「おいC!」と先生は若干声を荒げて言った。
Cさん「はい」
先生「お前ちゃんと新人に時間に対する意識教えたの?こんなペースじゃ仕事にならないよ」
俺の作業が遅いせいでCさんが先生から怒られた。
Cさんは「俺君、もっと手早く…、でも丁寧にね」と俺に言った。
俺は「すみません」と謝った。
この時、既に俺はこの現場の違和感にうすうす気付いていた。
先生は豪快なルックスだったが、
作業に関してはとてつもなく神経質だった。
ベタ一つにしてもはみ出しはもちろん、
ヌリムラが許せず、塗り忘れにもかなり厳しかった。
そして一つ俺がミスをするごとにCさんが叱責された。
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