もちろん教室中は空前の中村フィーバー
すげええええええええええええええええええ!!!!
かっけぇええええええええええええええええ!!!!
みたいなノリだった。
俺も割とマジで中村すげえとか思ってた。
1年1人が現行生徒会を全員落としたってことにすごいかっこよさを感じてた
本当にすごいって心から思ってた
でも、過半数取れなかった現生徒会メンバーのことを少しだけかわいそうだなとは思っていた
次の全校集会、中村が新生徒会メンバー(といっても一人)として話をした。
その時に選挙がやり直しになるということを知った。
どうやら先生に色々言われたらしく、一応生徒会メンバーは6人以上はいなきゃいけないとか言ってた
中村はそんなことは校則には無かったとか色々と先生への不満を語ってた。
そして例え何度やり直そうとも結果は同じだ、みたいなことを言って再選を約束してた
次の選挙は中村率いる4人で、現生徒会の会計2人・書記2人の枠を奪うということだった。
中村の力を発揮するには最低でも生徒会全体の2/3が中村勢力でなくちゃ駄目らしい
で、投票時には会長には投票せず、過半数を切ることでの不信任を生徒にお願いしてた。
そして、全校集会が終わったわけだが
なぜか俺が生徒会メンバーに立候補するよう中村にたのまれた
俺は断ったが演説はしなくていい。ただ立つだけでいいといわれたので結局立候補した。
今度は中村は書記に立候補してた。ちなみに俺も書記な
もう2人は別のクラスのやつだったけどパッと見コミュ症ぽかった
演説は一番初めに中村が行い、その後俺らは中村に同意とだけ言うスタイルだった
演説順はアイウエオ順になるため、中村より苗字の遅い俺を書記として選んだらしい
中村が先に演説するからこそ俺らも中村に同意と言えるようになるわけだ
ちなみに一回目会計に立候補したのも最後に演説がしたかったかららしい
で、再び生徒会役員選挙だ。
結果、中村が生徒に呼びかけた通りになった
会長のみ不信任となって会計書記の4人は中村派で占めることになった。
中村は生徒会を乗っ取ってしまった。
在任最終日に不信任で生徒会にいられなくなった会長が泣いてたのは今でも覚えてる。
その時はそれに気づいてなかった
多分中村に俺が気の弱いイエスマンだって見抜かれてたんだと思う。
他の2人もそんな感じのやつだったし
その選挙形態で中村の求めるものが実現しない生徒会なのか
やる気のある連中しか集まらなさそうだが…
俺は最初の頃は何も考えずに中村支持してたからそこまで考えてなかった。
ただかっこよくて面白そうだから投票した。その程度の考えだった
そして俺は晴れて生徒会役員になった。
生徒会に入ってしまえば役職もそんなに強く縛られるようなものでもなかった。
会計2人とは趣味もあいよくしゃべるようになっていった
でも副会長2人は女だったこともあって話も合わなかった
副会長2人は中村が会長を辞めさせたってずっとグチグチ言ってた
勿論中村派の俺らとも不仲になってしまった
中村が生徒会に入って始めにやったことは生徒会新聞を作るということだった
生徒会の活動内容を新聞にして掲示板にはるっていう仕事
これには副会長2名も同意して全会一致で生徒会新聞が作られることになった。
新聞作成は意見を提示した中村がすることになったし面倒でもないんだから賛成するわな
まぁこれに反対しても2/3を中村派が持ってるから無駄なわけだが
それから中村は毎週生徒会新聞を作り出した
生徒会の今のシステムというのをわかりやすく説明して
ネタとかも盛りだくさんで結構面白かった
先生批判のコーナーというのがあってそれが結構面白かったのを覚えてる
中村は生徒会活動に一生懸命だった
新聞を作りつつ活動もちゃんとしてた
まず生徒会のシステムの簡単化を始めた
俺らの学校には生徒会執行部の上に生徒総会ってものがあった
でもその生徒総会は形だけのものでほとんど機能してなくて校長と執行部の間にあるクッション程度だった
生徒総会のメンバーは生徒会のメンバーで構成されてるからあっても無くても同じ
で、その無駄を省くべく生徒総会と生徒会執行部を統合しようってことになった
生徒総会にも本当に少ないが予算があって実質その分は生徒会執行部の取り分になってた
予算配分についたは今まで先生に出されたものをそのまま配分するだけだったが中村の代から執行部がはいぶんすることになった。
で、そういう生徒会の仕組みを生徒会新聞に載せてた
解説!生徒総会のムダ金!!みたいな記事で生徒総会の予算を削ればその部分の金が浮いてくる!みんな賛成しよう!ってことだった。