく普通に過ごしていた。
そんな俺の体調に異変が起きたのは
確か梅雨の頃からだった。
夜ベッドに入り
横になると咳が止まらない。
最初の頃は10分程度で治まっていたが、
1週間経った頃になると
寝る前1時間くらい咳が続き、
呼吸困難になるくらい苦しんだ。
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