クレヨンしんちゃんの20年後の物語に感動の涙。。。。

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そして月光のスポットライトは、床に転がる刃物を照らす。
鈍く仄かに光を反射していたが、それはどこか、寂しい光だった。
その後、四郎さんはオラ達を解放し、地元の警察署へ自首した。
オラも、それに同行した。

受付にことの詳細を説明すると、警察官は驚きながらも四郎さんを連れて行った。

『……しんちゃん、僕、罪を償うよ。そして、もう一度頑張ってみるよ……』

彼は、最後に微笑みながらそう言った。疲れ切っていたが、その顔には、どこか生きる強さを感じた。
彼を見送った後、オラもまた事情を聞かれた。
狭い部屋に案内され、調書を取られる。
調書を取った刑事さんは、オラにこう言ってくれた。

『どんな理由があるにせよ、彼のしたことは簡単に許されることではありません。
……でも、彼は罪を償おうとしている。そこに、大きな意味があります。彼は、きっとやり直せますよ―――』

思わず、頭を下げた。

四郎さんが起こした事件は、こうして幕を閉じる。
しかし、これもまた、今の社会を表すものなのかもしれない。

世の中、うまくいくことなんて少ない。辛い毎日が続いたり、連続で不幸が訪れることなんてしょっちゅうだ。
それに耐え続けるのは、誰であっても顔を伏せてしまうこともあるだろう。時には耐えきらず、どうすればいいのか分からなくなるだろう。

……だからこそ、笑うんだ。不幸なんて吹き飛ばして、笑うんだ。
そうすれば、きっと何かが生まれるはずだから。それを見た人も、きっと幸せになるはずだから。

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