161:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:42:20.38 ID:m7QS7m8KO
女姉(うぐッ、超良い子そう。まったまったくあの子はなんでまた、こんな子に喧嘩売ったわけ…?!)
男「その~無理を承知でここに来たんです。実は個人的なことで先生に相談がありまして~…」チラ
女姉「個人的相談?」
~~
男「──というワケなんです、ええ」シュン
女姉(嘘、まさか本当にこの子が原付二人乗り事故を? あの子が言っていた通りの展開が起こってた…?)
男「今更、周りに真実を話しても信じてもらえずに、むしろ庇ってあげる必要ないと言われる始末でして…」
男「だから、こうなったらもう公式的に教師の方々から俺が起こした真実を発表してもらいたいんです!」
女姉「……」
男「どうにか出来ないでしょうか? このままじゃ彼女が可愛そうで…」
女姉(──駄目だわ、学校側が認めた代表一年が起こした不祥事を発表するなんて認めるわけがない)
女姉(こうなってしまえば話は別。むしろ妹が話題を肩代わりしてくれて有り難いと言わんばかり)
女姉(それにしてもこの子。わざわざそれを教師に提案しに来るなんて、ただのお人好しにしては…不可解ね)
男「あの? 先生…?」
162:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:43:15.22 ID:m7QS7m8KO
女姉「……。君は彼女に謝罪がしたいのかしら、それとも周りの誤解を解きたいのかしら」
男「…どちらもです」
女姉「賢明な判断ね。けれど、良心の呵責から出た行動だとしても【学校側はなにもしない】が私の見解よ」
男「っ!? ど、どうしてですか…!?」
女姉「【君がそういう立場だから】。わかるでしょう? 君が起こした罪は簡単に周囲は認知できない、してはならない」
男「……」
女姉「だから──どうしたの?」
男「そう、ですか」スッ
男「有り難うございます。教師として、言いにくいこと敢えて言ってもらえて、改めてふんぎりがつきました」
女姉「私は…」
男「──一人で、頑張ってみます。何とか誤解が解けるように」ニコ
女姉(この子…まさか、始めからそのつもりで…?)ハッ
女姉(これ、は。決まったわ、今さっき咄嗟に浮かんだ名案が。きっとこの子ならやり遂げてくれるかも知れない──)
男「では、これで…」ガタ
女姉「待ちなさい! ううん、待って…! どうか最後まで私の話を、いや願いを聞いてほしいの…!」
男「願い…?」
女姉「そう、お願い。貴方でしかきっと出来ない、やり遂げられないことを教師として、一人の人間として…ううん」
女姉「──一人の姉としてお願いしたい
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