「・・・俺もお前にいきなり殴りかかったんだから謝ってこいって言われて・・・・腹立ったから逃げて帰ろうとしたところ・・・」
「ぷっ・・・・」
「は・・ははははは」
空気が緩み、時間が動き出すのを感じた。
張り詰めていた空気は優しく溶けて俺と坂倉を優しく包みこみ、
柔らかくなった日差しを浴びながらお互い笑いが止まらなくなった。
「んだよ。お前謝れよ!」
「お前こそ謝れよ!」
「嫌だね。」
「俺もごめんだね。」
「んじゃ一緒に帰ろうぜ。」
「似たもの同士、一緒に帰るか!」
どっちも謝らずに仲直りする経験は人生でこれが最初であり最後かもしれない。
俺は坂倉と親友になった。
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