借金を抱え苦しい生活をしていた母子を励まし続けた「一杯のかけそば」の話しが心に響く・・・

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2番テーブルの上には、すでに30分も前から

「予約席」の札が女将の手で置かれていた。

10時半になって、店内の客足がとぎれるのを待っていたかのように、

母と子の3人連れが入ってきた。

兄は中学生の制服、弟は去年兄が着ていた大きめのジャンパーを着ていた。

2人とも見違えるほどに成長していたが、

母親は色あせたあのチェックの半コート姿のままだった。

「いらっしゃいませ!」と笑顔で迎える女将に、母親はおずおずと言う。

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