クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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あいちゃんは、少し興奮気味だった。
オラ達が乗るのは、地方のローカル線……平日だったこともあり、乗客はまばらだ。
ぼやぁっと窓の景色を見ていたが、最初都会だった景色も徐々に建物の数が減っていき、今では長閑な景色が広がっている。
こうして景色が移り変わる様は、もしかしたら人生に通じるものがあるのかもしれない。
そんな柄にもないことを、頭の中に思い浮かべていた。

そんなオラとは違い、あいちゃんはどうやらこのローカル線というものが、よほど新鮮だったようだ。
椅子に座りながらも、必死に首を伸ばして、窓の外を眺めていた。

……なぜオラ達が、こうして電車に揺られているかというと、あいちゃんの頼みだったからだ。

 

~数時間前~

「――駆け落ち!?ど、どういうこと!?」

オラの家において、あいちゃんに問い詰めた。
しかしあいちゃんは、あくまでも淡々と答える。

「その通りの意味です。私と、どこかへ旅に出ましょう」

「旅って……」

するとあいちゃんは、表情に影を落とした。

「……お願いします、しんのすけさん」

そしてそのまま、深々と頭を下げた。

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