美しすぎる学校の先生が不登校になってしまったので家にお見舞いに行った結果・・・

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17: 名も無き被検体774号+ 2014/03/12(水) 07:19:54.80 ID:zSMs1Lti0
 図書館を出た後、僕らはチェーンのファストフード店に入った。
やる気と愛想とハンバーガーの安売りを受け、トレイに乗ったコーラの不安定さに身をよじりながら二階席への階段を昇る。「やっぱ編入って大変なの?」ユウキは今年度の始めに、僕らのクラスに編入してきた。
ユウキと仲良くなるまで知らなかったのだが、高校生が学校を変わるというのはなかなか大変なものらしい。
公立の小学・中学校は義務教育であるため、その学籍が途切れるということはまずない。制度上そうなっている。
これが高等学校となると話は別で、中学を転校するように、学籍を引き継ぐということが原則できない。
混同しがちな言葉だが、『転校』と『編入』はまったくもって異なる制度なのだ。「試験は難しかったな。当たり前だけど」

さして誇るわけでもなく、ストローを口に当てたままユウキが答える。

「甲斐はあったよ。私立高だから親には迷惑かけるがな。でもまあ、在学校の偏差値が12も上がるなら文句はないって感じだ」

「もしかしてユウキって、頭いいの?」

「ひいひい言いながら授業についていくのがやっとの俺しか見てないお前には、想像がつかないかもしれない。俺、前の学校じゃ上から三番目くらいの成績だったんだぞ」

「へえ。なんか意外だな」

「失礼じゃないか?」

「や、正直に言ったまでだよ。ユウキって結構上昇志向なわけ?」

「どうかな」

「なんでわざわざ、高校を変えようと思ったんだよ。地元離れて、寮に入ってまで」

「一人暮らしがしてみたかったんだよ」

「それだけ?」

「なかなかいいもんだよ、寮生活。思い描いてた『一人暮らし』ってやつとは、かけ離れてるけどな」

寮母は、彼の母親よりも小うるさいのだという。
眉尻を下げて、屈託なくユウキは笑う。

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