私が何かしら行動しないと何も変わらないと思うから、
とにかく夫ときちんと会話して、
夫にもどうにか私を向き合ってもらえるように、頑張ってみようと決めた。
その晩、夫に、
「子作りのことはどう考えてるの?」
と聞いてみたが、
「最近、仕事で疲れてる」
とありきたりな言葉を並べてきた。
私は、このままだと
話にならないと思って、思い切って、
「A子のことをどう思ってるの?」
と聞いてみたんだ。
そしたら、思いもよらないことを言い出したのだ・・・
「多分好きだよ。
もし、お前がそれを許せないんだったら、別れてもらっても構わない」と・・・
予想外の言葉だった。
すかさず、
「でも、A子は結婚したばかりなんだよ!?
私と離婚したって、一緒になれないじゃん!!!」
と声を荒げて言った。
だが、夫は、
「うん、わかってるけど、
それでも好きなんだよ・・・
俺ばかだよな。
ごめんな、〇〇(私)のことを異性として見れないんだよ。
最低なのはわかってる。
だから、離婚してもらっても構わない」
私は体の力が抜けて、
その場で夫を呆然と見ることしかできなかった。
それから数日後・・・
私たちは、離婚届を役所に提出しに行った。
夫婦ってこんなあっけなく
終わるもんなんだなって自分でも驚いた。
もはや、話が早く進みすぎて、
私は自分のこととは思えずにいた・・・
だけど、夫はA子のことを好きだとはっきり言ってるし、
そんな中でしがみついてでも、
「離婚したくない」
と私は夫に言う気にはなれなかった。
その後、私は実家に帰り、
仕事もせず引きこもってる。
家族は心配するも、
今の私には何もする気が起きなかった。
それから、数か月後、
元夫から電話がきたんだ。
この電話で、私はとんでもない事実を知ることとなる・・・
元夫は、
「たまに食事とかだけど、
A子とあったりしてるんだ。
なんか◯◯(私)に報告したくて・・・
後押ししてくれる勇気をくれたのは、◯◯(私)だから!
◯◯(私)も幸せになれよ」
私はたいした返事もせず、電話を切った。
まさか、私があの時に言った言葉が、
元夫からしたら
「後押しに言葉」になってたなんてね・・・
その後のA子と元夫のことは知らないけど、
私は、当分男の人を信じることはないと思う。