帰り道、少しモヤモヤした気分を晴らしたくて、
気分転換に帰り道を変えてみた。
それなりに大型の病院があるんだが、
救急車のサイレンを聞くことはあまりなかったため、
この町は恵まれていると思った。
病院から幼馴染が出てきた!?
男「お、おう。どうした、病院なんかに」
幼馴染「…先生に、念のため貧血の件で診てもらえって…」
なるほど まぁ、一緒に帰る流れを
作ることができたからよしとしよう。
男「なぁ」
幼馴染「ん?」
男「なんで…こっちに引っ越してきたんだ?お前なら向こうの高校でも…」
幼馴染「両親と喧嘩したの。だから、一人暮らしがしたかったの」
男「学費は親御さんもちだろ?てかお前の家族は、あんなに仲がよくて…」
幼馴染「昔と今をごっちゃにしないで」
幼馴染「もう変わったの。私も、何もかも。変わってないのは、貴方だけ」
そういうと、スタスタと帰ってしまった。
思わぬ不意打ちを喰らった。
近くに落ちていた空カンを蹴り飛ばすことも忘れるくらい、
俺は何か裏切られたような憤りを自覚した。
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