知らない女の子に『魚』に『みぎ』で何て読むの?と話しかけられた・・・このことを姉に伝えた結果

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一例だけど
ある芸能人が1ヶ月間に渡る舞台の成功について占ってもらったとき
講演の中止をその女性オーナーは勧めたが
今さら中止になんかできないってその芸能人は舞台を続けたところ
公演中大きな事故が起きたってこともあったらしい。
姉はその店の常連の会社の先輩に電話を掛け
俺の窮状を訴え予約を頼んだ。
そして、その先輩は
なんとか2週間後の霊視の予約を
その女性オーナーから取り付けてくれた。
俺の父親は『そんなもの』と鼻で笑っていたが
母親はわらをも掴むって感じで大賛成してくれた。
2週間後

 

すでに職場に戻っていた姉は
新幹線の駅に俺と付き添いの母親を迎えに来てくれた。
俺の咳の具合は相変わらずで
新幹線の移動も大変だった。
駅からタクシーに乗り
そのバーのある雑居ビルへと向かった。
バーに着き重厚なドアを開けると
カウンターの向こうに
その女性オーナーは座っていて俺を見るなり
「あー、なるほどね。」
と笑いながら言った。
俺がどういう状況なのかは
既に伝わっているようだ。

 

姉の先輩も来ていたが挨拶もそこそこに
その女性オーナーに俺はカウンターの席に座らされ
タロットカードを切らされた。
そしてカードを伏せたまま
カウンターの上に広げろという。
広げ終わったら
2枚ほどカードを選べと言われた。
死神の絵と天使の絵のカードが現れた記憶があるが
今となってはあまり覚えていない。
しばらくの沈黙のあと
紙に俺の名前と住所
そして部屋の間取りを書かされた。
その女性オーナーは俺を見ながらこう言った。

 

「あなたが住んでるマンションね、
昔そこの土地は竹やぶだったのよ。
そこに沢山のヘビがいたのね。
でも建物立っちゃったでしょ。
ヘビの死骸が無数に見えるわ。
よくないね、あなたの勉強部屋。
そのマンションで一番悪い位置だわね。」
みんな無言で聞き入っている。
「それとあなたの右肩あたり女の子が憑いているわよ。」
「えつ!」
俺は背筋がゾクっとしたのを覚えている。
あの公園の女の子が俺の頭の中をよぎった。
俺の横に座っていた姉も
ハッとしたような感じになった。
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