54:1:2011/10/26(水) 17:13:48.27 ID:V7lP6C8yO
三回目(ゆりごから始まる)
翔「ごっど(神)」
藤井さん「ドール(人形)」
三回目の翔と藤井さんは疲れたのか英語になっていた
マキコさん「るっこ」
私達はもう騒がなかった。疲れてしまったのだ。
でも一応静かに尋ねた
マキコさん…るっこって何ですか…
マキコさん「水族館で浮かんでるじゃん…」
マキコさん…それはラッコです
マキコさんは自分で言い出したくせに三文字しりとりが有り得ないくらい下手だった。
結局枝豆の皮は食べなかった。
59:1:2011/10/26(水) 23:31:23.92 ID:V7lP6C8yO
昨日の続き
マキコさん修三さんカップルと過ごすようになった年の夏の終わり。
居酒屋の定休日にマキコさんからの着信が入った。
この当時、バイトに入ってる時はほぼ毎日マキコさん達と飲みに行っていたので、
定休日だけは各々過ごしていたのだが
この日は珍しく休日にマキコさんから連絡が来た
「修三が友達からいい肉貰ったから一緒にすき焼きしよう!」
修三さん宅にての、すき焼きパーティーの誘いだった。
私はビールを買って修三さんの家に向かった。
60:1:2011/10/26(水) 23:38:44.63 ID:V7lP6C8yO
修三さん宅に着いたら、ほぼ既にすき焼きの用意が終わっていて
何か手伝おうと思ったけど、「座ってなさい!」という
二人に甘えてすき焼きが煮えるのを待っていた。
すき焼きは本当においしくて、修三さん宅に来たのは初めてだったが、
まるでいつも来てるみたいにくつろげた。
食べながら修三さんが言った。
「オレ、将来は店を出したいんだ。
人間関係はもう面倒くさいからマキコと二人でやるんだ」
そんな修三さんにマキコさんは、あんたはまだまだよ、と言いながらも
「その時は、1だけは雇ってあげるよ!マキコが他の店に移るなら1も移るでしょ」
と当たり前のように言った。
相変わらず強引なマキコさんだ。
61:1:2011/10/26(水) 23:44:36.68 ID:V7lP6C8yO
本当に夢みたいな話だ、と思いながらも
その時私は不思議な感覚に陥った。
酔っ払ってたせいかもしれないが、なんだか家族みたいだな、と。
マキコさんがお母さんで修三さんがお父さん。
年の近い二人をそう思うのはおかしいのに、お姉さん、お兄さん、というより
本当にお母さんお父さん、みたいに思えた。
修三さんの部屋はまるで実家みたいに落ち着けたのはそのせいかもしれない
初めての感覚だった。
その日は遅くまで、もし店をだしたら、どんな店にするかで盛り上がった。
まるで本当に三人でやるみたいに、はしゃいで話した。
62:1:2011/10/26(水) 23:53:31.22 ID:V7lP6C8yO
夏も終わり、少し涼しくなってきた頃
居酒屋に急展開が起きた。修三さんが料亭に引き抜きされたのである。
今の居酒屋ではまだフリーターの扱い。
料亭では社員とし雇ってくれるしい。またとないチャンスだった。
私はビックリしたが、マキコさんは喜んでいたので、すぐに驚きは喜びに変わった。
一月後に、修三さんの送別会があった。
63:1:2011/10/27(木) 00:02:22.63 ID:qSny1jE/O
修三さんの送別会は居酒屋スタッフ15人程全員参加で遅くまで盛り上がった。
最後の方は普通の飲み会みたいな雰囲気だったけど、送別会らしく
最後の最後に店長に言われ、修三さんは一言挨拶をする事になった。
各々話していたみんなも静まり、修三さんに注目する。
そして、修三さんが発した言葉に九割が固まった。
「僕はマキコさんを愛してます!マキコさんの為に次の店で頑張ります」
私とNさん以外は皆、目を白黒させていた。
マキコさんもだった。漫画みたいに吸っていた煙草をポロっと落とした。
マキコさんはこの修三さんの企みを知らなかったらしい。
挨拶が終わった後、修三さんは皆から質問責にあっていた。
私はなんだかニヤニヤしていた。
私は今更聞く事も無かったので、トイレに立ったら、数分遅れで修三さんも出てきた。
64:1:2011/10/27(木) 00:10:37.70 ID:qSny1jE/O
私はニヤニヤしていた。
修三さんもニヤニヤしていた。
1「マキコさんww」
修三「後で怖いよww」
1「マキコさんは知らなかったんですよねw」
修三「うん、絶対にやめろって言われるからね。
でも、オレ、マキコが彼氏いないと思われて涼子さん(Bさん)に馬鹿にされてるのが
いつも嫌だったんだよ」
涼子さんも、同じ居酒屋の厨房に居た人と付き合っていた。
それはみんな知っていた。
修三「マキコが馬鹿にされないように、ずっとこうしたかったんだ」
そう言って修三さんはトイレに言った。
私は自分がトイレに立った事も忘れて、部屋に戻りマキコさんにニヤニヤしたら
「1飲んでないじゃん」
と照れたマキコさんに焼酎をドバドバ注がれた。
68:名も無き被検体774号+:2011/10/27(木) 16:09:17.30 ID:wfMKylB5P
しりとりのくだりクッソワロタWWW
69:1:2011/10/27(木) 16:24:21.15 ID:qSny1jE/O
聞いてくれている人ありがとうございます
>>68
マキコさんは本当ジャイアンみたいな人なんですww
まだまだこんな感じのエピソードいっぱいあるので、今日も夜にまた投下していきます
夜型の生活になってるもんでいつも遅くにすみません
71:名も無き被検体774号+:2011/10/28(金) 11:07:19.86 ID:rsLnllzr0
楽しく見てるよ、頑張って書いてね
72:1:2011/10/28(金) 12:53:49.88 ID:gKi85ay2O
ゴメンなさい
昨日から忙しくてあまり時間がとれません
続きは少しづつ書き溜めておきます
その間にマキコさんのゴーイングマイウェイなエピソードをいくつか
※微妙な下ネタ入るので苦手な方注意
とある日の居酒屋の休憩中マキコさんと私は一緒に休憩していた。
その時、マキコさんの手には何かたくさんの絵が書いてある布が
それは厨房にいるSさん(堂本剛に似ていたので以外堂本さん)という人が誕生日プレゼントに貰った
「四十八手てぬぐい」という物だった。
一見普通のてぬぐいだが、良く見ると浮世絵風の男女が四十八手ありとあらゆる体位でファックしてる破廉恥なてぬぐいだった。
興味津々なマキコさんは隙を狙って堂本さんから奪ってきたらしい
マキコさんが私に尋ねた。
「1、この中で何個やった事ある?」
真剣なマキコさんの顔を見ながら私は考えていた。
これマキコさんが男だったら完全にセクハラだよな、とw
問われたので、私もてぬぐいをよく見てみれば、明らかにギャグだろ!というものばかりで、一般人にも通用するのは精々4個くらい
私は、いや~有り得ないやつばっかじゃないですかw
と返したらマキコさんは
「いやーマキコも頑張って思い返したけど、11個しか無かったよ」
と言った
よく見たら、11個の浮世絵男女が意味深にマジックで囲んであった
11もあれば十分凄いんじゃないかと思った事は数分後くらいに突っ込んだ。
その日の帰り際「落書きされてる!!」 と叫んでいた堂本さんの声は聞こえない振りをした。
73:名も無き被検体774号+:2011/10/28(金) 18:40:06.79 ID:gWi5rBkZ0
なかなかの良スレ 続き楽しみにしてるよ
77:1:2011/10/29(土) 14:58:11.18 ID:/3WU+Vx4O
続き
修三さんが居酒屋を辞め、やっぱり少し寂しくなった。いつも居たメンバーが一人欠ける。
それでも日常は何も変わらず過ぎていく。
私が居酒屋で働き始めて半年以上が経ってて、仕事にも慣れた。
この半年の間、修三さんの他にも何人かが辞めていった。
就職であったり、転職であったり。
それでも変わらず過ぎていく毎日の中、私の中で
「自分の生活も変化させていかなければいけないかもしれない」
と思うようになった。
78:1:2011/10/29(土) 15:02:01.53 ID:/3WU+Vx4O
それはやはり、専門の担任から辞めた時に
「やめてまともに働いてる人はいない」
と言われた事が何だかんだ自分の中で引っかかっていたせいだと思う。
私は学校を辞めた分人よりもっと頑張らなければいけないのかもしれない
そう思い、昼間も働く事を決めた。
ここからが、私の、この土地での生活の大きな分かれ道だったと、今思うww
79:1:2011/10/29(土) 15:13:48.99 ID:/3WU+Vx4O
私が昼間働き始めたのは、全国的に有名な某雑貨屋だった。
元々その雑貨屋のファンだったので、好きだからという理由で受けたが
その仕事は自分の想像を遥かに上回るキツさだった。
まず夜動く生活をずっと続けていたため、朝がキツい。
最初の頃は散々遅刻して、無茶苦茶店長に怒られまくった。
もう、人生の中で身内以外の人にここまで怒らた事が果たしてあったか!?
というくらい怒られた。
店長は仕事に対して、もの凄くストイックな人で、
私みたいな奴は多分無茶苦茶嫌いだったと思う。
実際に最初1ヶ月くらいはおはようございます、
とお疲れです以外一切言葉を交わさなかったww
店長以外の人はみんな優しかったが、遅刻癖のせいで信用は完全に無かったと思う。
居酒屋では新しい人に教える立場になってて、自分は出来ると自惚れたりもしていたが
こっちではズタボロ
作業も遅いし、レジも間違える。
早くも辞めたい、という気持ちと、このまま絶対辞める訳にはいけない、
という気持ちが常に同時にある時期だった。