1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:26:23.81 ID:7Ht4TH3Q0
色々とあったけど気持ちの整理がついたのでちょっと書いてみようかと思う
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:29:03.34 ID:7Ht4TH3Q0
俺には3つ上の血の繋がってない姉がいてずっと気になってた
両親は既に他界して姉と二人暮らし
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:33:35.65 ID:7Ht4TH3Q0
ちょっとややこしいと思うけど昔のことから書いてみる
俺の母親はもともと心臓が体が弱くて俺を産んで少し経って亡くなって父親に育てられた
ただ、母が死んだ直後父はどうしていいかわからなかったので
俺をしばらく母親の親友のところに預けたらしい
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:39:01.59 ID:7Ht4TH3Q0
父は真面目な堅物だったけど母親の親友とは仲がよく
落ち込んでた父親の支えになっていたみたい
ちなみに母親の親友も早くに旦那さんを事故で亡くしてそのときに両親が色々と
支えになった経緯があってそのことから俺を預かることを引き受けてくれたそうだ
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:44:39.08 ID:7Ht4TH3Q0
母親の親友には女の子がいたんだけどそれが後の姉
まあ色々と事情があったんだろうけど父親が俺を引きとって
二人で生活するようになったのが3歳になってから
それからしばらく母親の親友とも交流があったみたいだけど父親が仕事を変えて
引っ越してからはだんだん疎遠になっていった
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:46:11.24 ID:7Ht4TH3Q0
月日は流れて俺が小学校6年のとき、唐突に父親が俺にこう言った
「家族がひとり増えると思う」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:49:30.28 ID:7Ht4TH3Q0
俺は最初何を言ってるかわからなかったけど再婚でもするつもりなのかなーって勝手に思ってた
で、数日後女の子を連れて帰ってきた
父親「今日から俺達の家族になる〇〇だ、お前の姉さんになる」
俺「え?どういうこと???」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:54:07.96 ID:7Ht4TH3Q0
詳しい経緯は教えてくれなかったけど、身寄りのない姉の母親が病気で亡くなって
親父が後見人として引き取ってきたということだった
まあこれは後から聞いて分かった話だけどね
姉が最初に言った言葉は今でも憶えている
「私がお姉ちゃんでごめんね」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 22:58:25.83 ID:7Ht4TH3Q0
堅物の父親は口には出さなかったけど母親の親友が俺を預かってくれたことを
深く感謝していてずっと仕送り紛いをしたり、毎年母親の命日には母親の親友を訪ねていたそうだ
母親の親友が病気で入院した時も休みの日にはお見舞いに行ったりしてずっと関係は続いていた
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:02:57.49 ID:7Ht4TH3Q0
母親の親友の病気は胃癌で、余命宣告を受けた
その時に姉を引き取ることを決めたそうだ
姉は最初施設に入ると言っていたがらしいが父親が説得して一緒に暮すことに決めたらしい
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:10:31.61 ID:7Ht4TH3Q0
文才ないからまとめるのが下手すぎて遅くなっちゃうので
少し書き溜めます
スレが残ってれば続きで書くようにする
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:49:04.56 ID:7Ht4TH3Q0
姉は頭がよかったので進学校へ通うことができた
ただ高校へ通わせてもらうことをすごく申し訳なさそうにしてて
ある時、学費のことで父親にバイトするっていったら普段物静かな父親が大きな声で怒ってた
つくづく堅物で真面目なおっさんだなーって怒った姿みて思ってた
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:50:09.50 ID:7Ht4TH3Q0
あの頃の俺と姉の仲は良くもなく悪くもなくという感じで、姉は俺にいつも気を使っていた感じ
当時はそんな姉をあまり好きにはなれなかった
まあ好きになれなかったというよりはいきなり知らない女の子が家に来て姉さんだって言われても
実感沸かないってのが正直な気持ちだったかな
でも時間が経つと不思議なもんでなんとなく家族っぽく生活するようになっていった
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:51:37.63 ID:7Ht4TH3Q0
やっと3人打ち解けて(俺だけ浮いてたのかもしれんが)あまり意識しないで平和な生活を送ってたんだけど
不幸は続くもんで俺が中3の秋頃に今度は親父が倒れた
大動脈乖離とかなんとかって血管の病気で、今までみたいに仕事ができなくなってしまった
ちなみに父親はもともとは医療機器販売の代理店かなんかに勤めていて営業と配送をしていたけど
割と仕事の時間が不定期だった為、俺を引き取る時に建築関係の仕事に転職、
肉体労働者として働いていた
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:54:08.37 ID:7Ht4TH3Q0
父親の病気は肉体的な負荷で血圧が上がると動脈が破れて数分で死ぬらしい
だから今まで通りの仕事はできないはずだった
父親は真面目で自分の仕事に誇りを持ってたから無理したんだろうな
2度目倒れて即ICU行き、2週間くらいで亡くなった
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:56:55.37 ID:3qrOj/IB0
せつねぇじゃねぇか
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/16(水) 23:57:33.13 ID:7Ht4TH3Q0
父親が亡くなって姉と二人でワンワン泣いた
なんかよくわからないけど会社の人が来て、葬儀の手続きや手伝いしてくれたけど
俺はもうどうしていいかわからなかった
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 00:01:18.06 ID:5QGQ8nL/0
姉は推薦で大学進学が決まっていたが、父親が亡くなったことで進学を諦め就職することを決めた
父親が残してくれていた貯金とわずかだけど保険金も降りたのでなんとか生活することはできた
姉が葬式が終わって落ち着いてからこう言った
「血は繋がってないし、まだ家族と思ってもらえてないかもしれないけど一緒に頑張ろうね」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 00:02:11.64 ID:5QGQ8nL/0
ストックがもうないw
また書き溜めてくるわ
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 00:23:00.76 ID:5QGQ8nL/0
ゆっくりだけど投下してきます
落ち込んでどうしようもない状態だった俺はそんな姉の気丈な姿と言葉で救われた
おかげで俺は冷静になることができた
そしてその後少し考えて俺は精一杯の強がりのつもりでこう言ったんだ
「家族だとは思ってるよ。でもおねー(姉をこう呼んでる)は俺に縛られなくてもいいんだよ?」
「おねーも色々大変だと思うし、バイトしながらなんとか俺一人でやっていけると思うから」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 00:24:02.27 ID:5QGQ8nL/0
姉は一瞬寂しそうな顔をしたようにみえたけどすぐに笑ってこう言った
「〇〇くん(おねーは俺をくん付けで呼ぶ)高校生が一人で生活するの大変だよ?」
「迷惑なら別々でもいいけど・・・私を引きとってくれたお父さんみたいに私は◯◯くんが高校卒業するまでは見守りたいんだけどだめかな?」