超陰キャの俺以外同級生がいないど田舎に引っ越してきた女の子によって人生が変わった

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53: 1 2016/07/08(金)01:09:59 ID:Nxz
花火大会は3年間なかったけれど
小学校の子達とみんなで毎日のように遊んだ。
1番楽しかったのはかくれんぼ
彼女が体力がなかったため鬼ごっこはとても弱かった。
だからかくれんぼをよくした、村の人達はみんな知ってるので
よくかくまってもらったりした。
彼女はかくれんぼはすごく得意だった。

 

59: 1 2016/07/08(金)01:13:30 ID:Nxz
時が流れて行く中でいつしか
都会に住みたいなんていう考えは消えていった。
友達もできたし小学校のみんなとも仲良くなれたから
村のことがすごく好きになっていた。
そしてその頃にはもう中学校に上がる頃だった。
村には中学校はなく離れた街まで行かなくてはならない。
全く新しい環境で知らない人ばかりの中学校。
少しの不安はあったけれど1番仲のいい友達も一緒だから不安よりも楽しみの方が大きかった。

 

61: 1 2016/07/08(金)01:16:53 ID:Nxz
中学校の入学式
普通は両親と車で行くのだけれど彼女の母親は仕事で忙しく
入学式には出席出来ないと言うことだったので
2人で自転車で行くことにした。

 

63: 1 2016/07/08(金)01:22:20 ID:Nxz
中学校までは片道30分ほどかかる
これがまた結構きつい、けれどそれ以上にキツそうだっのが彼女だった。
体力のない彼女は「きっつ~い」と言いながら時には自転車から降りて押したりした。
俺はと言うと「体力ないなぁ~!」なんていつものように馬鹿にしたのだけれど
「凄い無理してるよね!」と彼女に見透かされたので正直に
「ごめんなさい」と謝った。
会話をしたらさらにキツくなるじゃんと思うかもしれないけれど、意外とこれがそうでもなかった。

 

64: 1 2016/07/08(金)01:26:06 ID:Nxz
ここで人生初めてのクラス分けと言う一大行事を迎える。
すごくドキドキした、彼女と離れるとなにもやっていけないような気がしてた。
3クラスだったんだけれど俺と彼女は運良く同じクラスだった。
入学式を終えると、やったね!なんて2人で言いながら村まで自転車を漕いだ。

 

65: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)01:27:29 ID:KLM

>>64
これは学校側の計らいだね
同じ小学校出身で少ない場合は同じクラスにするらしい
あと行き帰りの通学路とか

この頃に恋愛感情は?

 

68: 1 2016/07/08(金)01:32:21 ID:Nxz
中学校では彼女はすぐに人気者になった。
彼女は人柄も良かったけれど何より可愛かった。
今までは村には彼女と一つ上の女の子いなかったけれど
沢山の女の子の中に入ると彼女が如何に可愛いかがわかった。

 

72: 1 2016/07/08(金)01:33:59 ID:Nxz

女の子にも男の子にも人気の彼女。
そんな彼女と友達である俺は凄く誇らしかったけれど
俺には友達が出来ることはなかった。

登下校はもちろん彼女と2人でしていたが
学校で話すことはなくなっていった。

 

75: 1 2016/07/08(金)01:36:45 ID:Nxz

とはいえ、登下校中は話が弾んだ。
彼女と俺は部活には入らなかったので放課後は時間があった。
学校では話せないけれどそれだけで充分でとても楽しかった。

けれどある日をキッカケにその時間は失われた。

 

77: 1 2016/07/08(金)01:40:43 ID:Nxz
その日はいつものように2人で登校した。
その日の会話の内容はよく覚えてる。
「花火大会、今年はあるかなぁ?」彼女が言った。
「う~ん、どうなんだろ…」
「あったら2人で見に行こうよ!」毎年この言葉は彼女から聞いていた。そして毎年のように村ならどこでも一緒じゃん!なんて返したのだけれどその日は違った
「そうだねぇ~」
彼女は驚きながらも嬉しそうに約束だよ!と言った。
80: 1 2016/07/08(金)01:43:08 ID:Nxz
この時はなぜそう返事したのかは
ハッキリとはわかっていなかった。
3年間花火大会がなかったからか、それとも自分が大人になったからなのか。どちらも正解なのだけれど
この少しあとにハッキリとした理由がわかる。

 

82: 1 2016/07/08(金)01:45:43 ID:Nxz
学校につくと彼女はいつものように囲まれていた。
俺はいつものように1人でいた。
すると1人のクラスメイトから声をかけられた。
「なぁ!話があんだけどさ、昼休み体育館裏に来てよ!」
初めて話しかけてもらったので嬉しくなった。
そして俺は昼休み体育館裏へ向かった。

 

89: 1 2016/07/08(金)01:50:47 ID:Nxz
そこにいたのはクラスメイトではなくて
村の小学校で2つ上の男の子だった。
いや、もう中学3年生なのだから男の子という表現は似合わないかもしれない、体は大きくガッチリとしていた。

 

93: 1 2016/07/08(金)01:54:13 ID:Nxz
嫌な予感がした、そしてその予感は一瞬にして確信に変わった。
後ろを振り向くと数人の3年生がいた。
2つ上の男の子、先輩は俺に優しく話しかけた。
「中学校はどう?楽しい?」
「はい、まぁ…」俺の声は自分でもわかるくらい震えていた。

 

96: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)01:57:52 ID:KLM
しっかし数人で囲むなんてひでぇ先輩だ
話は遡って
あれか!三年前に黙ってたのが何かあったんだな

 

97: 1 2016/07/08(金)01:58:45 ID:Nxz
「相変わらず彼女と仲いいよね、付き合ってるの?」
優しい口調の裏側になにがあるかは安易に想像ができた。
「俺達はそういう関係じゃないです、仲のいい友達です」偽りのない言葉で返事をした。
少しの間を置くと先輩はこちらに歩いてきた。
「そっかぁ、良かった!安心したよ」
先輩はそう笑った。

 

101: 1 2016/07/08(金)02:02:11 ID:Nxz
後ろにいた3年生達が
「だから言ったじゃん!こんな眼鏡が付き合ってるわけないって!」と笑って言った。
「だって仲良いんだよ、こいつら登下校も一緒だしさ!」先輩は3年生達にそう返すと俺にこう言った。
「ねぇ、俺の言いたいことわかるかな?」

 

102: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)02:02:33 ID:8zm
うわぁ…

 

103: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)02:03:50 ID:KLM
最悪だ…

 

104: 1 2016/07/08(金)02:04:57 ID:Nxz
「はい…」中学1年といえどわかった。
彼女には近付くなと言いたいのだろうと。
「そっかぁ!良かった良かった!それじゃもう行っていいよ~」
俺はその言葉を聞いた時には涙が出ていた。

 

106: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)02:06:32 ID:5KV

やっと追いついた

そんなことする奴現実に居るんだなあ

 

110: 1 2016/07/08(金)02:12:26 ID:Nxz
その時、なんで泣いているのだろう…と思った
先輩が怖いからか、クラスメイトに騙されたからか
そんなのが理由じゃないと俺はすぐに気付いた。
そしてその時、彼女から誘われた花火大会をなぜ一緒に見に行くことにしたのかという理由もハッキリとわかった。

 

113: 1 2016/07/08(金)02:17:17 ID:Nxz
「先輩!俺彼女とは付き合ってないです…でも俺彼女のこと好きみたいです。今まで気付かなかったけど俺彼女に惚れてるみたいです。気付かせてくれてありがとうございます」
眼鏡で友達もいないダサい男の最低限の強がりだった。
この言葉を発した後、なにが起こるかもわかっていた。
そしてこの発言にデメリットしか無いこともわかっていた。
けれど言わなければ多分後悔していたと思う。

 

117: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)02:19:44 ID:KLM
>>113
そういう展開かよ!!!!!!!!
これは読めなかった!!!

 

114: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)02:17:53 ID:4Ou
マジ?それ言ったの?

 

115: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)02:17:56 ID:FG0
かっけぇ……

 

116: 名無しさん@おーぷん 2016/07/08(金)02:18:21 ID:8zm
男やでぇ