気がつくと見た目や行動はギャルでDQNって感じになっていた。
つけまとか化粧品や香水がそろっているっていう理由でドンキも好きになった。
意外と知られてないけど、拒食とかで栄養失調気味になると体臭がケトン臭っていう独特の匂いになるんだ。
だから自然と香水とか匂いのきついシャンプーとかに頼るようになっていった。
頬がコケてるのは髪型でカバーした。
電車で大学に通っていたのだが、帰りにナンパされない日は無いって感じだったし、
学校にいても喫煙所やらでDQN男子から話しかけられたり、
街でお決まりの「モデルやりませんか~?」っていうやつにも何度も声をかけられた。
自分なりにそろそろイケる…!と感じていた。
学生A「あ、あの人でしょ?春休み中に整形とか脂肪吸引したとかいう人」
学生B「しかもそれって援交とかのお金でっていう噂だよ」
学生C「それに学内でも先生とか男子とか色んな人に手だしてるらしいよー」
学内AB「えー!顔が変わったからってキモいんですけどwww」
学生C「しかも足出し過ぎでしょwwwガリガリwww」
学部内では段々とこんな風にヒソヒソ言われるようになり、
ロッカーの中の私物を捨てられたり、嫌味言われたりしてた。
喫煙所で話すようになった男子とかは普通に接してくれてたけど、
それが更に女子の反感を買う結果になってしまい、
グループ組まなきゃならない授業は地獄のようだった。
大学生でみんないい大人なのにイジメまがいのことやるなんて、
結局女子ってそんなもんだって思った。
>>22 あの頃は努力してるって気持ちでいっぱいだったよw
>>24 志高いデブだったんだwww
コス以外のオフ、つまり学校などではテンションも低く性格の悪さを隠そうともしなかったが、
コス関係のオンでは、明るく良く喋り懐っこく、なんにでもよく笑い、
常に楽しそうにしているキャラが出来上がっていた。
ちなみにバイト先ではオフとオンの中間くらいのテンションで仕事をしていた。
秋になり、コスにも慣れ始めたころ息抜き程度に地元のイベントに参加した。
他の太ったレイヤーや不細工なレイヤーをみて優越感に浸っている自分に気がついた。
注目されるのが嬉しくて、露出した衣装もやるようになった。
ブログなどにアップして褒められるために、毎日のように自分撮りした。
同じく写メをアップするために部屋をオシャレに改装し
持ってる小物もブランドなどで固めるようになってきた。
この辺りから性格が歪んできていることを自覚した。
ただのデブじゃねー!
そのイベントでA香に出会った。
A香は細身で私より身長が高く、テンションも高く、何より顔が良かった。
その日アフター(打ち上げ的なもの)をA香と、元々知り合いだったB奈と行くことになった。
一緒にご飯を食べながら、A香とB奈は自分より4つ年上の社会人であるということを知った。
それで仲良くなった私とA香とB奈は、度々一緒にコスするようになった。
A香「1ちゃんってメイクも衣装も写真も努力しててすごいね!それに可愛いし!」
B奈「19なのにしっかりしてるしレイヤーなのが不思議なくらいだよねww」
いつも二人は私を褒めてくれて、妹みたいに可愛がってくれた。
年が明けて、A香とB奈ともう一人C子というコス友と泊まりがけで撮影することになった。
私は大学の大事な試験があるにも関わらず、それをサボってコスしに出かけた。
荷物が多いため、私とA香・B奈とC子という車分けをして出発した。
そのときコスやら仕事やらゲームやらについてA香と語っていた。
A香「あのゲームの◯◯のコスしてみたいんだよね」
私「じゃあ私、XX(◯◯の妻)やるーww」
A香「本当に!?本気で準備しちゃうぞw」
私「きゃー><やろうやろう!!…で、いつにする?(真顔)」
A香「www1ちゃんのそのノリ大好きw」
ものすごく楽しんでる自分に気がついた。
楽しんでると同時に、ときめきのようなものを覚えてしまっていた。
たぶんこの時が、A香を好きになった瞬間だと思う。
女を好きになってもどうにもならないって思ってたのに気持ちを止められなくなった。
>>28 優しいね、ありがとう
>>29 イエース。後からそのことも書くよー
A香はすごく優しくて、相談すれば親身に聞いてくれたり、頭を撫でてくれて抱きしめてくれたり、
私が冗談ぽく「愛してるー!」って言えば「愛してる大好き!」って言ってくれた。
二人で出かけたときは手を繋いで歩いたし、
お泊りしたときは一緒に風呂に入って、同じベットで寝た。
抱きしめ合いながら寝るときは彼女の薄い胸が顔に当たって死ぬほどドキドキして眠れなかった。
お互いの家をコスとか関係なく行き来しまくったし、
これで付き合ってないとか、女の子同士って怖いねって思ってた。
それからはA香の気を引くのに必死だった。
自宅に何度も泊まりにきてもらって深刻ぶって相談ごとをして涙をみせたり、
逆に仕事終わりのA香を駅までわざわざ迎えに行って夕食に行ったり、
コスイベント中でもスキンシップしまくったり…
自宅とA香の家は車で1時間ほどの距離だったんだけど、
一緒に参加するイベントのたびにお迎えにいってあげてた。
時には「ずっと隠してコスしてたけど、Aにだけは…」とか言って、
中学時代のリスカ痕を見せて病んでるかわいそうな私アピール。
他人の目から見れば面白いくらい猛アタックぶりを見せてたと思う。
>>31 それは私も後からやっちまったなぁ…て後悔した(´・ω・`)
ある日C子と二人になったときに、
「1ちゃん、A香のこと好きなんでしょー?ww」ってふってきて、
隠し切れないと思って、C子に打ち明けることにした。
度々、居酒屋の個室でお酒を飲みながら、C子と恋バナ(笑)をした。
C子「A香ちゃんは恋愛経験が今まで一度もないらしいから、ハッキリ言わないとダメだよ!」
私「でも…女だし…」
C子「ちょっと待ってて、今A香ちゃんにメールするから!」
私「ちょっ…!」
C子「『今、1ちゃんと恋バナしてるよ!1ちゃん好きな人が居るんだってv』…っとw」
私「やーめーwww」
C子「あ、返事きた!『いいなー!私にも話してほしいなー』だってwww言っちゃいなよww」
C子はいつもこんなノリで時々困ったけど、
車移動のときとかファミレスでの座席とかカップリングでコス合わせのときとか、
私とA香がペアになるように影で色々してくれて、すごくありがたかった。
A香とC子と私の関係がこんな状態にたどり着くまでに1年を要しているんだけど、
その間、私は彼女のやるジャンルに付いて行く+カメコに撮られるのに必死になっていて、
平日→衣装作り&バイト、土日→コスプレっていう生活サイクルになっていた。
気がついたら大学なんてほとんど行かなくなっていた。
どうせ学校行ってもぼっちだしwって感じだった。
まんまダメな子じゃねーかw
>>36 だよねーwww
>>44 当時まともな思考回路じゃなかったと自分でも思うw
本番を強要してくるお客さんも結構いて、どうしようかと悩んだ結果、
店には秘密でお客さんからプラス1万もらって本番も度々するようになった。
好きでもない相手でもやればできちゃうんだってショックだったけど、
本番した日は手元にさらにお金が入ってきてワクワクしてた。
実家住みだし遊ぶ金以外ほとんどかからないから、コス関係以外でも色々買った。
ブランドのバックやアクセサリーにも手を出し始めてしまった。
タバコも本数をどんどん増やしていって、とうとうやめられなくなった。
完全に感覚がおかしくなっていた。
頭のなかにはA香とコスのことしかない1年間だった。