「む、むさえさん!どうしたんですか……」
オラの問いかけに、ひまわりが反応する。
「え!?むさえおばさんが来たの!?」
「おばさんって言うな!……それより、お茶くれ。喉がカラカラで死にそう……」
何事だろうか……オラとひまわりは目を見合わせた。そして仕方なく、むさえさんにお茶を差し出した。
「――ぷはぁー!生き返ったー!」
コップのお茶を一気に飲み干したむさえさんは、元気に話す。
「……それで?どうしたんですか、むさえさん?」
「え?あ、ああ……ちょっと、避難を……」
むさえさんの言葉に、オラは頭を抱える。もう、何度も聞いてきた言葉だった。
「……またですか。今度はなんですか?お見合いですか?」
「めんどくさそうに言うな!……まあ、父さんがお見合いを勧めてきたのは合ってるけどね……」
むさえさんは、少しばつが悪そうに呟く。
続きは次のページからご覧ください!!