クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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仕事終わり、家に向かう。
あいちゃんが言っていたことが本当なら、風間くんは海外の支社に向かう。そしてそこに、永住する。
……それなら、ひまわりは……

(……付いて、行くんだろうな……)
そう考えると、心の中に穴が空いた気分になる。
……でも、鳥はいつか巣立ちをして、家族から離れていく。それが、今かもしれない。
それはとても寂しいことだと思う。だけど、それが一番ひまわりが幸せになることだと思う。
それなら、オラは……

「……ただいま」

重い体を引きずるように、家に帰り着いた。

「お帰り!お兄ちゃん!」

ひまわりは、いつもと変わらない笑顔を向けていた。でもこれも、そのうち消えてしまうのかもしれない。
……それに、それは話しにくいことでもあるだろう。オラは、背中を押すことにした。

「……ひまわり」

「うん?どうしたのお兄ちゃん?」

髪を揺らしながら、ひまわりは首を傾げた。

「……風間くんから、何かなかったか?」

「………え?」

ひまわりは、固まった。やはり、話を聞いていたようだ。

「今日さ、聞いたんだよ。風間くんが、海外に行くことを……もちろん、聞いてるんだろ?」

「………」

ひまわりは、表情を落としていた。

それから、オラ達の間に沈黙が流れる。居間の方から、テレビの音が小さく聞こえるだけだった。
玄関に立つオラ。廊下で動かないひまわり。
――とても、長い時間が流れたように感じた。

「……ひまわり……あのさ―――」

「――別れたよ」

ひまわりは、オラの言葉を遮るように、早口でそう言った。

「……え?」

「私達、もう別れたの。言ってなくてごめん」

「い、いや……別れたって……」

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