「ありがとう、ななこさん。オラ、もう一度ひまわり達と話してみるよ。それで、もう一度考えてみる」
「……うん!頑張って!しんちゃん!」
ななこさんは、とても暖かい笑顔を向けていた。
その笑顔が、オラの背中を押してくれた気がした。優しく、そっと。
それから、オラは家に帰った。
「……ただいま」
「……あ、お帰り……」
ひまわりはオラに気付くと、力なく声をかけた。
申し訳ないような、気まずいような……ひまわりは、顔を伏せていた。
これは、オラのせいなんだろうな。
オラが妙な意地を張ったせいで、ひまわりにこんな顔をさせたのかもしれない。
「……ひまわり」
「……うん?」
「今度……出かけようか……」
「……え?」
ひまわりは、驚いたように顔をオラに向けた。
「街にでも行って、買い物でもしようか」
「う、うん……それはいいけど……」
「よし。決まりだな。――それはそうと、オラ、お腹空いちゃったよ。ご飯、食べようか」
「……うん」
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