男「俺はだんって言うんだ。男って書いてだん」
姫「・・・だん?」
男「・・・・・」
姫「・・・・・」
男「いま変な名前って思ったろ?」
姫「・・・だん・・・男・・・」
よくわからんが覚えようとするように何度も名前をとなえる
20: 2013/03/25(月) 20:31:37.72 ID:DQofUWco0
男「覚えやすいだろ?親父がつけてくれたんだぜ」
姫「・・・へえ・・・」
男「姫はお父さんかお母さんは・・・?」
姫の表情が固まった
姫「あ・・・あ・・・」
顔がみるみるさっきあった時のように恐怖と絶望にそまる
男「あ・・・いや、別にいいんだ!ちょっと聞いただけだから・・・!」
なにかいけないことを聞いてしまったようだ
姫「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
何度も何度も呪文のように何かに謝り続けた
男「ああっ!!悪かった!もうその話はいい!!」
つい自分まで取り乱してしまう
22: 2013/03/25(月) 20:36:50.33 ID:DQofUWco0
姫はどんどん恐怖に飲まれガタガタと震えはじめた
男「どうしたんだよ!?くそっ・・・!!」
どうしたらいいか分からない
とっさに姫を抱きしめていた
男「ごめんっ・・・ごめんな・・・!」
俺も訳がわからず謝った
腕に中で震えていた姫はゆっくりと落ち着きを取り戻し・・・
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