159:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:40:45.38 ID:m7QS7m8KO
女姉(……、そうだ。あの子がとうとう入学する──中学で問題ばかり起こしていた妹が、私が教鞭を執る学校へ…)
女姉「けれど…」
女姉(大丈夫よ、私。この私が居る限り、妹には決して問題行動を起こさせたりしないわ)
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「おい!? 聞いたか、入学早々に一年女子が一年男子に喧嘩ふっかけたらしいぜ!?」
「ああ、しかも周りに舐められんようにと、目立とうとして救急車を体育館に呼び込んだんだろ…!?」
「やべえなマジでやべぇの来ちゃったよ一年坊…」
女姉「……………」
「…聞いた話によると女姉先生の妹らしいぜ…」
「まだ騒いでるって、一年女子。凄い気迫で喚いてるらしい」
「先生が完璧主義者なのって、妹さんを更正させる為らしいぞ」
女姉「………………………」ピクピクピクピクビクビクッッッ
「女姉先生」ニコニコ
女姉「こ、校長…! 今回の不祥事、教員立場という以前に姉として──」
「ええ、ええ、わかっていますよ」ニコ
女姉「え、いや、あの、…一体なにを?」
「私の【期待】、裏切らないようお願いしますねえ」ニッゴリィ
女姉「……ハイ……」ダラダラダラ
160:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:41:44.58 ID:m7QS7m8KO
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女姉(これじゃあ私の完璧な人生設計に傷、いや罅、ううんそれ以上の影響が出てしまう…)ギリッ
女姉(妹に、あの騒動の理由を問いつめても意味不明なことばかりいう。なによ、復活の呪文で起きあがったってッ!)
ダァンッ!
女姉「──私はいつだって完璧じゃないと駄目なのよッ!」
女姉(なんとしてでも、今後の妹の問題の芽を潰す手段を考えないと…)グググ
ガラララ
女姉(…! こんな時間に生徒っ? しまった、さっきの殴打を聞かれた可能性が──)
男「あの、すみません…」コソ
女姉「──君、一年代表に選ばれた生徒よね?」
男「え、あっ、はいっ! 覚えていただいてたなんて嬉しいです!」
女姉(忘れるわけがないでしょう! 馬鹿妹が喧嘩ふっかけた張本人、ただの生徒ならここまで問題にならなかったというのに…!)
男「その、えーっと…」キョロキョロ
女姉「君、もう下校時刻はとっくに過ぎているのよ」
男「す、すみません! 実は部活動の勧誘を遅くまで受けてまして…断るに断りきれずこの時間帯に…」
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