A子「よぉし、そんじゃ、バイト探そっかぁ!」
非リア「あ、うん。」
バサバサ
A子「バイトっつっても色々種類あるんだねぇ。」
非リア「そうだねぇ。とりあえず、短期OKのところが良いなぁ。」
A子「ずっと続ける気はないのぉ? DQNのバイク代が貯まったら辞めちゃう系?」
非リア「そうだね。受験勉強があるから。本格化する夏休みまでに、放課後にできる短期バイトで貯めてしまいたいんだ。」
A子「あぁぁぁぁ、受験勉強ぉぉぉ。聞くだけで嫌んなるぅ。」
非リア「あっ、ご、ごめん。そうだね、確かに嫌だよね。」アセアセ
A子「冗談だしぃ。そんないちいち謝んなくて良いからぁ。」
非リア「あっ、う、うん。ごめn」
A子「謝らない!」ビシッ
非リア「うっ・・・」ギクッ
A子「キャハハハハッ! も~、真面目すぎぃ! ウケるんだけどぉ!」
非リア「あう~・・・」タジタジ
A子「まぁ、あたしぃ、非リア君のそういうトコぉ、好きだけどねぇ。」
非リア「!!!?」ドッキィ
A子「あっ、ねぇ。これどう?」
非リア「す、好き・・・好き・・・」ブツブツ
A子「非リア君? ちょっとぉ。非リア君!」
非リア「えっ? あっ、はい。」
A子「これどう? ファミレスのホール係。短期OKみたいだよ。」
非リア「ホール係・・・・・・お客さんと喋らなきゃいけないよね。」
A子「そうだけど?」
非リア「そうだよねぇ・・・」
A子「・・・・・・あっ、そっか。」
非リア「うん。吃音が・・・」
A子「・・・ごめん。最近、非リア君がどもってるトコ、あんま見なくなったから、完全に吃音の事忘れてた。」
非リア「いや、良いんだ。DQNから聞いてると思うけど、僕、気を遣わなくて良い相手の前だと、あまりどもらなくなるんだ。最近、A子ちゃんと喋る機会が多かったから、そろそろ平気になってきたみたい。でも、やっぱり知らない人、それもお客さん相手じゃ、まだちょっと不安で・・・。」
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