マンガで読んでみたくなる
元店長「その殺伐とした雰囲気は、私は嫌だった。」
俺「…」
元店長「もう5年、いや10年、いや、それ以上の付き合いのあるプレイヤー同士が、見えない相手を憎しみ、ただただ、対戦台の、画面の向こうの相手を、愛すべきはずの戦友を叩きのめし、
勝てば、俺たちの方が強い。対戦相手はバーチャやる価値のない雑魚だ。
噂ほどにもない雑魚だ。と罵る。本当に悲しかったよ。」
俺「…」
元店長「それで、私は地域対抗戦を開いたんだよ」
俺「そうでしたね」
元店長「殺伐として、対戦台隔ててバチバチしてた同士たちが一同に介したあの大会、
予想以上に参加者が集まったよね」
俺「ええ。バーチャはもう終演に近づいていたにも関わらず、普段は大会に出ない人やら
出ない地域の人らも集まりましたよね」
元店長「そうそう」
俺「俺もイチプレイヤーとして参加したくてうずうずしてました。
でも、どこか参加するのが気まずくて、
仲間に誘われたからしゃーないって感じで参加した感じにしときました」
元店長「たしかに、いつも大会があると我先にエントリーしてた癖に、あの大会だけは最後の最後でエントリーしてたね」
俺「まぁ、集まる強者を憎しみ合わせた張本人ですから…気が引けたというか」
元店長「そうだったんだ。でもさ、おかけでさ、大会は大盛り上がり。その日を境に、下らない地域のしがらみなしで、みんなやってこうよってなったんだよね」
俺「ええ。決勝戦は、最後までどっちのチームが勝つか分からないいい試合でしたよね。」
元店長「そう、シーソーゲーム。どっちがどっちとかなくて、いいプレーをすれば、大きな拍手してさ。」
俺「殺伐、ではなくなってました。でも、馴れ合いでもなくて。
純粋に、プレーのひとつ、ひとつに、一挙手一投足に大歓声が上がって、
どっちに転ぶのか最後までわからなくって。
今って、スマホとか、オンラインゲームが当たり前じゃないですか。
それはそれで、楽しいんだと思うんです。
実際、ゲーセン通いやめてから、俺もオンゲーやってるんで、
でも、あの熱さには絶対に届かない…」
なんかせつないおね(´・ω・`)
駄菓子屋は店主の寿命問題が深刻
ワイがよく行ってた駄菓子屋のババア
100近いのによく散歩してるの見るわ
駄菓子屋は辞めたけどな
元気でいてくれるといいね
うちの地域はリフォームして自販機だけ残ってるパターンが多いな
元店長「そう。あの熱さは。」
俺「あれが好きで、ゲーセン通ってたんですよね」
元店長「そう。私も店長をやってた。」
俺「いつもみる、プレーのむかつくやつが、
ライバルになって、いつの間にか、戦友になって」
元店長「大会の最後に撮った写真のこと、覚えてる?」
俺「あ、そーいや、集合写真取りましたよね」
元店長「これ。」
俺「あ。」
元店長「携帯の待ち受け」
俺「俺、ここにいますね」