男「あぁ、死にてえ……」 女「死にましょう!」➡︎結果・・・

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120:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:41:21.04ID:pI+G4G0F0.net
男「つ、着いた……ここだ……はぁはぁ」

女「少し…………青春しすぎましたね」

男「お茶持ってるけど飲むか?」

女「いただきますが、もらうばかりでは癪なので代わりに間接キスをあげましょう」

男「いや、紙コップあるけど」

女「はやく出してください!」

121:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:42:23.63ID:iZdbuedE0.net
かわいい

123:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:42:51.94ID:pI+G4G0F0.net
女「ところでここはどこですか?」

男「そっちの方向見てみ?」

女「あ、学校」

男「俺と彼女、それとイケメンとかが通っていた高校だ」

女「青春スポットですね」

124:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:44:39.95ID:pI+G4G0F0.net
男「死ぬかどうかを考えるために彼女との思い出の場所をまわろうと思った」

女「さっきの水族館もそうでしたね」

男「何か答えが出ると思ったんだが」

女「出ませんか」

男「よし、中に入ろう」

女「捕まりますよ」

126:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:47:36.58ID:pI+G4G0F0.net
男「もうみんな下校を始めた頃だ」

女「だからって……ねぇ」

男「何食わぬ顔で堂々と行けば案外入れるもんだ」

女「そりゃ私は現役女子高生なみに可愛いですけれど」

男「現役女子高生なみに可愛ければ大丈夫」

女「急ぎますか」

130:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:50:37.01ID:pI+G4G0F0.net
女「ほんとに入れましたね」

男「そうだろうそうだろう」

女「あ、見てくださいこの壁」

男「なんだなんだ」

女「相合傘が落書きされています」

男「あ」

女「けしからんですね」

男「それ書いたの俺と彼女だ」

女「カップルならなんでも許されると思うなよ」

男「反省してます」

131:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:52:41.44ID:pI+G4G0F0.net
男「図書室だ、懐かしいな」

女「何か思い出でも」

男「昼休みはいつもここにいた」

女「陰キャラですね」

男「本が好きなんだ」

女「私は嫌いです」

男「えぇ、なんで」

女「姉が読書家なので」

男「それは別にいいじゃんか……」


135:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:56:34.58ID:pI+G4G0F0.net
男「彼女もいつも昼休みに図書室にいた」

女「陰キャラカップルですか」

男「そのうち顔見知りになって挨拶をするくらいにはなったんだ」

女「ほー」

男「そんな関係からしばらくして屋上に呼び出されて告白された」

女「うわああ、羨ましい羨ましい、どうせ図書室でも同じ本を取ろうとして、
  手が重なって、互い照れながら顔を赤くしたりなんかして
  二人とも好きだってことはわかっているのになんだかそれを確かめるのが怖くてみたいな」

男「何言ってんだお前……」

137:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:58:03.23ID:iZdbuedE0.net
かわいい

138:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:58:05.76ID:pI+G4G0F0.net
男「そんなわけで屋上にやってきました」

女「見渡しがいいですね」

男「四階建てだからなー」

女「ここで彼女さんに告白されたんですか」

男「あの、角の場所で」

女「青春ですね」

141:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 16:00:12.62ID:iZdbuedE0.net
はよはよ

140:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 15:59:15.44ID:oolfPnt+0.net
かわいい

142:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 16:00:24.49ID:pI+G4G0F0.net
男「告白されて返事をして、その日、彼女が彼女になったんだ」

女「幸せ……だったんですね」

男「好きな子と屋上で二人きりだなんて幸せに決まっている」

女「今は私と二人きりですいませんね」

男「告白する?」

女「ばーか」

146:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 16:03:41.47ID:pI+G4G0F0.net
男「俺、決めたよ」

女「今でも、死にたいですか?」

男「彼女が死んでからずっと、この世に絶望していて、
  彼女がいない世界はいらないと思っていたから
  正直今でも、死にてぇって思うよ」

女「今死んだら、天国に行けます」

男「俺は……」

女「どうしますか、死にますか?」

男「俺は…………」

150:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 16:09:34.26ID:1dIhPJwL0.net
まだか

152:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2015/01/05(月) 16:10:23.17ID:pI+G4G0F0.net
男「俺は死なない」

女「今死なないとあなたは死後に地獄に行く運命ですよ?」

男「それでも……死なない」

女「天国にいる彼女さんと二度と会えなくなりますよ」

男「それでも、彼女は俺に生きろって言うと思う」

女「……イケメンさんに彼女さんとられちゃいますよ」

男「俺が図書室で彼女と出会う前から、幼馴染のイケメンは彼女に惚れてた。
  元々俺が横取りしちゃった感じだしな」

女「それでいいんですか?」

男「イケメンは恋敵だったが悪いやつじゃない」

女「そう……ですか」

男「俺は生きる」

女「本当に本当に今死にませんか?」

男「死なない」

女「そうですか………………ばーか」