小学生の時、ぼっち過ぎて夏休みにホームレスと飯食った結果・・・

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93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:13:24.88 ID:RcQTKuPs0
まだか・・・なんかもう胃がぎゅってなってるんだが

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:13:34.10 ID:flZ1wfTAO
そして腕につけていた安物のデジタル時計が7時を表示する頃、おっさんは普通に帰ってきた

俺は思わず駆け寄っておっさんの汚いシャツを掴み勢いよく引っ張った

俺「おっさんのアホ!!どこ行ってたん!?」

おっさん「なんやなんや、心配してくれとったんか?すまんなぁ」
俺「すまんなぁじゃなくて!!何しててん!?」

おっさん「それがなぁ、ちょっと面倒臭いことなってもうたんやわー」

苦笑いするおっさんと俺はとりあえず土管に座ることにした

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:14:43.02 ID:qbvpxGk10
土管のある空き地の脳内再生が容易すぎる

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:19:58.35 ID:RcQTKuPs0
土管がある公園なんて今時そんなにないからなあ

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:22:53.45 ID:flZ1wfTAO
おっさんの話はこうだった

おっさんは普段、俺を帰した後は朝方の公園で風呂と洗濯物をしてたんだけど
その一部始終見てしまった近所の人が通報して、
公園から帰ろとしたところに警察がやってきたんだそうな

でもおっさんは警察が自分に向かって歩いてくるのをいち早く察知して
事もあろうかその場から猛ダッシュで逃げたのだ

そして寝所を知られては終わりだと
念には念を入れて一日中街をうろついてたらしい

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:25:40.34 ID:B6awYj7k0
おっさん無事だったよかった

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:29:45.17 ID:tPAHqj/80
おっさん生きてた・・・(´;ω;`)ブワッ

105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:33:46.07 ID:X3gY6pfI0
よかったおっさんは生きてたんだ

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:34:07.18 ID:flZ1wfTAO
俺「ほんならもういけるん?」

おっさん「いやー…微妙やなぁ」

俺「えっ?逃げれたんやろ?」

おっさん「せやけどこんなちっちゃい町や。ここがバレんのも時間の問題やろなぁ」

俺「嘘やん…どないしよ…」

おっさん「どないしたもんかなぁー」

深刻な俺とは逆におっさんは呑気なもんだった
俺が手をつけずに残していた飯を食いながら、
今日は歩き疲れたわとか言って早々に土管へ潜り寝てしまったのだ
俺は腑に落ちないまま仕方なく家へ帰り、
珍しく家に居た母に何時だと思ってるんだとガミガミ怒られてしまった

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:35:02.05 ID:kq5IIJyW0
面白い

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:36:43.38 ID:lyN1Rtsx0
こういうのも青春ナ感じがしていいな

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:37:00.83 ID:GcDKo98p0
そういえば>>1は母親しかいないんだったな
まさか結末というのは・・・

110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:38:31.80 ID:B6awYj7k0
ソ、そんなバカな!おっさんがお母さんになるなんて・・・!

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:39:21.52 ID:7kopdzVj0
事実にしろ作り話にしろひきこまれるし面白いな

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:46:19.78 ID:flZ1wfTAO
次の日まだ不安が残っていたのでいつもより早目に空き地へ行くと
おっさんが下手くそな歌を唄いながらラジオ体操をしていて
すこし安心したのも束の間、
その日の夕方晩飯を一緒に食っていると
明日からバイトをするから昼間は来るなと言われてしまった

俺はまたおっさんが黙ってどこかに行くのではないかと
また不安になったけど夕方なら来ていいと言われたのでそれ以上は深く考えなかった

しかし別れは着実に近付いていたのだった

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:51:44.52 ID:ygZXyp9hO
最後まで書いてくれ

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:53:32.82 ID:flZ1wfTAO
そして昼間は家で時間を持て余し、夕方に空き地へ行くようになった
相変わらずおっさんはおっさんのままで
飯を食いながらくだらない話ばかりしてた

と思ったらおっさんが唐突に言った

おっさん「明日遊びに行こかー」

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 10:53:48.99 ID:WnVn7AOp0
おっさん・・・・・

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:04:46.50 ID:mgyMAKk90
ホームレスって良い人多いんだろうな…猫がなつくぐらいだし


125: 【15.2m】 :2011/09/01(木) 11:06:37.69 ID:9Z5zGgNW0
>>123
多いだろうな…
でも今の俺の近所にいるホームレスはなんか怖い、睨んでくる…

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:04:59.12 ID:flZ1wfTAO
あまりに突然過ぎて俺はびっくりしてしまった
と同時に嬉しかった

おっさんと出掛けたことなんてなかったし
何より夏休みの絵日記が真っ白だったから
それが埋まるのが最高に嬉しかった

おっさん「ほんでどこ行きたいねん」

俺「遊園地!」

即答だったと思う
ベタかもしれないけど、休みの日に遊園地へ行ったという同級生の話が
実はすごく羨ましかったのだ

おっさん「そうかーほんなら明日遊園地行こか」

俺「約束やからな!やっぱめんどいとか無しやからな!」

おっさん「どうやろなぁー」

俺「えーっ!!!!」

おっさん「ハイハイ嘘やて」

そんなこんなで翌日、空き地に集合して遊園地へ行くことになった

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:08:22.20 ID:B6awYj7k0
金はあるのだろうか

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:11:10.39 ID:jR3Z2Inv0
>>126
何の為のバイトだよ

127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:11:08.52 ID:flZ1wfTAO
その日の夜はよく興奮して眠れなかった
学校の遠足なんかじゃこれっぽっちも楽しみじゃなかったのに
おっさんと遊園地へ行くためにリュックサックを用意し、
お小遣で買ったお菓子やらを詰めるのは
それだけでワクワクしたのだった

翌日、朝早く起きた俺は張り切って弁当を作りリュックに入れて
水筒を肩から斜めにかけると浮足立つのを抑えながら空き地へ向かった

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:12:38.92 ID:MU2yfrOa0
よく母ちゃんが許したな

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:17:25.47 ID:zqMT5slDO
素朴で読みやすい文書だな

131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:18:02.29 ID:flZ1wfTAO
いつもの場所でいつもの格好で土管に座るおっさん…

とは少し違っていた
具体的に言うとまず無精髭が綺麗さっぱり無くなってて
髪もボサボサだったのがある程度切って整えられていた
顔も何だかサッパリしてて、まるで風呂に入れた後の野良犬のようだった
まぁ入れたことないから知らんけど

とにかく見違えるようなニュータイプに変貌していたのだ

服以外は

133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:21:15.58 ID:MU2yfrOa0
服…

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 11:27:35.47 ID:flZ1wfTAO
俺「おはよー…あれ?おっさん何か綺麗になってない?」

おっさん「おはよーさん。せやろ?ちょっと格好つけてみたんや。ええやろー」

俺「まぁ汚いよりはいいけど」

おっさん「お前は愛想無いやっちゃなぁ」

俺「服があかんわ」

おっさん「さすがにそこまで手回らんかってん。でもこれかて昨日洗濯したやつやねんで?」

俺「え~…」

実際は別にどうでもよかった
そもそもおっさんが小綺麗にしてくるなんて予想外だし
それはそれでもう慣れてたので周りの目も気にならなかったけど
せっかくここまで綺麗にしたのにと勿体ない気持ちが生まれたのだ

そして俺はまたしても妙案を思いついた