24: 名も無き被検体774号+ 2014/03/12(水) 07:31:57.20 ID:zSMs1Lti0
「笑わずに聞いてくれる?」
きっとユウキは笑うだろうけど。
「早く大人になりたいんだ」
「その話、これから面白くなるのか?」
「たぶん、これ以上は面白くならない」
「そうか。笑えるな」
フィルターを噛んで口元を歪めたその表情が見える。彼は依然として背を向けたままでいる。
「好きな人がいて、でもその人は大人だからさ。だから、早く大人になりたいんだ」
ユウキが鼻を鳴らした。
「まったくお前は、子供みたいなことを言うな」
「だろう」
「その好きな人とやらが聞いたら、こう言いそうだ。『時間の無駄遣いはするな』って」
「どういうこと?」
「子供は子供で青春しなさいってこと」
「むかつくね、それ」
「そうだな」
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