1 :saga:2016/03/26(土)22:29:02 ID:tTh
勤続7年、介護福祉士。
最初からゆっくり語っていきたい
2 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:30:45 ID:dwz
どうぞ…(。・_・`。)
3 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:30:53 ID:F5t
おれヘルパー2級のみの底辺介護職
読ませてもらう
4 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:33:38 ID:tTh
高校時代に遡る。
両親のことは嫌いじゃなかったが、だらしない所が多くあり常識的に見てあまり良くない方だったと思う。
バイトを始めたのが遅く、また家に半分ほど金を入れていたので進学資金などはたまらず、俺は就職を選んだ
何の仕事をするか‥‥と考えたが、自業自得なことに俺は勉強嫌いで底辺高。地元の工場か何かが関の山だった
5 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:37:43 ID:tTh
その頃‥‥と言うか、昔から俺は祖父母にかなり世話になっていた
家に住むことが困難な時は祖父母宅に居候させてもらって。
昔から厳しいが、俺にしっかり常識を教えてくれた祖父
昔から優しく、いつも愛情を注いでくれた祖母
とにかく、今でも頭が上がらないほど、俺は2人にお世話になった。
こんな自分が、何を出来るか。
考えた末、
「祖父母へ恩返し出来る人間になりたい」
この道に進む最初のきっかけは、そんな思いだった
6 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:39:53 ID:RUX
見てるぞ。
7 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:40:59 ID:tTh
自分の高校にも、介護の求人は来る。
俺は2件ほど体験に行った
一つは病院のリハビリ施設
もう一つは、介護施設
リハビリ施設は、ずいぶんと忙しそうだった。見学の自分に構う時間などないだろう、ほぼ何もしないうちに半日が終わった。
他に志望者がいなかったのもあり、印象的にはあまり働きたいとは思わなかった。
8 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:44:58 ID:tTh
次に介護施設。
行ってみると、体験の人間が自分以外にももう1人いたことに驚き、喜んだ。
彼女は、とにかく明るい子という印象。雑談を多少して、施設の体験をする
そこはグループホームと小規模多機能ホームの2つのホールがある施設。
なんだかのんびりとしていて、職員さんも色々体験内容を考えていてくれたみたいで退屈な時間もなく1日を過ごせた
「なんだか雰囲気良かったね!ねぇ、絶対一緒に働こうね!」
元気な少女も上機嫌で帰った。
俺も悪い気はしなかった
9 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:45:28 ID:rmV
みてる
10 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:50:08 ID:tTh
体験を終え、本格的に進路を決める。
俺はその介護施設に決めた。彼女がそこで働くかは分からないが、同期がいたほうが絶対良いし、施設の雰囲気も良かったからだ
両親や祖父母にはかなり反対された
裕福な家庭ではないが、俺はひとりっ子。坊っちゃん扱いだった人間だ
そんな奴が人の世話なんてやれるはずがない!どうして介護なんてするんだ!
介護に決めた理由を頑なに話さない俺に、みんな毎日苦言を言った。
俺も意志の強い方じゃ無かったが、これだけは断固押し通した
そんな高校3年のある日。俺はその施設への面接に行った
11 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)22:56:30 ID:tTh
面接はすんなり終わった。
あの女の子も来ていたのが嬉しかった
「良かった!君も来たんだね!絶対受かるよ、ウチら同期になれるね!」
問題なく、俺達は受かり、俺は高校を卒業。
ほどなく、研修期間となった。
そして、研修初日。施設の前で、挙動不審な女の子を発見。無いコミュ力で、勇気を出して話しかけてみた
「あの、研修の人ですか?」
「え、あ、そうです!もしかして、そっちも?」
仲間発見!
ちなみに後に、女の子は
「なんか挙動不審の人がいてビックリしたwww」
と語る。俺もやっぱり挙動不審だったらしい
12 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:05:12 ID:tTh
研修の人間は、俺と体験の時の子と挙動不審の子、全部で3人。
ややこしいから
体験→ベッキー
挙動不審→巨乳
と呼ぼう。
研修はスムーズに進む。
授業のようにその施設の主任や管理者、看護師や施設長が時間帯で代わる代わるやってきて勉強をさせてもらった。
座学もしたし、実際体験させて貰ったりと色々。ちなみに現在はそんなキッチリとした研修はない。
丁度俺達はその施設がオープンしてから初めての新卒の新入社員で、ちょっと特別だったみたいだ
昼飯はそこの施設のものが出た。
当時の事務長はメチャメチャ怖い人で、「残したら内定取り消し」
と、とんでもない事をさらっと言っていた。
俺達は各々苦手な食事を交換しながら乗り切った。
しかし、3人とも苦手である「謎の食べ物」もあった。後になってあれは煎り豆腐モドキだったんだなぁと思い返す。味はとにかく不味かった。
だが俺も男。覚悟を決めて、3人分の煎り豆腐モドキを平らげたよ
13 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:06:19 ID:AwQ
看てる
14 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:09:09 ID:tTh
研修の最後は、DVD鑑賞だった
「明日の記憶」という邦画なので、興味がある人は見てみるといい。
原作?の書籍があるからそっちでもいいかな。
それは、ある日認知症を患った主人公と支える家族の苦悩を描いた作品。
ウチの施設は認知症介護がメインなので、見せてくれたと思うのだが、結構響いた。
そうして研修を終え、4月からの勤務に不安や興奮、複雑な感情を抱きながら入社をむかえた
15 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:15:06 ID:tTh
入社式では代表で挨拶やスピーチをした。
あの頃は意味のわからない情熱があったなぁ、と今書いていて思う
そして施設へ。
3人共小規模とグループの両方を行き来し、どっちで働くか決めろと言われた。
しかし、3人とも同じ所はダメらしい。ベッキーと巨乳は既に女子同士仲良くなっていたので不満そうだ。男子の俺にもちゃんと仲良くしてくれる2人。そんな2人に気を使ったわけじゃないが、俺は2人が小規模を希望しているのを聞いてグループに決めた。
まあ、実際に小規模よりもグループホームのほうが肌に合っていると感じていたし、若干の心細さはあったが後悔はしなかった
16 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:18:07 ID:tTh
グループホームは、利用者に家庭的な生活をしてもらう所だ。
一緒に料理を作ったり、一般家庭の生活を共に過ごしていくのんびりしたホール。
その施設はみんな認知症の方だったが、そこまで重い人はいない。
‥‥が、そこで俺は認知症介護というものを知る
17 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:20:33 ID:dwz
読んでるよ……
急がずに書いてな・・・
18 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:20:55 ID:F5t
見てるよ
19 :名無しさん@おーぷん :2016/03/26(土)23:22:55 ID:RMW
ベッキーてまさか
20 :名無しさん@おーぷん :2016/03/27(日)00:22:04 ID:aWy
認知症の方で、家族やスタッフが困ること
不穏。
普段穏やかな方でも、ある人はある。
急に落ちつかなくなったり、攻撃的になったり。その不穏の中でも、以下細かく分類できる
帰宅願望
主に夕方、夜に多い。人によっては1日中。
とにかく職員に何度も何度も訴えるタイプや、ひたすら出口を求めてさ迷う人など。これらは後述する徘徊に繋がったり、徘徊がなくても攻撃的になりスタッフや他利用者の暴力などに繋がる。
被害妄想、もの取られ妄想
自閉的な方に多いが、活発で普段笑顔の方にだってもちろんある。
~が無くなっちゃった。ぐらいなら全然良いのだが、
「アイツがとったんだ!」
など他利用者様に敵意を向けたりすると非常に大変。トラブルの元。
「誰かがとった!」
という言葉でも、多感な利用者様が傍にいると
「誰もそんなのとらない!」
と口論になったり。
自閉的な方の場合はスタッフ含め他者を寄せ付けなくなることもあるため、こちらは大きなトラブルこそないが神経をつかう