163:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:44:04.80 ID:m7QS7m8KO
数日後
「えー、今日はこのクラスでの委員長二人決める。誰か立候補、また推奨する者はいるか」
女「は、はいっ! 私が委員長に立候補します!」バッ
ヒソヒソ ザワザワ
「え、あっいやぁーそのだね、君は…」
男「自分も委員長に立候補します」ガタ
「えぇっ? し、しかし、でも君は…」チラ
女「……っ」ビクッ
男「他に誰か立候補する人も、推薦する者も居ないみたいですし。どうでしょう、このまま決めてしまっては」
「ふぇぇ…?」
男「──何か問題でも?」
「そうだそうだー早く帰りたいつーの」
「先生ぇも中間テストの範囲決めで忙しいっしょー?」
キーンコーンカーンコーン
女姉「……」スタスタ チラリ
女「っ~~~! ~~!?」
男「……、…、……」
女姉(無事に二人、どうやら委員長になれたようね。これからも頼んだわよ、男くん)スッ
164:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/25(火) 17:44:54.35 ID:m7QS7m8KO
女姉(彼には妹の面倒を直で見てもらう。担任じゃない私では介入に限界がある、だから同士を見繕う必要性があった)
女姉「でも、よくこんな願いすぐさま承諾してくれたわね…」ハァ
女姉(──彼の謝罪と真実の露見、この件のお返しに私が手助けするとは言ったけど…彼にも無理に近いことは理解してるはず)
『もし、仮に君の願いが叶えられなかったら。また異なった願いを言って頂戴、出来る限りのことはするつもり』
『大人がそういうこと言わないで下さいよ。期待してます、先生』
女姉(大人、か。私もまだまだね、子供に諭されるなんて完璧主義者が聞いて呆れるわ)フッ
女姉「今更かもしれないけれど、立派な大人として、彼に良いところを見せなければ…」ツカツカ
~~
「聞きましたよ先生、あの問題の二人が委員長って話」
「ええ、今から胃がキリキリと…」
「やっかいごとは増やさないで欲しいもんですなあ。ただえさえ問題児が多い学校と噂されとるのに」
「過去にもいましたねぇ、繁華街のホテルで無断にバイトする生徒がおったりして」
「──まったく、学校にまで持ち込んで欲しくないもんですよ」
女姉「……」
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