…車がいなくなってる。
あれ?お父さんたちは?って困惑した
その子はまた警備員のとこに戻って
事情を話すととりあえずこっちで
お話聞こうか、って連れられたのは
児童相談所だった。
そう、その警備員とは児童相談所の前で
立っている警備員だった。その子の
親はわざと計画的にそこに車を止め
その子を降ろしそのまま行ってしまった。
なにも知らないその子はなすがまま
児童相談所の先生に連れられて
一時保護されることになった。そして
その子が持っていた荷物の中には
旅行と思っているから替えの下着や
洋服などが入っていて生活に困らない。
で、ここですごいものが出てくる。
1人目から重いのに2人目もキツイ
なんでココに連れて来られたかわからないんだろうな
母親からの手紙だった。
児童相談所の職員の方へ
みたいな書き方してあったらしく
中にはこの子をよろしく、的なことが。
でもまだ小学2年生だし状況を
読み込めていない。ただ
親にだまされて、あんなに
楽しみだった旅行はうそということは
だれでもわかる。それから
あまりのショックに次の日から
一切の声が出なくなった。うちの
施設に来たときも喋れなかった。
しゃべれるようになったのは
施設に来て1年か2年経った頃。
その子はそれから一切親や親族
身内、姉弟とは会っていない。
この子が今どうしてるかとかは
またあとで書こうと思う。
きょうだいはどうなったんだろ?
知ってたのか、他の所で同じように捨てられたのか…
これで書きためしてる分は
最後になります(´・ω・`)
3人目
これはあたしが1番思い入れのある子。
2歳になったばかりの子だった。
その子の入所理由は簡単で
『発達が遅いから』
その子は2歳なんだけど言葉は
なにも話せない。ママ、パパの類も。
ごはんも自分じゃ食べられない。
そして栄養失調なのか体が異様に
小さくてガリッガリ。で、頭が
すごく大きい。奇形とまではいかんけど
すこしなにかあるかな?って感じの子。
でもすごく可愛かった。
顔が、とかじゃなくて愛嬌?
目があったらニコッてよく笑う子。
子どもたちみんなでテレビ見てたら
急に、てててーって走ってきて
膝の上にちょこんって座ってみたり
お昼寝のとき添い寝してたら
人差し指と中指らへんを
ぎゅーって握ってきたり。
ほんとにすごくかわいい子だった。
でも、その子は途中でいなくなった。