社会に出てからできた親友みたいな女との出来事を語る

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21:1:2011/10/25(火) 23:08:24.50 ID:5Jp6hb5XO
バイトを始めて三週間くらい、二人辞めて、三人新しい人が入って来た。
二人はタメの大学生男
一人一つ上の専門男
元々サバサバした下ネタ好きの性格のAさんはノリのいい男の子達とすぐに打ちとけて
それに便乗して私もAさんとますます仲良くなっていた。
一人で話し掛けるより、男の子達と一緒にAさんに話掛けるほうが緊張しないので。
でもまだ、バイト内だけの付き合いで個人的に連絡先を交換したりとかはなかった。

けど正直、私はこの時点でAさんともっと仲良くなりたいと思っていた。
誰よりも話して楽しかったし、仕事の合間だけじゃなくゆっくり話してみたかった。
しかし、六個上の人を自分からは誘えなかった。

すると、とある金曜日、片付けをしてる時に、Aさんが私に聞いてきた。

Aさん「学校って土日休みなの?」

1「休みですよ」

Aさん「じゃあ明日飲みに行くよ」

Aさんは飲みに行かない?じゃなくて飲みに行くよと言った。
やっぱり唐突で、強引だった。
めちゃくちゃ嬉しかった。

22:1:2011/10/25(火) 23:10:05.52 ID:5Jp6hb5XO
次の日土曜日、居酒屋のバイトが終わってからAさんと、
もう一人キッチンをやっている女の人Nさんと三人で飲みに行った。
Nさんは当時23歳。
NさんとAさんは二人でよく飲みに行くとの事だった。
最初から気さくに話し掛けてくれてNさんも好きだったので、
メンバーがこの三人でほっとした。

その日は三人で色々話した。
その日知った事は

・Aさんは同じ居酒屋の厨房で働いているTさんという人と付き合っている

・AさんとTさんが付き合っている事はバイト内では内緒である(Nさんは知っている)

・理由はAさんはBさん
(同じオープニングスタッフの女の人)が苦手だからBさんに知られたくない、
という事だった。

この店にも色々あるんだなと思いながら、その日は朝近くまで飲んだ。
凄く楽しかった。
この日からAさんと鬼のように飲みに行き、急速に仲良くなる日々が始まる。

24:1:2011/10/25(火) 23:27:26.32 ID:5Jp6hb5XO
仲良くなって分かった事は、
Aさんは当初のイメージとは全っ然違う性格だったという事である。

最初はクールでポーカーフェースなカッコイイ女の人と思っていたが
仲良くなってからのイメージは、一言で言えば悪ガキ大将みたいな人だった。

そして酒が目茶苦茶強い。未だに、
男女含めてAさんより酒が強い人に出会った事がない。

Aさんはいつも居酒屋の開店前にビール洗浄の隙を見て
ジョッキ一杯分くらいビールを拝借していた。
機嫌がいいと私にも一杯分けてくれた。

一回社長に突っ込まれていたが、シレっと煙草を吸いながら
「ジンジャーエールです」
と言って一気に飲み干していた。

そんなAさんだったが、仕事に対しては真面目で、
Aさん以上に出来る人なんていなかったので、周りはみんな容認していた。
でも仕事以上に周りにそうさせるのはAさんの人柄だったと思う。

明るくて、そっけないながらも誰にでも優しい。上辺の態度や言葉が嫌いで真っ直ぐ。
よく歌なんかに「太陽みたいな人」とか歌詞があって、なんじゃそりゃ、とか思ってたけど
Aさんを見て太陽みたいな人ってこういう人の事なのかと初めて思った。

27:1:2011/10/25(火) 23:45:56.34 ID:5Jp6hb5XO
バイトを始めて数ヶ月も経った頃には私はAさんの子分と呼ばれるようになっていた。
バイトの仕事自体も楽しかったし、何よりAさんと居るのが楽しかった。

先輩達は学生の頃が楽しかったと言っていたが、
正直自分は高校の頃よりも素の自分でいれた。
そうなったのはいつでもAさんが本音で接していてくれたからだと思う。

高校の頃は、みんな建前があって、
揉め事に巻き込まれないようあたりさわり無く過ごしていたから
楽しいちゃ、楽しかったが、いつも虚無感があって毎日が薄かった。

今の生活が楽しい分、4月から始まっていた専門が遠くなっていた。
専門にも友達は出来ていたが、そこも高校みたいな感じで、
私の生活は完全にバイト優先になっていた。

28:1:2011/10/26(水) 00:00:30.47 ID:5Jp6hb5XO
そんなある日、Aさんがカレーが食べたい、と言っていた。
一日中言っていた。Aさんにカレーを食べさせてあげたいが私はカレーを持っていない。
どうしようもないので食べたいですね、と相槌を打ちながら、

その日を過ごし仕事が終わった後グラスを洗っいたら
Aさんが冷蔵庫、と呟いた。
何だ、と思って冷蔵庫を開けたらタッパーに入ったカレーが入っていた。
Aさんに「どうしたんですかこれww」と聞いたら
「作ってきたから持って帰って」とカレーをくれた。

でも一日中カレーが食べたいと思っていたのはAさんで、
いいんですか?と聞いたらAさんは
「1が作ったカレーが食べてみたいのよ」と言った。
なんかよくわからんが、私は嬉しくなって、その日の夜カレーを作った。

29:1:2011/10/26(水) 00:14:48.87 ID:V7lP6C8yO
カレーを作りながら、私は考えていた。
高校の頃、なんとなく過ごしていて、
やりたい事もなにも無くて、ただ一人暮らしがしてみたくて他県に進学してみた。
小さい頃に絵画を習っていたので、なんとなく選んだデザインの専門学校。
特に将来なりたい職業もない。今はただ通ってるだけ。
学費はバカ高い、卒業生の大半はデザインに関係の無い仕事に就いてる。
カレーを煮込みながら考えていた。

Aさんに教えてもらった焼酎の名前。
どんな酒がどんな料理に合うか。居酒屋でのチームワークの大切さ。
もっとAさんと働いてみたい、と思った。

7月上旬、一学期付けで私は専門を辞めた。
辞める事を担任に伝えた時に、
「辞めてまともに働いてる人は少ないよ」と言われたけど、「大丈夫です」とだけ言った。
それから週4だったバイトを週6に増やして、毎日Aさんと働いた。


30:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 00:20:16.84 ID:35UrYOqL0
江角マキコ

33:1:2011/10/26(水) 00:23:27.42 ID:V7lP6C8yO
>>30
ありがとうww
誰もいないと思ってビクビクしてたww
ではAさん以下マキコで

36:1:2011/10/26(水) 00:37:53.64 ID:V7lP6C8yO
マキコさんに学校を辞めた事を言ったら、
「そういう人もいる自分も最初からこの職場で働いてるわけじゃないし」
「じゃあ平日でも飲みに行けるじゃん!」
みたいな感じに言ってた。

カレー以後も、マキコさんとのおかず交換は続いた。
結局マキコさんがカレーをくれた理由は、
私が、いつも昼飯なにを食べたか聞かれた時「ざるうどん」と言っていたので
まともな物を食べてないんじゃないかと心配したらしいw

おかず交換の時に私が普通の物を持ってきたので安心して告白してくれた。
マキコさんは実はシャイな人です

37:1:2011/10/26(水) 00:46:25.33 ID:V7lP6C8yO
学校を辞めてから、以前以上にマキコさんと飲みに行くようになった。
その辺りから、飲みに行くのがマキコさんと二人きりではなくなった。
マキコさんの彼氏、Tさんも加わり、三人で飲みに行くようになった。
Tさんは当時22歳。居酒屋の厨房で働いていた。
前に書いたように、マキコさんとTさんが付き合ってるのは内緒。
マキコさんがどうしてもBさんに知られたくないらしかった。

私の目から見ればマキコさんとBさんはそんなに仲悪くは見えなかったので
なんでマキコさんがそんなにBさんを苦手としてるのかその時はわからなかった。

38:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 00:46:34.21 ID:35UrYOqL0
マキコに惚れた

40:1:2011/10/26(水) 01:03:15.01 ID:V7lP6C8yO
後に知った、マキコさんがBさんを苦手な理由はこうだった(以下箇条書)

・この居酒屋がオープンしたのは当時から五年前、
当時スタッフは女性ばかり10人くらい居たという。

・その頃の雰囲気は今と全然違い、
女の園で、他店から引き抜きされたBさんがリーダーみたいな感じだった。

・当時のBさんは気に入らない女スタッフを何人もハブにしていき、
何人もの人がそれを理由に辞めていった。

・一時期マキコさんがターゲットになった事もあり、
ずっとシカトされて、いつもトイレで泣いていたらしい。

・結局、オープニングスタッフでBさん以外に残ったのはマキコさんだけ、
次に新人が入ってマキコが最年少じゃなくなった途端に、
Bさんによるマキコさんへのシカトは無くなった。

・むしろオープニングスタッフが辞めていくにつれ、
Bさんはマキコさんに親しげに接するようになった。
・マキコさんはそういうふうに、状況によって態度を変える人が大嫌いだったので、
この人にだけはプライベートに触れて欲しくないと思った。

というのが理由だった。

41:1:2011/10/26(水) 01:22:53.32 ID:V7lP6C8yO
この話を聞いて、私はよくある話だと思った。
でも一つよくある話ではないと思ったのは、
こういう場合大抵マキコの立場にある人はBさんの立場にある人と仲良くなってしまう。
もしくは、マキコさんの立場にある人も同じように下の人間に接してしまう。

私の周りに居た人は皆そうだった。
でもマキコさんは違った。Bさんの下には付かない。でも仕事も辞めない。
そして自分より下の人間には優しい、飲みに誘ってくれる、
家でわざわざカレーを作ってきてくれる、腹から思ってる事を話してくれる。
マキコさんは言っていた。
「自分がそんなふうされたから、絶対に絶対に、自分はそんなふうにしたくない。」

ここから、私の中で少しづつ人間関係に対する価値観が変わっていった。

48:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 12:48:20.50 ID:sPoYHscO0
>>1まだー?\(^o^)/ Bさんの容姿的特徴はない?誰かに似てるとか

49:1:2011/10/26(水) 13:12:24.58 ID:V7lP6C8yO
>>48
ありがとうございます!
ではTさんは修三さんでw
Bさんの容姿の特徴は
背高い(170弱くらい)
茶髪ロング
歳はマキコさんより三つ上顔の特徴というより
常にサービススマイルで顔が変わらないという印象ですかね

50:名も無き被検体774号+:2011/10/26(水) 13:58:15.49 ID:DxV0TgRE0
Aさんは江角マキコ?と思ったら見事当選していてウケた
私はむしろBさんを米倉涼子に、と思ったけれど、芸能人詳しくないので、よりよい人選があればそちらで。

51:1:2011/10/26(水) 16:39:59.82 ID:V7lP6C8yO
>>50
じゃあもうBさんは涼子でw
そんなこんなで、居酒屋のメンバーはマキコさん、自分、修三さん、そして
新しく入って来た男の子二人
一人はタメ(嵐の櫻井似だったので以下翔)
一人は一個上(藤井隆似だったので以下藤井さん)
この五人で軽い飲みサークルみたいなのを作り、
最低月一は早い時間から集まって飲んだり遊んだりしてた。

話の本筋にはさほど関係無いけどこの飲み会でのマキコさんが
かなりゴーイングマイウェイで面白かったので、
次の展回にいくまでにネタ的に書いていきます。

いきなり次の展回にいったら多分かなり暗い話みたいに見えるのでw

52:1:2011/10/26(水) 16:56:50.90 ID:V7lP6C8yO
とある飲み会の時、マキコさんが言い出した。

「三文字しりとりするよ」

三文字しりとりとは、単純にリズムに合わせながら、
三文字の単語のみでやるしりとり。
みんな知ってると思うけど。
で、罰ゲームを決めてやる事になったんだが、その罰ゲームが恐ろしかった。

枝豆の皮(皮のみ豆無し)に大量の辛子を付けて、
更にそれに超大量の唐辛子をまぶして作った擬似エビフライを食べる
という死を覚悟しなければいけない物だった
みんなやりたくない!とマキコさんを説得した

でもマキコさんはやるといったら絶対やる!ときかないので仕方なしに腹を括った
もちろん全員絶対食べたくない、かなり真剣だった。酔いも一気に冷めた。
始まる前は全員ドキドキでだったが始まって五秒後に事件は起こった

53:1:2011/10/26(水) 17:08:00.19 ID:V7lP6C8yO
翔「たらこ」

藤井さん「こいぬ」

マキコさん「ぬるく」

始まって五秒くらいだったが全員が動揺したので試合中断した。
そして必死に問いた
マキコさん!ぬるくってなんですか!?
マキコさんは「そういう区がある!!」と言い張って聞かなかったので
腑に落ちなかったけどノーカンにして再開した

二回目(ぬるくから始まる)

翔「くじら」

藤井さん「らー油」

マキコさん「ゆりご」

また開始五秒で会議が始まった!
マキコさん!!ゆりごってなんですか!?
今度ばかりはスルー出来ないと思ったが、
またマキコさんは「赤ちゃんを揺らす事よ!!」と言ってきかない
修三さんもマキコ史上主義なので「そうだよ~」としか言わない
不条理だったけど仕方なしに三回目を始めた。